2009年09月04日


ひろみん <臨床検査技師・ひろみんのラブ&ピース>

焦燥感

ここ数年、陰を潜めていた焦燥感がムクムクと頭をもたげ始めた。
季節の変わり目という事も有り、スッキリしない天気と並行して
気分が愚図ついて持て余し気味だ。

今週迎えた自分の誕生日に、何か達成感が欲しくて、家中の溜まり
に溜まった必要の無い書類を片っぱしからシュレッターにかけた。
そしてムッとされるのを覚悟で家族の個別の部屋を片付けまくった。

少しだけスッキリした気がした。私の自己満足に関し、誰も文句は
言わなかった。嫌、言えなかった。それ程、片付いていなかった。
すぐ雑然となるのだが・・。

それから数日、ジワジワと起こる訳の分からない焦燥感が肩の凝り
となって身体症状と成り、自覚されるまでに発展した。
殆ど毎月、旅行に行っているにも関わらず、見知らぬ土地に旅行し
ている夢を毎晩と言っていい程見る。驚きと奇妙な感じが残る。
いったい自分は何処に行って何をすれば満足するのだろう?
考えても答えは出ない。

久々に昨夜、月の光に誘われ散歩に出た。
近所に鶴見川が流れている。夜11時とあって、シーンと静かだ。
時々、ピシャッ、ピシャッと音がする。水面がアチコチで揺れ、魚
が跳ねているのが遠目に見える。鯉は跳ねるのだろうか?かなりの
ジャンプ力に感動した。気持ち良さそうだ!何を考え跳ねているの
だろう?昼間も跳ねているのだろうか?何故か勇敢に感じてしまった。

どうも平穏無事な日が続くと落ち着かない様だ。
だからと言って忙しい日々を過ごしたい訳では無い。
面倒な事は嫌い。何かに拘束される事も嫌いだ。

読みたい本は山積みになっている。
どれもこれも早く読み終わりたいと思っている。興味深い本ばかりで、
一日数時間は読書の時間を確保している。
ここ数年、本をゆっくり読める時間が有る事に満足していた。

しかし、何か物足りない。躍動感が無い。
どうすれば躍動感を感じる事ができるのだろう?
何を自分がやりたがっているのか分からない。方向が見えない。
迷いながら生きるのが世の常なのか・・モヤモヤ。

取りあえず、モヤモヤを旅行する事で昇華しているが、焦燥感が何処
から起って来るのか真剣に考える時が来ている気がする。

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2009年08月28日


ひろみん <臨床検査技師・ひろみんのラブ&ピース>

「おせっかい」な私

私は「おせっかい」が過ぎる・・という自覚は、さほど無かった。
お人好しだね。とか、優しすぎるね。とか、面倒見がいいね。とか、
度々、近辺の人から評価される事があっても、そーかなー?という程度
で気にとめる事も無かった。

しかし今週、ある事をきっかけに、「おせっかい」な自分が顕著に頭を
もたげた。そして、しっかり「おせっかい」な自分が表在化した事で自己
嫌悪に陥ってしまった。5日間もモヤモヤと考えた。
本当に何故あんな事を言ってしまったんだろう?言わなきゃ良かったのに。
穴が有ったら入りたい位の勢いで、グルグルと同じ事が頭の中で渦巻き、後
悔を繰り返した。

今朝辺りから、お節介な自分を少しづつ自重し、お節介な言動や行動を起こし
たくなったら一呼吸置く事を意識しようと思い始めた。
すると今日、早くも意識するべく事件が起きた。事件というには大袈裟かも
しれないが。

さほど混んでもいない電車の中、「あっ、すみません。」という熟年男性の
慌てた声がした。今朝出勤時の出来事で、私は座席で本を読んでいた。
ふと、その声に正面を見上げた。すると向い側に立って居て、私からは顔の
見えない後ろ向きの男性がリュックをガサガサと開け、白いタオルを出して
いる様子が目に入った。どうやら、その男性はペットボトルの蓋をしっかり
閉めないままリュックに入れてしまった様だ。

