2008年11月07日


ひろみん <臨床検査技師・ひろみんのラブ&ピース>

「おバカな私の脳」

近所に隔月に訪れる焼肉屋さんがある。
大抵は家族で行き、アットホームな雰囲気と美味しい焼肉
に話が弾む。

経営している店主は、韓国の人ではあるが日本在住が長く
日本語を流暢に話すので近所のおばさん感覚で優しい。

店内には、ご主人が撮った美しい風景の拡大写真が額に入れて
飾ってあり、どれも郷愁をそそるものばかりだ。
韓国の写真を眺めては懐かしんでいるのだろう・・と勝手に思
いこんでいた。

いつも何気に眺めては焼肉を食べて数年は経つ。
今週行ってみると新たに1枚の写真が増えていた。
山と山の合間を縫って裾野一杯にススキが風に棚引いている。
とても懐かしく、暫く魅入っていた。

ススキを見ると故郷鹿児島での秋の遠足とお月見を思い出す。

小学校低学年、秋の遠足は飛行場の跡地に歩いて出かけていた。
記憶はおぼろ気で焼けたゼロ戦や防空壕の跡地があり、ススキが
自分達の背より高く生い茂っていたのを思い出した。

お月見にはススキを取って来て花瓶に入れ、縁側にお饅頭とススキ
飾って、まん丸な十五夜のお月さまを眺めた。

そんな感慨深い思いを感じながら、
「素敵なススキの風景だけど、韓国にもススキがあるんだね〜!?」
と息子に言うと、息子が怪訝な顔をした。

「えっ?箱根 仙石原 だよ。日本の写真だよ。」と息子がニヤリ。
え〜!ショック。もしかして、今まで韓国だと思い込んでいた写真は?
が〜ん。良く見てみると福島、京都、青森と注釈が付いていた。
思いこみで見る景色は日本が韓国に見えた・・おバカな私の脳。

そう言えば、私の思いこみ脳は小さい頃から、度々私を赤面させた。
それは大人になっても変わらない。

最近は生活の中でもチョコチョコと顔を出す。
例えば、先月のマイヒット商品の「ゆめ枕」の枕カバーの件だ。

7350円の枕本体に真っ白な木綿のカバーが1枚付いていた。
そのカバーには紐が4本ついていて普通に考えれば、枕にカバーを被
せて2本ずつ結べば、別に問題なくキチンと枕にカバーができ困らない
筈・・。ところが・・。

最初に何となく広げた1枚の枕カバーに置いた枕本体の位置が悪かった。

おバカな私の思いこみ脳は、「ゆめ枕」はカイロプラテイック院推薦の
特別な枕だというレッテルを貼ってしまっていて何をするにも、その事が
最優先する。するとどうなったか?というと。

枕カバーがすぐ外れてしまう。
枕カバーの紐と枕本体の位置関係を間違えて、縦、横逆にしてしまった。
その事に気がついたのは2週間後で、毎日外れては結び直していた。

実際には枕カバーの結び目が1対は底面の端に、もう1対は厚みの所に来
る。何となく変だとは思ったが、そこは特別な枕だし・・。
でも、あまりに簡単にカバーが外れるので、自分で外れない枕カバーを作
ろうと、シゲシゲと枕カバーを外して、あれれ?もしや?

気がついた!なんだ〜。位置関係を変えたら、ちゃんと2対の紐が底辺に
くるじゃ〜ん。おバカだな〜。ギャハハ!てな具合だ。

このおバカな思い込み脳は治そうにも治らない。真面目な顔で真面目に物
事を考えていてもヒョッコリ顔を出す。

以前は他人との較差に自信喪失する事度々だったが、最近は開きなおりも
さる事ながら自分という人間の面白さに笑える。


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2008年10月31日


ひろみん <臨床検査技師・ひろみんのラブ&ピース>

交わりとタルミ

最近、私の周りは静かだ。

電話とメールが往きかう日々が嘘のようになくなり、人と
交わる事がグッと少なくなった。

お陰で自分だけの時間を自由に使いたい様に使え、他人の
問題に思い煩う日々が減小した。

当然の事ながら、感情の起伏も平坦になり、顔の表情筋の
使用が減少。
そして会話も減少し、腹筋も減少。

逆に増えた事は、顔・腹周り・首のタルミ。

去年の今頃までは、自分を取り巻く環境の中、他者との同化
に自分のアイデンティティを見い出せず苦しんでいた。
そして決断した。慣れ親しんだ組織との決別。

あれから1年。いろんな物が少しずつ見え始めた。

同じ価値観、同じ思想、同じ目的・・そんなものは追い求めて
も移りゆくものだ。考えてみれば、当たり前の事だが組織の中
で泳いでいるうちに自分の思考が現実と理想の食い違いにパン
クした。

