2008年12月26日


ひろみん <臨床検査技師・ひろみんのラブ&ピース>

ふわ〜ッと素敵な人達

なだらかな丘の上に小さな喫茶店が見えた。
樹の階段を恐るおそる登ってみると、可愛い子猫が3匹。
屋外の囲炉裏を囲んで子猫達は気持ち良さそうに背中を丸めている。

その横でコーヒーを飲みながら何やら話しをしている女性が1人。
そして炭で餅を焼きながらコチラを見ている男性が1人。
1匹の子猫と毛糸で戯れ、無邪気に笑う男性が1人。
どの人の顔も柔らかく、ふんわりと垣根がない。
何だかとても不思議だ。こんなに違和感のない人達がいるなんて・・。

一瞬の間が空いた後「お餅食べる?」と、男性が私に語りかけた。
面喰ってしまった私は、あわてながら「えっ。食べていいんですか?」
と答えた。すると男性はお餅に醤油をまぶし、海苔で巻いてくれた。
ヤッパリ不思議だ。何をしに来た女性なのかも聞かないうちから、お餅
を食べさせてくれるとは・・。
いいのかなぁ?と思いながら食べたお餅は炭火焼の香ばしい味がして、
とても美味しかった。

目の前にガラス張りの木でできたドアがあるのに気が付きいた。喫茶店の入り口だった。
窓越しに中を見ると満員のように見えた。
ふ〜む。30代の若い男性マスターと、その親族かな?
カウンター席が5席しか無く、とても狭い。暫く外で待つ事にした。
その間、外ではゆったりとした世間話をして楽しんだ。
暫くしても喫茶店の中からは誰も出て来そうもなく、中に入る事にした。
ガラガラガラーッ。マスターは何も言わずコーヒーを入れながら私を見た。マスターの
親戚だと思えた人達は、初めて来たというお客さん達だった。

マスターは無口で、ひたすら飲み物を丁寧に作っては出していて時間が
やたら、かかり過ぎる。そして、お客さんとの雑談が始まった。
何故か不思議に違和感が無い。みんな垣根が無い。不思議な幸わせ感。

丁寧な上に山の天然水で作られたアイスコーヒーは非常に美味だった。
私がこの喫茶店に寄った理由は仏果山に登るルートをマスターに聴く為だった。
本厚木からバスで1時間、歩いて1時間が経過していて茶店に着いたのが12時
過ぎ。このお店に来る人達は大抵が山登りの経験豊富な人達だという事が話して
いるうちに分かってきた。だからか?垣根がないのは・・。

次から次と話題が絶えない。もっと話していたいけど陽が沈むとまづい。
マスターにルートを書いて貰った。帰りのバスの時刻と山蛭避けの塩と傷テープ
も親切に付けてくれた。そして「気を付けて行ってらっしゃいませ!」と一言添
えて送り出してくれた。うわ〜ッ。優しすぎるだろ〜ッ。
「行って来ます!」と外に出ると「ジャガイモ食べない?」と、さっきのお餅の
男性がバター片手にホイルに包んだジャガイモを指しだしてくれた。
「アチチ、アツイ、アツイ」と私が言うと「どれ、半分にするとホラ、熱くない
よ、食べられるよ」・・もう優しさの大安売り。
ヤバいよ。ヤバい。ジャガイモが甘くてメッチャ美味い。そこにメガネかけの20代
男性がバイクに乗って登場。どうも常連さんの様子。又話が弾み、すでに時刻が14
時半。うわ〜ッ。本当にヤバい。

すると20代男性曰く「えっ!今から登るんですか?ここには登ってから帰りに来な
いとヤバイっすよ。」・・そんな事、今さら言われても〜。
「とにかく行って来ます。」と茶店を後にした。
仏果山は800M満たない山で比較的低い。頂上からは宮ヶ瀬湖、厚木の町並みや相模
湾などが一望できる。

風が強く展望台では体ごと吹き飛ばされそうな程強かった。落ち葉が風で空を舞う
様がとても素敵だった。大山の時と同じく下山時には真っ暗だったが、茶店の人達
が麓で待っていてくれると思うと安心して降りれた。