男性の前に座した女性は怒りでムッとしていた。
網棚にリュックを上げようとした際、女性の携帯に水滴がポタポタ。
そんな一連の動作を連想した。若い、その女性は男性が差し出した白いタオル
を無視し、自分のハンカチで携帯を何度も何度も拭いた。無言の迫力。

男性は受け取って貰えなかったタオルに替えて、自分のハンカチを差し出した。
しかし相手は無視。男性は遣る瀬無い口調で小さく「チクショウ、チクショウ」
と繰り返しながらペットボトルの水に怒りをぶつけている様だった。

男性はリュックを足元に置いたり、手元に持ち上げたりとしていた。
様子を窺っていた私には、男性のリュックの底からポタポタと水が漏れ落ちて
いる様子がハッキリ見えた。

いつもの私なら、その男性に(水が漏れているから電車の片隅に寄って、リュッ
クの中身を出し、水をタオルで吸収したら如何ですか?)と同情していただろう。
しかし、間を置き相手の様子や周囲の人の様子を観ていた。

リュックの底から漏れ出した水が周囲に四方八方と一筋の線になり乗客の足元に
及んだ。一人、二人、三人と乗客が眉間に皺を寄せ始めた。
露骨に男性をチラチラと睨みつける熟年男性。足元の水で靴が濡れた女性は、水
の線を辿って原因の男性を見つけた・・さあーどーする?その女性はムッと無言。

その様子を観ていた私は、原因の男性は新聞を読んでいる為、水漏に因る周囲への
迷惑に気が付いていないのだろう。と、考えた。
もう言いたくて言いたくて、教えたくて教えたくて仕方が無かった。
でも我慢して様子を観ていた。

そんな中、車が停車し、ゾロゾロと人が混み入り始めた。当然ながら、足元の水に
不審を抱く人々の視線が原因の男性に集中した。
「ただの水ですから!」と、一言。原因の男性は隣に立った男性に釈明した。

え〜っ?知っていた!水が流れ出て、車中で人々の靴を濡らしている事を。
知っていて平然と新聞を立ち読みしていた。車中のど真ん中で。
ナンデ〜ッ?ナンデ?ナンデ?
もし、いつもの様に私が声をかけていたら結果はどうだったろうか?

素直に片隅に寄ってタオルで拭いただろうか?
余計なお節介なのだろうか?恥ずかしさで新聞を読んだ振りをしたのだろうか?
どうなんだろう?リュックの中身は水浸しの筈だ。ボトル全部の水が流れ出た感じ
だった。諦め?開き直り?そんな筈は無い・・リュックから多くの水が流れ出すま
でに数分の間は有った。すぐ拭けば、周囲に対する迷惑は防げた筈だ。
イライラしながらも誰も何も言わなかった。

又、考えてしまった。言うべきか言わざるべきか。
当然、私の価値観からすれば言うべきだ・・どうだろう?
お節介?いや、そうでは無い?
お節介かどうかは相手の捉え方次第だろうか?どうなんだろう?

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2009年08月21日


ひろみん <臨床検査技師・ひろみんのラブ&ピース>

占いと一人旅

ガタゴト、ガタゴト、プォワーン。
汽笛?のような音に思わず懐かしさが込み上げた。何て心地よい音なんだろう。
遠い昔、蒸気機関車が出していた音にも似て、幼き頃に戻った様な錯覚に陥った。
幼き頃と言っても、高校生の頃は、まだ走っていた記憶が有る。新潟駅から新津
駅に向かう信越本線での汽笛だったろうか?

先週、JR東日本を利用して二泊三日の旅に出た。
いつもの如く、一人気儘なフラリ旅。鳥取砂丘の予定を急遽、新潟に変更した。
相次ぐ地震の影響を恐れ、日本海に面しているというだけの理由で新潟に決めた。

私はローカル線が大好きだ。
窓際に座し、景色の移り変わりを目で追うのが何よりも嬉しい。
往きは湘南新宿ライン→上越線→信越本線と繋ぎ、新潟駅に着いたのが18時。
朝9時に家を出て18時到着で9時間要した。車中6時間、乗継時間3時間。