パンクした後に残ったものは怒りと焦り。
しかし時間の経過と共に、自分の未熟性が浮き彫りに成り始めた。

周りに自分が無理に動かされていると思いこんでいた。
言いたい事が言えないという暗黙のプレッシャーは、組織の持つ
特性だと思っていた。

周りを観ていなかったのは自分かも知れない。
往きかう人々の中に埋もれていく自分を、どう客観視し、アイ
デンティティの確立を目指していくのか、見失っていた。

人間は一人一人、人間関係を育む中で個人個人の問題点に気づき
成長するものだと、タルミきった自分のお腹の肉を見る度に思う。

ちょっとした私的ひきこもりも、そろそろ終わりにして筋肉の張り
を取り戻したい。何よりもハツラツと前に進む自分が好きだ。


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2008年10月24日


ひろみん <臨床検査技師・ひろみんのラブ&ピース>

「ゆめ枕」

今年2番目のマイヒット商品。
先週のNPO祭りで思わぬ収穫有り〜!
お陰で今週は睡眠タップリ。というより寝過ぎ。

かなりんに連れられ見に行ったカイロプラテイック院推薦の
「ゆめ枕」は見てビックリ。試してビックリ。

今までに見た事の無い形状は肩から首にかけての頸椎C曲線
に沿った形になっていた。14×40×7(p)
横から見た断面図は半月状で幅が狭く縦に長い。

材質はよく分からず企業秘密なのか?書かれていない。
磁気は入っておらずウレタンのような蝕感。
ひんやりとした伝導性。通気性。適度な固さ。が歌い文句。

実際にカイロの実演をしていたNPO法人で、ベッド上で枕を
かなりんと二人で試してみた。枕は後頭部にあてるものだと
思いきや、その枕は頸の下にあてた。

今までは顎は下向き、頭頂も肩より上。肩に対し頭部は鈍角に
枕に乗っていた。
しかし「ゆめ枕」は肩と首のCカーブに合わせるので頭頂がほぼ
肩と同じ高さになり地面より少し浮いて、慣れないと血が頭頂
に下がる錯覚を覚える。

即決で購入。7350円(税込)。かなりんと二人、大喜び。

私は大腰筋で、かなりんは回旋筋が衰えている感じだ。
この枕をすれば寝ている間に肩と腰の筋肉が少しずつ牽引される。
カイロに行かずして腰痛と肩こりが治れば儲けものだ。

そして結果は、翌日朝、すぐ現れた。熟睡。肩コリ無し。
2日目には腰痛が少し軽くなり、3日目には背筋が伸び、足取りが軽やかになった。

私の場合は出産の影響で骨盤が歪み、骨盤の高さが左右ズレていた。
骨盤のズレは背骨の湾曲と頭蓋骨のズレに及び顎関節まで影響した。

最初は片足で立てず、ふら付き気味。そのうち歯ぎしりで奥歯が割れた。
顎に力が入り過ぎ、顎が痛く、肩コリと腰痛と眩暈。

骨盤のズレは気がついたものの、毎日の生活に追われ、放置していた。
が、ついに去年カイロに通い、数か月で頸椎と腰椎のズレを治した。
しかし、長年の筋肉の癖は、戻り始め最近、再度ズレた。

筋肉と関節の使い方をどうすれば体が捻じれず背骨を真っ直ぐに保てる
のか?力の配分の仕方をどうすればいいのか?又カイロ?