ガラガラガラ〜ッ。「や〜。お帰り〜。随分早かったね。頂上まで行けた?展望台
見えた?」と・・質問攻め。暗くなりギリギリセーフで帰って来た私を新たに増え
たお客さん達とマスターが迎えてくれた。

バイクで全国縦断の話や、座間から喫茶店まで8時間歩いて来たとか皆、楽しそう
に話す。それをカウンターの中で仕事をしながらマスターが時々喋る。
マスターの第一印象は無口で空気の様な存在感だった。若いながらも穏やかで質素
な感じだ。しかし、そこに流れるふわ〜ッとした柔らかい時間の流れはマスターに
より、かもし出されて居るものかもしれない。

「傾聴」・・まさしく、この言葉がピッタリだ。
微妙な間の取り方と語らい。このコミュニケーション能力がマスターを中心にお客
さんを取り込みつつ、上手く絶妙に絡み合う。いつまでも浸っていたい時間の流れ。

一歩外に出ると、いつでも人との出会いが待っている。
その一瞬の出会いが、もう二度と逢えないかもしれない出会いが・・心にふわ〜ッと
残像となり浸みこむような、そんな人に出会いたい。そんな人になりたい。

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2008年12月19日


ひろみん <臨床検査技師・ひろみんのラブ&ピース>

ひたすらコツコツ

いやぁ〜。本当に浅草は、いつ行っても凄い。
浅草寺門前仲見世は隙間が無い程に大勢の人出でビックリ。
平日なのに・・。みんな何処から来ているのだろう。
中睦まし気な老夫婦、外国人、修学旅行生等ワイワイガヤガヤ。

今週の木曜日は前日、雨で寒かったのに晴れて暖かかった。
アツアツのあげ饅頭を食べながらの羽子板市見物は、気分上々。

いつもは人通りの多い繁華街は苦手なのに、お祭りや縁日の混雑は
気にならないから不思議だ。

アチコチに張られたテントの中の豪華絢爛たる羽子板をジックリ見
ようと思いきや、人の頭で良く見えない。しかし職人さんらしき人が
各テントに2、3人見受けらるのが見えた。

その人達の表情が何だか意気揚揚とし、誇らしげに感じた。
毎年、師走に出品する為に日頃から精魂込めて作品を作り上げている
のだろう。各テントで技の競い合いもあるのだろうか?

先週登った金時山の金太郎茶屋と金時茶屋の二人のお婆さんは1年間、
毎日365日、登頂して茶屋を開いているという。金時山は1213mも有る
上に、岩がゴツゴツしていたり急な坂だったりと息が切れる。

それなのに80歳前後である2人のお婆さんは毎日欠かさず登る。
金太郎茶屋のお婆さんは完全に腰が曲がり杖をついている。
あの腰でどうやって山を降りるのだろうと思っていたら、私が下山する
時に目の前を休み休み降りているのが見えた。人の倍時間がかかるという。

金時茶屋のお婆さんは元祖「金時娘」で静岡県側を守り、金太郎茶屋のお婆
さん神奈川県側を守っている。大晦日から新年にかけ、神奈川県側の登山客
には先着順に絵馬が配られ、静岡県側ではバッジが配られるのだという。
そして12年毎年登山で全ての絵馬やバッジを集めて自慢し合うらしい。

こんな話を1年間に250回登るというオジサンに聞いてビックリしたが、もっと
ビックリしたのは2人のお婆さんは3年毎に1000回登山を達成するという事だ。

冬の寒い日や雪の日も雨の日も、登山客の為に店を開く・・毎日毎日。
羽子板を作る職人さんも金時山の二人のお婆さんも、ひたすらコツコツ。

羽子板の職人さんも金時山のお婆さんも、人々の健康祈願への思いを担いなが
ら良きライバルに恵まれた事を励みにし、毎日コツコツと仕事ができるのかも
知れない。

凄い。本当に凄い。そして見習いたい平常心!