渋谷からの湘南新宿ラインはお盆の帰省でかなり込み合っていた。
乗って約30分経過した頃、何処からか「怖くない、怖くない・・。」と繰り返す
男の子の声が聞こえてきた。視線を移すとデジカメ片手に窓越しに嬉しそうに外
を眺めている大学生位の男の子がいた。一人旅で心細いのか一生懸命「怖くない」
と言いながら気分を落ち着けているように思えた。

湘南新宿ラインから上越線に乗り換え、随分時間が経った頃、車掌が切符の確認に
車内を回るとアナウンスが流れた。この混雑時に切符の確認なんて・・とムッとし
ながら切符を出し確認を終えた。約10分後、どこからか「はなせー、よせよー、殺
してやるー。」と泣きわめくような声が聞こえてきた。混雑で声の主の顔、姿は見
えなかった。「分かった500万あげる。1万あげる。お母さん助けて。何でお金あげ
ないといけないの?」という男の子の戸惑いにも似た素直な声に思わず笑が込み上
げ、ケラケラと笑うと前に座っていた男性もクスリと笑った。
男の子は、明らかにお金を払う理由が理解できていなかった。

電車が最寄の駅で停車した。駅員が一名乗り込み、二名で男の子を電車から引きず
り降ろし、車外で押し問答しているのが遠目に見えた。男の子はデジカメを手に嬉
しそうにしていた男の子だった。電車を降りて駅員に釈明してやりたい衝動に駆ら
れた。電車は男の子を置き去りにして発車した。心が痛かった。

上越線から信越本線に乗り換え、暫くしてお相撲さんの様な巨体をした男性が私の
隣にドスンと座った。他にも席は空いているのに・・?異様な雰囲気。
座った両膝の上に置いた両手と太い首に乗った大きな頭を微塵も動かさない。
景色は全く観ず、約2時間同じ姿勢を保ち続けていた。相撲の修業だろうか?
不思議で不思議で未だに不思議。

新潟駅の地下街一画に占いコーナーが有り、ふらっと立ち寄った。
特に占って欲しかった訳では無く、何となく話をしたくなった。
10分の約束でスタートし、気が付いたら1時間も経っていた。
占いは実質5分位で、残りは哲学、宗教、政治経済と発展して面白かった。
非常に博学で、時間さえあればもっと聞いていたかったが閉店の時間になった。

占い料は約束の料金を払ったのみ。
「遠く新潟まで来たのは僕に逢う為だよ。」という占い師の言葉が納得いってしま
いそうな、そんな気持ちになるような熱血占い師。印象深かった。
因みに貰った名刺に載っていたホームページをみてみると、これが私にぴったりの
面白い内容で今回の旅の貴重な収穫になった。

帰りは日本海側の越後線に乗った。海岸沿いを電車は走るとばかり思っていた。
行けども行けども、低い山と田園風景。どこまでも続く。海は全く見えなかった。
又しても思いこみ。信濃川で我慢。秋には鳥取に行って日本海を見る。

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2009年08月14日


ひろみん <臨床検査技師・ひろみんのラブ&ピース>

反省しても繰り返す癖

もう、捜して捜して、ホトホト困って。
無くて無くって、ホトホト疲れて。
押し迫る約束の時間に遅れそうで冷や汗をかき。
もう開き直って、エ〜イ。出かけチャオ〜。

モワ〜ッ。げ〜ッ。気持ち悪〜ッ。
首の付け根と目の奥が痛い。
探し物はメガネ!!

先日曜日の朝からズ〜ッと捜し、午後出かけるのに間に合わず、約束
の時間に遅れて出かけた。何とか、その日をやり過ごし、帰宅してか
ら又捜した。必死。皆目何処に在るか見当もつかない。

鍵、財布、メガネ・・何かしら捜し物をしている。
「歳だな〜。」と言われそうだが、歳のせいでは無い。
生活習慣の悪い癖に原因はあると思う。
物を元に在った場所にキチンと戻す癖のついている人を見ると不思議
に感じてしまう。引き出しの中まで置く場所、置く物が決まっている
のを見ると「凄い!」と言わずには居られない。

ところが不思議な事に仕事となると別で、器具や物、書類などキチン
と在るべき所に在るべき状態で無いと気が済まない。
何故だろうか?

