大抵は家族で行き、アットホームな雰囲気と美味しい焼肉
に話が弾む。
経営している店主は、韓国の人ではあるが日本在住が長く
日本語を流暢に話すので近所のおばさん感覚で優しい。
店内には、ご主人が撮った美しい風景の拡大写真が額に入れて
飾ってあり、どれも郷愁をそそるものばかりだ。
韓国の写真を眺めては懐かしんでいるのだろう・・と勝手に思
いこんでいた。
いつも何気に眺めては焼肉を食べて数年は経つ。
今週行ってみると新たに1枚の写真が増えていた。
山と山の合間を縫って裾野一杯にススキが風に棚引いている。
とても懐かしく、暫く魅入っていた。
ススキを見ると故郷鹿児島での秋の遠足とお月見を思い出す。
小学校低学年、秋の遠足は飛行場の跡地に歩いて出かけていた。
記憶はおぼろ気で焼けたゼロ戦や防空壕の跡地があり、ススキが
自分達の背より高く生い茂っていたのを思い出した。
お月見にはススキを取って来て花瓶に入れ、縁側にお饅頭とススキ
飾って、まん丸な十五夜のお月さまを眺めた。
そんな感慨深い思いを感じながら、
「素敵なススキの風景だけど、韓国にもススキがあるんだね〜!?」
と息子に言うと、息子が怪訝な顔をした。
「えっ?箱根 仙石原 だよ。日本の写真だよ。」と息子がニヤリ。
え〜!ショック。もしかして、今まで韓国だと思い込んでいた写真は?
が〜ん。良く見てみると福島、京都、青森と注釈が付いていた。
思いこみで見る景色は日本が韓国に見えた・・おバカな私の脳。
そう言えば、私の思いこみ脳は小さい頃から、度々私を赤面させた。
それは大人になっても変わらない。
最近は生活の中でもチョコチョコと顔を出す。
例えば、先月のマイヒット商品の「ゆめ枕」の枕カバーの件だ。
7350円の枕本体に真っ白な木綿のカバーが1枚付いていた。
そのカバーには紐が4本ついていて普通に考えれば、枕にカバーを被
せて2本ずつ結べば、別に問題なくキチンと枕にカバーができ困らない
筈・・。ところが・・。
最初に何となく広げた1枚の枕カバーに置いた枕本体の位置が悪かった。
おバカな私の思いこみ脳は、「ゆめ枕」はカイロプラテイック院推薦の
特別な枕だというレッテルを貼ってしまっていて何をするにも、その事が
最優先する。するとどうなったか?というと。
枕カバーがすぐ外れてしまう。
枕カバーの紐と枕本体の位置関係を間違えて、縦、横逆にしてしまった。
その事に気がついたのは2週間後で、毎日外れては結び直していた。
実際には枕カバーの結び目が1対は底面の端に、もう1対は厚みの所に来
る。何となく変だとは思ったが、そこは特別な枕だし・・。
でも、あまりに簡単にカバーが外れるので、自分で外れない枕カバーを作
ろうと、シゲシゲと枕カバーを外して、あれれ?もしや?
気がついた!なんだ〜。位置関係を変えたら、ちゃんと2対の紐が底辺に
くるじゃ〜ん。おバカだな〜。ギャハハ!てな具合だ。
このおバカな思い込み脳は治そうにも治らない。真面目な顔で真面目に物
事を考えていてもヒョッコリ顔を出す。
以前は他人との較差に自信喪失する事度々だったが、最近は開きなおりも
さる事ながら自分という人間の面白さに笑える。
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