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2008年12月12日


ひろみん <臨床検査技師・ひろみんのラブ&ピース>

社会不安と経営

不況による社会不安が世界のあちこちで暴動を起こしている。
政治の世界では偶然は無いというが、最近の目まぐるしく変化する
世界情勢をマスコミを通して観ていると底知れない恐怖を覚える。

国内における政治の空洞化はいつまで続くのか・・。政治と経済は連動
しているものだ。口調は一刻も早く景気回復を最優先と言いながら、遅遅
として進まない景気対策の遅れは尋常では無い危機感となって迫り来る。

毎日報道される大企業のリストラや内定取り消しなど前代未聞と言えよう。
一時は持ち直すかと思えたソニーの株価は2003年のソニーショック時より
値を下げ2000円を切った。それにしてもソニーの縮小は大幅で他企業の影響
を考えると恐ろしい。

毎日の情報から目を逸らしたいが、そうもいかない。
経営者を夫に持つ身としては、もろに影響を受けそうだ。
いや、夫だけでは無く、実の弟も姉も経営者なだけに不安が増大する。

夫や弟は経験が長く20数年来で、姉は今年の春からの起業だ。
まさか兄弟3人が全く違う業種で経営に携わるとは思いもよらなかった。

弟は起業3年目で倒産の危機に瀕し、夫は10年目で苦渋を味わった。
全くのド素人である私は、弟の会社建て直しに担ぎ出される羽目になった。
毎日毎日苦しい日々が続き約1年半の延命後、倒産した。
その間、夫の会社は順調に業績を伸ばしバブル絶頂期には自信満々の経営振り
だった。

そして、私が夫の自信過剰振りに疑心暗鬼になり始めた頃、夫は落とし穴に落
ちた。その結果、又しても私は夫の会社再建の為に担ぎ出された。

弟は倒産後、借金苦で苦しみながらも再度起業し現在に至る。
夫は経営難に陥った株式会社を保持する為に有限会社を設立した。

そして夫は株式会社に席を置きながら有限会社の経営をし、経理を私に委ねた。
夫の有限会社設立の話は、弟の会社倒産後のある朝、突然私に告げられた。

僅か2週間で立ち上げの書類から登記まで、夫の指示に従い全て自分でやった。
それから1年後、色々な難題を乗り越えながら利益を得、その利益は株式会社の再
建に大きく貢献し、株式会社は存続の危機を脱して現在に至る。

検査技師の私が何故、好きでもない経営の協力をしなければならないのか・・知ら
ない、出来ない、無理などというものなら・・やりもしないで文句言うな!と叱責
されながら・・でも利益を生む経営は、そのうち面白くなり知らなかった経済界に
興味を抱くようになった。

株式会社の方は手形を扱う事は無かったが有限会社の方は6割が手形商売だった。
その為、常に不渡りの不安が付きまとった。ついに、設立3年後その不安に絶えかね、
夫の株式会社の再建のメドがついた頃に、有限会社の規模を縮小し現金商売のみに
切り替えた。

手形商売をしていた時の有限会社の年商は、億を数え無理に縮小した直後は、判断
ミスだったかな?と後悔した。しかし業界の不振が露わになり心配していた事が現
実となった・・一歩間違えれば、とんでもない借金を抱えていたかも知れない。

経営者は一瞬たりとも気を抜けば社会の闇に飲み込まれそうだ。毎日を真剣勝負で
生きているように見える。それでも社会の情勢に大きく影響され、先に先にと社会
情勢を読み判断しなければならない。

今まさに姉が悪戦苦闘中だ。しかしイキイキとしていて、その姿を見るのは嬉しい。
又、姉の手助けをする時が来るかも知れない。
しかし今度は規模は小さく余程の事がなければ泣くような事はない。経験上の見通し
だが。。

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2008年12月05日


ひろみん <臨床検査技師・ひろみんのラブ&ピース>

樹のシルエットと三日月

目の前は針葉樹のシルエット。天空には三か月と微かに輝く星。
まだ5時だというのに、すっかり日が落ち、周りは真っ暗。

3連チャンの鎌倉ハイキングでは飽き足らず、今週火曜日に表丹沢「大山」登山
に出かけた。ハラハラ、ドキドキの一人登山で自由気ままなのはいいが無事下山
出来たのは、見知らぬ親切なオジサンのお陰だった!