テレビを観ていた夫が「おまえにソックリだ!」と言って笑い出した。
何がだろう?あるテレビ番組のストーリーの中でメガネを捜していた
女性がメガネを冷蔵庫の中に見つけて喜んでいるシーンが映っていた。

とんでもない所からメガネが出てくる。
もう本当に自分でもビックリする。
自分の行動パターンが読めない。
無意識に行動しているという事なのか?良く分からない↓↓

自分の行動を振り返ると今この時、この行動に意識が集中していない。
先に先にと今、行動したと思ったら次の行動に意識が向いてしまう。
他の人と会話していても自分の思考は一歩先を考えていて、歩調が合
わなかったりする。

どうせ使う物を一々片付けるというのが納得いかなかった。
一つ一つ元に戻すという行動、操作に時間を取られるのが嫌だった。
机の上で調べ物をしている時には、机の上は書類や本でグチャグチャに
なる。一々元に戻し、又次の書類や本を出すなんて嫌だ。
まとめて片付けるのが時間の短縮になり合理的だと思っていた。

こんな生活習慣が長年続き、今日に至る・・ホトホト困ってしまう。
捜し物が見つかった時は、大発見でもしたような喜びで一杯になる。
そして、その時は今後、気を付けようと思う。
しかし相変わらず捜し物で・・汗↓↓

メガネを日曜日夜遅く、プリンターの後ろに落ちているのを発見し、
思わず歓声をあげてしまった。
月曜日までにメガネを捜さないと仕事に影響する。もう必死!
大喜びしている私を・・夫も息子も・・良かったね・・と、そっけない。
ま〜ね〜。いつもの事だしね〜。

こんな事だから財布やバッグを置き引きされても気が付かない。
ひと月位経ってから、そう言えば?・・となった事、数回。
もうソロソロ真剣に治さなければ、本当に歳のせいになってしまう。

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2009年08月07日


ひろみん <臨床検査技師・ひろみんのラブ&ピース>

高川山のビッキー

山の上のピッキー。
今週火曜日、山梨県の初狩駅から高川山(975m)に一人登山した。
平日で曇り。往きは誰一人として出会わず、単調な登りに珍しく溜息。
高川山は秀麗富獄十二景の11番山頂に当たる。
頂上は360度の大展望で真正面に富士山が見え、南アルプスの間ノ岳、
甲斐駒ケ岳も見える予定だった。

曇りの為か、木々の緑が冴えず、何故か植物の息吹さえも絶え絶えの
ような気がして、登る気力に欠けてしまった。7月下旬に行った谷川岳
一の倉沢があまりにも絶景だった為、その差に・・。

足取り重く、やっと頂上が見えて来た。
えっ?誰か待っているのか?じ〜っと見下ろす視線。
見上げている私を待っているのだろうか?
暫く相手の出方を見た。動かない。
グレーに所々白の混じった毛と真っ黒な瞳。

恐る恐る、相手の視線を外しながら頂上に到達してみた。
相手は視線をこちらに向けながらも距離を縮めては来ない。
ホッとした。そして奇妙な親しみを覚えた。
優しく穏やかで寂しげなワンちゃん。首輪をしていた。

子供の頃、スピッツに思い切り足首を噛まれて以来、犬が恐い。
どんなに可愛く小さな犬でも自分から近づいた事は無い。
犬が近づくと足が竦む思いで、直立不動になる。

頂上にワンちゃんの飼い主は見当たらない。
頂上には私とワンちゃんだけだった。不思議なワンちゃん。
何故か気持ちを読まれている錯覚がする。怖くない!
近づいて頭を撫でてあげたかった。でも、しなかった。
そのうち、ワンちゃんは曇って見えない富士山の方向をみながら、崖淵の
石の上に、山を眺める様に座った。不思議な時間が過ぎた。

霧で360度、すっきりしない景色にガッカリしながらも気持ちは和んだ。
下山しようとワンちゃんの傍を離れ、頂上から下に降り始めた。
ワンちゃんがスッと立ち上がり、後を追って来た。
別れ難かった。何か食べ物を置いていきたかったが、ワンちゃんが食べれ
そうな物を持っていなかった。可哀想だった。
何度も何度も頂上を振り返り下山した。その度にワンちゃんの視線を感じた。
人間だったら親友になれたかも。