「アレキサンダー・テクニーク入門」;サラ・バーカー著作と「ナンバの
身体論」;矢野龍彦ほか3名著作を読んでみると共通する体の動かし方が
記載されていて興味深く、時々実践していたが効果が出るまでは、マダマダ。

しかし、寝ている間に枕で自然に歪みが矯正されるなんて夢のようだ!
最近、背骨の事ばかり考えていただけに、枕の効果は絶大。

かなりんは、どうかな?
背骨は24個の小さな骨(椎骨)が重なってできているが、これを繋いでいる
のが回旋筋だ。かなりんは、この筋力低下でネコ背気味な感じ。

因みに大腰筋と回旋筋を鍛えるには5秒間ひねり体操がお勧め。

    @上げた脚を前に大きく踏み出し上体をひねる。
    A左脚を前に出し、出来るだけ大股でドンとふみ出す。
    B踏み込んだら上体を左へ目いっぱいねじり、両手を左下へ。
    C目線は斜め後へ。
    Dこのまま5秒。息は止めない。反対側も同様に行う。

 *寝る前に1回行うだけで腰回りの筋肉を鍛え骨盤のゆがみをとる。
 *ひざや腰の痛い人は歩幅を小さくする。


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2008年10月17日


ひろみん <臨床検査技師・ひろみんのラブ&ピース>

「灼熱の絵」

エエ〜ッ。何で〜?
予想に反して映っているのは、ごく普通の白髪のお婆さんだ。
自宅付近の畑を散策しながらインタビューに答えている風情。

N響録画の筈が・・。午前と午後のタイマーを間違えガックリ。

ところが次の瞬間、黒と赤が入り混じって、一瞬血管を思わせ
る様な「樹」の絵画に惹き付けられた。

白髪のお婆さんは、女流画家の先駆者とも言われる「桜井浜江」だった。
一度観たら、目に焼く付く程に豪快で大胆。尚且つ繊細。

日本に、こんなに凄い絵を描く女性がいたなんて知らなかった。
しかも、去年の2月、99歳を目前に亡くなっていたなんて残念。
もう少し早くに知って、画展に足を運んでいたら・・逢えたかも。

「地の底から湧きあがる力〜灼熱の画家・桜井浜江〜」は、今週放映の
新日曜美術館のタイトルだった。まさに「灼熱の画家」はピッタリだ。
自分の内面から湧き上がる思い。言葉に言い尽くせない灼熱の思い・・。

1908年山形市生まれ。思うように歩めない窮屈な「男社会」に対する怒り
や挑戦の思い、生に対する凄絶な探究心なのだろうか・・?

マグマを噴出する富士を描いた「富嶽」の他に「壺」「花」「人物」「樹」
「崖」など多数あるうち、何点か紹介されていった。

どれも色の使い方は鮮やかで、赤と黒の対比は命のほとばしりを感じながらも
孤独、陰り、痛々しさが伝わってくる。
血管と心臓の鼓動や脈動を感じさせる「樹」の描写は外科的な血ナマ臭い赤と
いうよりは血を流しながらも生への渇望と存在自体の在り方を表現しているよ
うに思える。

何故、こんなに観るものの心を捉えたまま離さないでいられるのだろうか?
何故、自分がこんなに惹きつけられるのだろうか?

それは、「桜井浜江」の生きざまに対する思いなのだろう。
生涯を通して、自分のたどり着く宛てもないまま、ただひたすら描く。
描いても、描いても、上手く描けず満足しなかったという。

描く事で思いを昇華させていく事への手ごたえを感じながらも、描き
きれない程のたぎる思いがあったのだろう。

それでも70歳位の絵を境に絵の描写が明らかに違い明るいイメージに転じて
いる。人は手探りでも自分の道を必死で生きていれば、ある日突然、視界が開
けるのだろうか・・そんな思いが脳裏に浮かぶ。

「桜井浜江」は作家と結婚し、7年目に離婚しているが、夫の友人に太宰治が
いて、太宰治の書いた「響応夫人」のモデルが「桜井浜江」だと知った。

桜井浜江は「90歳の自分は明日ポックリ往ってもおかしくない・・いつでも満足
いく絵は描けない・・一生描けないだろう・・だから最後の日まで描くしかない。
それは誰の為でもなく自分の為でもない・・ただ画家だからだ・・生きる為だ。」
と言っている。

絶筆の「富嶽」は未完成だというが、どこが未完成なのだろうか?
桜井浜江の「いつでも満足いく絵は描けない・・。」という言葉を思い浮かべて
みると、死んだ後も異次元の世界で「富嶽」に手を加えているのかもしれない。

「富嶽」が未完成だというところに桜井浜江の凄さを感じた。


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2008年10月10日


ひろみん <臨床検査技師・ひろみんのラブ&ピース>

ハチャメチャ気分

ハチャメチャに暴れたい気分。

今日は久しぶりの平日火曜日の休暇日。
朝から掃除、洗濯、アレやってコレやって、と。
やっては、フ〜ッ。休んでは、フ〜ッ。
お手伝いさんがホシ〜ィ。

う〜ん。明日にでも、家出したい気分。

洗濯物を干しながら、4畳半と台所とお風呂で6万円位が
相場かな?と思いながら・・・。

秋になると放浪癖が顔を出す。

天高き空を見ると、遠く聳えた色とりどりの山々が思い描かれる。
行きたい!行きたい!すぐにでも行きたい!