その日はAM.6時頃まで雨が降り、AM.8時時点で微妙な天気で出遅れた。
秦野駅に着いたのはAM.11時。秦野駅にある市役所の派出所に「大山」までの地図
を手に入れたくて立ち寄った。

親切な役所のオジサンは丁寧に駅から「大山」までのルートを説明しながら、今か
ら大山まで歩いて行くのは無謀だと言わんばかりに、バス・登山ケーブルカーの説
明も付け足してくれた。

ネットで調べた「大山登山コース」の距離と時間を見る限りでは、十分に明るいう
ちに「大山」に登れて、ケーブルカーで下山すれば何の問題もない筈だった。

目の前に立ちはだかる丹沢連峰は少しずつ霧が晴れ、霊峰と言われる程の神秘さを
漂わせていた。紅葉鮮やかな見晴らしは飽きる事無く、黙々と歩きながらも疲れを
知らず意気揚揚と頂上を目指した。

小蓑毛着PM.1:00。秦野駅から歩き、既に2時間経過していた。
まだ陽が燦々と射し余裕が有った為、「手打ちそば2分先」に目がとまり、立ち寄
ろうと横道に反れ坂道を登った。が、20分もかかり、着いたものの休業。
ガッカリしながら気がついた・・2分って・・車で2分か。。そして30分のロス。

蓑毛着PM.2:00。ここから本格的な登山道に入り、先ずはヤツビ峠を目指す。
「登山者は熊出現に注意」の看板でギョッとしたが、もう寒いし・・と思いつつビ
クビク。前にも後にも、人ひとり居ず寂しすぎる。

「大山は昼間は何てことは無いけど夜は迷ったら怖い。陽が早く沈むから気を付け
なさい。」という市役所のオジサンの話に登り坂を一気に駆け上がった。しかし道
中、写真を撮る事度々。ヤツビ峠にPM.3:00着。「大山」まで1時間で着く筈だか
ら・・余裕の予定・・が、道に迷った。

ヤツビ峠から「大山」まではイタツミ尾根という尾根道を登らなければならない。
なのに、岳の台に登ったり、「護摩屋敷の水」方面に行ったりと1時間以上ウロウ
ロ。ついに陽が沈み始め「大山」の頂きに登るのを断念した。4時過ぎだった。

しかし、もう「大山」どころでは無く・・下山するには歩く以外に手段が無かった!
走りながらの下山は膝に堪えた。箱根駅伝の解説者が、毎年言う言葉通りだった。

帰りは国道70号を利用するも、山道に変わりはなく、路肩が狭く危険だった。
月明かりで薄っすらと見える国道も下に降りるに従って木々に遮られ真っ暗となり、
ついには足元までが真っ暗。

1時間半経過してやっと蓑毛まで戻って来た。ま〜。今日中には秦野駅に着くだろう
と、呑気に歩いていると白い車がすーっと止まりオジサンが車から降りて来た。
既に時刻は夕方6時だった。

一瞬、躊躇したが、柔和なオジサンの言葉に甘え、厚木まで便乗させて貰った。
道中、伊勢原市市街地の建物の紹介や、音楽の話題で盛り上がった。
優しい人だった!礼状を是非書こうと思っている。

約7時間の歩きは、さほど疲れる事もなく平気だった。
しかし、陽が沈むと山の温度は急降下し、寒く危険なものだと後で聞き、ヒエ〜。

今年中に再度「大山」に登りたい。


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2008年11月28日


ひろみん <臨床検査技師・ひろみんのラブ&ピース>

建長寺と柄澤斎

先週土曜日、鎌倉散策に行って来た。
自宅から1時間弱という近さで先々週も行き、2週連続。
紅葉見たさに行ったものの、少し早過ぎた。明日も行こうかな?