麓近くになって、一匹の犬と一緒に登山する女性と出会った。
連れていた犬は頂上で見た犬と同種だった。
私は思わず、「その犬は・・・。」と語りかけた。
その女性は「この犬に似た犬が上に居たでしょう。もう7年経つのよ。冬も
立派に越せるし。」
驚いた私は「飼い主に置き去りにされたのでしょうか?食べ物は?」と聞いた。
「迷ったか、置き去りでしょう。食べ物は登山者が与えているみたい。」と。

ワンちゃんの寂しげな顔がチラつく中、農家のお爺さんに出会った。
「もう登って来たの?頂上にビッキーは、いた?」とお爺さん。
「えっ、あの犬はビッキーと言うんですか?」と問う私。

「登山者が皆で名前をビッキーとつけて可愛がっているんだよ。今日は平日で誰
もいないけど土曜日は賑やかで、登山者が登ると、ビッキーが人懐っこく近づい
て来るから、登山者には大人気なんだよ。」とお爺さんは説明してくれた。

ああ〜。良かった。登山者がちゃんと食べ物を用意してくれて!
低い山は夏山では無く、富士山に雪が積る頃に登った方が絶景に出逢えるという事
をしみじみと感じた登山だった。
又の機会には秋冬、ビッキーの食べ物を用意して行きたい。

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2009年07月31日


ひろみん <臨床検査技師・ひろみんのラブ&ピース>

オンム・セティとデジデリオ

ドタバタと落ち着かない一週間が過ぎ、やっとホッとする金曜日の夜を迎
えたのに何故か気が急く。

今週の月曜日は、イタリア10日間の旅に行った友人Hのマシンガントーク
に圧倒され、相変わらずエネルギッシュな話しぶりにドッと疲れ・・水曜
日は月に一回の割合で逢う就職活動中のチョッピリ変わり種で面白い先輩
Sと食事。彼女はゼロ磁場に行って来たと言う・・木曜日は8日間のエジ
プト旅行後、半年に数十枚のデッサン画を描きあげた友人Kの個展を観に
行って来た。

3人の個性はバラバラで、ある種の強烈な雰囲気を醸し出す。
偶然にせよ、同じ週に3人に逢う事自体が間違いだった様に思う。
強烈な3人の個性に私の思考回路はグチャグチャに壊れ・・。

何から話せばいいのか?まずはゼロ磁場の話からか?
長野県伊那市と下伊那郡大鹿村の境界に位置する標高1,424mの峠に分杭峠
(ぶんぐいとうげ)と言う所が在る。
日本最大、最長の巨大断層地帯である中央構造線の真上にあり、2つの地層
がぶつかり合っている、という理由から「エネルギーが凝縮しているゼロ磁
場であり、世界でも有数のパワースポットである」と称されているらしく、
先輩Sは以前から、そこに行ってみたいと言っていた。
そして行って来た。先輩曰く、『特別な「気」を感じる』・・と言いながら
私の目の前で、カレー用のスプーンをグニャリと簡単に曲げて見せた。
磁場に行った後、出来るように成ったと言う。アララ〜!

次にイタリア旅行に行った友人Hの話は「あなたは、絶対イタリアに行くべ
きだ。」から始まった。去年、彼女に「前世への冒険」…ルネサンスの天才
彫刻家を追って…森下典子著の本を貸した事が有る。

その本はブックオフで偶然見つけた本だった。森下典子は、自分の前世がル
ネサンス期に活躍したデジデリオという美貌の青年彫刻家である、と占い師
に告げられ、検証の為イタリアの旅に出た。相次ぐ偶然の発見と「自分」を
検証するスリリングで不思議な旅のルポルタージュ。
フィレンツェ、プラトン・アカデミー、ミケランジェロ、レオナルド・ダ・ヴィンチ・・に
纏わる場所・人物が登場する。
友人Hはすっかりデジデリオに魅せられたようだ。美術館巡りとミケランジ
ェロ広場に行って来たと興奮気味。すご〜い。迫力に負ける。