一週間・・一か月・・いやいや一年・・う〜んもっと。

あ〜。中途半端に仕事やっていると自分の思うように休めない。

はて?前はどうだったかな?
やっぱり、休めなかった。いや、休まなかった。
困ったもんだ・・このいい子ブリッコ。いや、いいおばちゃんブリッコ。
この性格、何とかならんかな?

ならない。なりたくないような・・。
休んだ後の処理に嫌気がさすのか?勝手な思い込みか?
人に任せられないのか?面倒?貧乏性。

自由奔放そうで、そうでない。
妙な拘りが自分を不自由にする。
なのに、抜けれない。脚本。

う〜ん。情けな〜。カッコ悪〜。

せめて家事放棄で遊びに行こう。
近くの緑地にでも行って美味しい空気を吸って来よう。

こんなに心が閉塞感を抱いているのは世間の悪情勢の影響か?
単なる自分のバイオリズムの下降のせいか?

ゴチャゴチャ言ってないで、出かけて来よう。チャリンコに乗って。

家事放棄で出かけた平日の昼下がり、人が少ない。
少しはハチャメチャ気分は下火になったけど・・。

その日の夜、ノーベル物理賞・・次の日、ノーベル化学賞・・日本人受賞の
ニュースを聞き、気分が少し軽やかになった。

もっと、もっと聴きた〜い!明るいニュース。求む!景気のいい話。

さもなくば、お笑い一席でもいい〜。一言でもいい〜。
誰か・・コメントに楽しい小話を書き込んでくれませんか〜?他力本願です。

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2008年10月03日


ひろみん <臨床検査技師・ひろみんのラブ&ピース>

埋蔵金

何?埋蔵金?

今週水曜日の2008年度補正予算案の取り扱いを巡る与野党協議の
国会中継を聴いていた時の事である。
麻生首相の民主党への批判や小沢一郎代表の反論を聞きながら、
今、この大事な時に、もっと討論すべき事が有るだろうに・・・。
と、呆れていた矢先だった。

鳩山幹事長が常識的な問題提起を鋭い口調で首相に対し、繰り
広げた。一つ一つ聴きながら、即答は無理だろうと思うような
ものばかりだったが、問題に挙げないよりはマシだと思いなが
ら聴いていた。

そして、鳩山幹事長は財源問題で埋蔵金の話を持ち出し、「えっ?」
と私の耳がダンボになった。

私の耳がダンボになってしまった理由は「金の百合」と呼ばれる、
昭和天皇の埋蔵金と霞が関の埋蔵金が一瞬、交錯したからだ。
予算案の協議内容は最後まで聞けず家を留守にした。

国会中継は時間的な問題もあり中々聴く機会が少ないので、去年の暮
に埋蔵金の話が出ていた事は知らなかった。

霞が関埋蔵金というのは、私が思ったような物では無く、特別会計の
積立金が使われずに200兆から400兆ぐらい有るという事をさすようだ。
財務省サイドでは、準備金として法律に定められた目的を達成するため
に所定の手続きに基づいて積み立てられたものである。としている。

それなら、俗にいう埋蔵金とは違う。
国会で積立金を埋蔵金とわざわざ呼び、注意を喚起するのは、それなり
の思惑があるのだろう。

翌日の新聞を読むと、民主党の小沢代表はマニフェストの中で「予算を
全面的に組み替え、過去の税金などの蓄積である『埋蔵金』も活用する。」
と明言したとある。それに対し、中川財務大臣は「予算の八割以上は社会
保障費や国債費、地方向け支出など削減困難な支出が占める」としている。