連休の為か非常に人が多く、小町通りなど肩が触れ合う程の人気ぶり。
ぬれおかき、玄米おもち、鎌倉ハム、など長蛇の列だ。
いつ来ても人の多さに驚く。次回は平日に・・と思いながら、つい土、日
に来てしまい後悔する事度々。

鎌倉散策はコースが幾つか有り、先々週は衣張山コースで先週は天園コース
を気ままに散策した。

衣張山コース  鎌倉駅→杉本寺→報国時→法性寺→浄妙寺→衣張山
天園コース   北鎌倉駅→円覚寺→妙月院→勝上けん展望台→十王岩の展望
        →建長寺

さすがに鎌倉はお寺が多く、何処を散策してもお寺が有り、身近に感じる。
鶴岡八幡宮は有名なだけに日没してもライトアップされ若者が楽しそうに
カップルでお参りする姿を目にする。
ツイツイ何をお参りしているのかな?・・と余計な興味が脳裏をかすめる。

衣張山山頂までは結構急な上り坂で汗かきかき、いい運動になる。山頂から
見下ろす景色はワンスポットで見晴らしが良く爽やかな感じだ。
しかし、勝上けん展望台、十王岩の展望(かながわの景勝50選)は富士山、
伊豆半島が望遠でき、絶景で溜息が出そうなほど美しかった。

そして、勝上けん展望台から下ると自然に広大な建長寺の敷地に至る。
その広さにビックリすると共に建長寺の見どころの多さに驚く。

建長寺は鎌倉五山の第一位に位する。建長五年(1253)後深草天皇の勅を
奉じ、北条時頼(鎌倉幕府五代執権)が国の興隆と北条家の菩提の為に中国よ
り名僧蘭渓道隆を招き建立したと説明される初の禅寺だ。

広大な敷地内に多数の国宝と重要文化財が有り、どれを観ても凄い。
断食でガリガリに痩せ、骨と皮で腹部が凹み目がギョロ付いた修行僧の像は
今まで目にした事が無く、異常なまでに目に焼きついた。
何とも不思議な空間がアチコチに存在する建長寺に今後も訪れようと思う。

建長寺の帰りの道中、神奈川県立近代美術館 鎌倉別館に立ち寄った。
電車の車中で「小宇宙への情熱」三浦康重版画コレクション展のポスターを
目にしたからだ。

閉館30分前にスベリ込んだ。
最初に飛び込んできた柄澤斎の木口木版は余りの緻密さと想像力に度肝を抜か
れる思いだった。時間の無さが悔やまれた。人間業とは思えない。表題通り、
小宇宙を思わせる創造の力と神秘。おまけに多数の展示作品は他の作家を色あ
せて感じさせる程、個性にあふれ独創的で卓越した感じだ。

長谷川潔を始めとした有名画家が色あせて見えるのだからビックリだ。
才能溢れる人達の作品に触れる度に、新鮮な息吹と独特な世界観を感じる。


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2008年11月21日


ひろみん <臨床検査技師・ひろみんのラブ&ピース>

ストレスと白血球

寒い!
暑がりの私も、ついにVネックのセーターを出して着た。
前身頃に小さな穴が1つ・・・2つ・・・。
ま〜。これくらいなら・・・。着替えるのも面倒だし。出勤した。

電車の中では混雑と暖房の為、コートを脱いで1時間位立って、
本を立ち読みしていた。何故か人の視線を感じる。

そして職場に着いて白衣に着替えると同時にセーターを脱いだ。
左の人差し指がセーターの穴にスッポリ・・。えっ?

小さい穴が脱ぐ際に大きくなったのか〜?違った。
後ろ身頃に大きな虫食いの穴が3つ。
シマッタ〜!白のブラウスの上にローズピンクのセーター。
穴が在ったら入りたい気分。

ナフタリン臭いのが嫌で去年は虫よけを入れなかった。
密閉されているのに何故?他のセーターも?と考えているうち
に顆粒球が頭の中をチラつき始めた。
チラつきの理由はマスク、虫、インフルエンザウイルス、ローズピンクの
ゴロ合わせ。

血液検査の中に血液像という検査が有る。
血液像は白血球分類をする検査であり、血球1滴をスライドグラスに薄く
延ばして染色した標本を顕微鏡で観る。

薄い肌色様に染まった無数の赤血球に混じって白血球が所々に混在する。
赤血球には核は無いが白血球には核が有り、核の色がローズピンクに近い
色に染まる。染色液のPHにより青紫に近い色だったりする。
白血球は大きく分けるとマクロファージ・顆粒球(好中球)・リンパ球に
分類される。100分率で表わす。
成人の正常値はおおよそマクロファージ5%・顆粒球60%・リンパ球35
%の割合になる。

それぞれの白血球の話を始めるとキリが無いので簡単に言いたい事だけ述べる。
今回、最も言いたい事は白血球が自律神経の影響を受けるという事である。

自律神経は交感神経と副交感神経が有り、両者が拮抗的に働く事は良く知られ
ている。
バランス良く自律神経が保たれず、交感神経が優位な場合は血中に顆粒球が増
加し、その逆は副交感神経優位でリンパ球が増加する。

強いストレス→交感神経の緊張が続く→リンパ球減少で免疫抑制状態→顆粒球
過剰で細胞崩壊→癌発生
            (これは免疫学上の癌発生機序の一説)

強いストレスで交感神経が緊張するのは周知の事実だが、それに伴ない顆粒球
も増える。その結果、顆粒球本来の異物を貪食する能力が度を越し、自己粘膜
を傷つける。癌の発生率が高まる。

 *分かりやすい例・・前夜に残業した翌日に吹き出物、赤いブツブツなどが
           出たりするのはストレスで顆粒球が増え組織を破壊し
           たもの。

体がリラックスしすぎて副交感神経が優位になるとリンパ球が増える。その結
果、血管が必要以上に開きすぎて血流が滞り、むくみやすくなる。

 *分かりやすい例・・運動不足や肥満の人は体内リンパ球が多く、むくみ気
           味になる。

顆粒球が細菌などの異物を処理するのに対し、リンパ球はウイルスの処理と免
疫力に深く関わりを持つ。その為、リンパ球が多い方が癌及び悪性細胞の発生
率は低いと言える。
しかし、あまりにリンパ球が増え過ぎても癌は発生するとも言われる。その理
由は血流障害が癌の原因にも成り得るからだ。

働き過ぎてストレスを溜めるのもダメ!怠けすぎてデレッとしすぎもダメ!

自律神経をバランス良く保つ事は生命を維持する上で最重要事項と言える。

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2008年11月14日


ひろみん <臨床検査技師・ひろみんのラブ&ピース>

ヘソとタルミ

「町田に何時頃来れる?」とメールが昨日遅く来た。
いきなりのメールでサッパリ何の事か解らない。

メールは近所にいながら逢う機会の少ない友人からだった。
近所の友人は、二人の共通の友人と今日、私を含めて3人で、町田で
逢う約束を9月に交わしていたらしい。

その事を友人はメールで私に知らせたつもりでいた。

ところが何かの理由でうっかり忘れ・・・。
困った私は予定をキャンセルして町田に馳せ参じた。

久々に逢う事もあり、話はドンドン弾み、食べ放題の飲み放題。
話の山場はヘソの話で多いに笑い転げた。

2人の友人はスポーツ好きで一見スリムな体型に見える。
しかしスリムな体型からは想像もつかないがお腹の肉が弛んでヘソが
ウエストラインより下にくるという。

そう言えば、メタボ予防で行う腹周り測定で技師の友人が度々こぼす
言葉を思い出した。

腹周り測定は、施設により直接測るか健診服の上から測るか異なるが、
友人は健診服の上から測っている。

友人が言うにはウエストラインがどこにあるのか分からないというのだ。
腹周りはウエストラインと重なる訳では無いが、ウエストラインとヘソ
の位置を参考にして測る。

勿論、メタボ対象者以外は問題は無いが、そうでない人のヘソの位置が
予想する位置とかなりズレていて測定位置が定まるのに時間がかかると
いう。

友人も私も何故そんなにヘソの位置に個人差が出るのか不思議に思って
いた。
しかし、最近自分の弛みきったお腹をみて気が付いた。
重力と筋力の衰えで、お腹の弛みと共にヘソの位置が正常位置よりも下
にズレルのだ・・・と。ひどくなると骨盤の下まで下がるらしい。

せっかく腹筋を鍛えても、お腹の脂肪がとれて皮膚がダブダブと何段に
も弛み嫌になると友人はいう。しかし脂肪の塊が腹バンドとなってヘソ
の位置がはっきりするよりはマシだ。

骨盤が開き過ぎると下半身に肉がつきやすいという。
まだ間に合うだろうか?
セッセとお腹の引き締めをしなければ・・・。

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