この問題は難問であるのは言うまでも無いが、国際問題や国内問題の問題
山積の中、どのように霞が関埋蔵金が使われていくのか見ものだ。

ちなみに「金の百合」と言われる昭和天皇に纏わる埋蔵金の話は「天皇の
金塊」高橋五郎著;が2008年5月30日に学習研究社から出版されたばかりだ。

内容は歴史書とも言え、重要で驚くばかりの暴露本になっている。
事の真相は闇の中なのだろうが、この本を読むと日本ばかりか世界の政治経
済に対する見方が大幅に変わる人も多いかも知れない。

リーマン・ブラザーズの経営破綻は、この本を読んだ直後だけに驚いた。
アメリカ発の金融危機が、今後日本を始めとし世界にどのように波及して
行くのか、先が見えない今、新聞、ニュース番組等の情報から目が離せない。

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2008年09月26日


ひろみん <臨床検査技師・ひろみんのラブ&ピース>

「ドクター35000頭」

本を読み始めると困った事態が生じる。
私の場合は・・・。

まず部屋に読みかけの本が散乱し、雑然とした部屋になる。
次に家事をさぼりたくなり、夕食時間が遅くなる。
度が過ぎると食事も作らなくなり、世事をシャットアウト。

夫も本の虫だ。
通勤電車で読む本は、かなり分厚く重い。
彼の場合は自分の仕事に関する本が多い。

本好きの二人が結婚した当初は酷かった。
当時、私は食事を作り慣れておらず調理時間に1時間以上もかかり
、だんだん外食の日が多くなった。

ある日曜日の夜、一日中、二人とも本を読んでいて気がついたらお腹
が空いていた。
作るにも待てず、自転車に相乗りして、近くのお弁当屋さんにお弁当
を買いに走った。すると次の日、しっかり職場で食事を作らない主婦
として、有名になっていた。なんせ、住まいが近かったので、先輩に
見られてしまっていたのだ。

子供が生まれると、当然の如く本を読む暇が無くなり、食事も短時間
で用意できるようになり外食も無くなった。

最近は子供が社会人になり、またもや、本を読む時間が多くなった。
夫や長男の帰りが遅いと、夕食作りを勝手にパスしてしまう事、度々。
夫は勿論、長男も慣れたもので苦情申立はない。

しかし自分自身で一番困る事がある。
本を読み出すと周りの出来事に無関心になり、ニュース、新聞まで目を
通さなくなる。結果、世の中の出来事を知らず、えっ?何?何の話?
となり、夫や息子に皮肉られ、笑われる。まだ家族ならいいが・・・。

ちょっと前までは読む本のジャンルは決まっていたが、最近は幅が広が
り始めた。無知に近いジャンルの本を読み始めてみると結構面白く、興
味がないと思っていたのが自分の思い違いだった事に気がついた。

今読んでいる「生命の暗号」村上和夫著の中に「環境の変化で遺伝子が目
覚める」という章がある。

気にいった部分を要約してと以下に述べる。

・・・ある環境に巡り合うと、それまで眠っていた遺伝子が「待ってました」
と活発に働き出すことがあり、そういう時、人は変わる事ができる。

・・・新しいものにふれることはOFFになっていた良い遺伝子を目覚めさせる
絶好の機械である。

・・・基本的に遺伝子は老化しない。いくつになっても自分の才能を開花させ
る能力がある。

・・・遺伝子の働きを阻害するのは否定的な心である。

などであり、本書には科学者としての村上和夫氏の研究成果やその過程な
ど面白いエピソードが満載されている。

氏は1983年に高血圧の黒幕である酵素「レニン」の遺伝子解読に成功
している。それに至る過程で、35000個の牛の脳下垂体を集めたとい
うから、気が遠くなる。しかも35000個の脳下垂体の皮むきをし、1個
当たり1.5グラムで約50キログラムの脳下垂体。

牛の脳下垂体は手の親指の先ぐらいで、栗の渋皮みたいな薄いものを被って
いて、その皮をむくのが大変な作業だという。
そして、この脳下垂体を凍結乾燥してインスタントコーヒーのような粉末に
し、レニンを抽出した。できたのは、僅かに0.5ミリグラム。スゴすぎ!

しかしレニンの発見は科学上の大発見である。その裏で計り知れない努力が
有る。その科学者達のお陰で、レニンだけでは無く、多くの医薬品が私達の
命を守ってくれているのだと思うと感謝せずにはいられない。

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