最後はエジプトに行った絵画教室の先生でもある友人Kの話。
彼女の絵はパピルスに鉛筆で描かれていた。作品は殆どエジプト人のデッサ
ンから成り、背景にはエジプトに関わる建造物は何も無い。
にも関わらずエジプトの雰囲気を醸し出しているから凄い!
彼女の絵には人物画が多く、横顔、後ろ姿を描いている場合が多い。
しっかり絵に命を感じる。不思議にいつも思う。

そんな彼女から出た話はラムセス1世の話だった。
ラムセス1世の話が出ればオンム・セティの話をしたくなるのが私である。
オンム・セティ・・?あれっ?それって「世界ふしぎ発見」で見た記憶が・・
と言う彼女に、ついに意気投合。

私はテレビで「世界ふしぎ発見」を見る前に「転生―古代エジプトから甦った
女考古学者」…ジョナサン・コット著、田中真知訳、新潮社刊…を読んでいた。
この本も実にリアルで不思議な事ばかり書かれている。

初の女性エジプト考古学者としてその名を残した、オンム・セティは、20世紀
初めにロンドンに生まれたドロシー・イーディーというイギリス人だった。
彼女は自分のことを「3000年前にいたセティ1世に愛された巫女の生まれ変わ
りだ」と話していたという。3000年の時空を超えた恋に秘められた、古代エジ
プトの謎・・とても面白い本だった。

イヤ〜。今週は面白かったが疲れた。
私だって、イタリアにもエジプトにも行きた〜ィ。
さしあたって行けそうなのはゼロ磁場かな・・。

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2009年07月24日


ひろみん <臨床検査技師・ひろみんのラブ&ピース>

受診者A

今日の仕事も後僅か。連休の遊び疲れで早く帰ろうと思っていた矢先、
問題が起きた。

順番に来る筈の受診者の順番が飛んだ。
おかしいな?何故来ない?何か揉めているのだろうか?
その人物Aは10番位遅れて来室した。
「○○番の方、どうぞお入り下さい。」と声を掛けながら受診者Aの様子を窺った。

普通の人のように感じた。何が問題?3種目ある検査のうち、第1検査は
問題無くクリアー。へー、普通。何が問題?・・と軽く流していると、
第2検査が始まって数秒後、ブチブチと苦情申立が始まった。

検査機器に問題が有るのじゃないか?何故こんな画面が出るんだ?
時間にして約5分間。私は出来る限りの丁寧さを以って受診者Aに機器の説明
を簡単にした。しかし受診者Aの疑問と不審は深まるばかりで納得しない。
後に検査すべく受診者を控え、「じゃー、この検査はどうしましょうか?
おやりになりますか?」と駄々を捏ねる受診者Aに、私は(頼むから素直に
検査させてよ。)と祈るような気持ちで尋ねた。

そんな私の気持ちを見透かすかの様に「こんな気持ちで検査する気持ちには
なれない。」という受診者Aの言葉に絶句してしまった。どうしたもんか?、
一瞬の間が空いた。すると同室の技師が「技師長を呼んで来ましょうか?」
と私に聞いて来た。私が、尽かさず「呼んで来て!」とその技師に頼むと、
受診者Aは「別に呼んで来なくても・・。」と少し緊張した表情に変わった。

その表情を見た瞬間、少し問題が複雑化しそうな微妙な感覚が残った。
そして、その予感は的中した。技師長の説明で相手の感情は、もっと高ぶった。
二人の男性・・受診者Aと技師長の声・・が段々と大きくなり、部屋の外に並
ぶ他の受診者に苛立ちの感情を抱かせた。

「その受診者の為に、時間を拘束されなきゃならない理由は俺たちには無い。
他の部屋で説明なり話し合いなり、やればいいだろう。」と受診者Bの突然の
申し出に、ハッとした。ものの5分の、やり取りにしても、すっかり技師長と
私は待っている受診者の事は脳裏になかった。

私と技師長の受診者Aに対する思いは、同じだった。
検査機器の説明さえすれば、受診者Aは必ず納得して検査に応じてくれる筈だと。
多くの人が何の疑問も抱かず、検査に応じてくれるのだから。
受診者Aだって、そうに違いないと。

結局、受診者Aは第2検査、第3検査は拒否した。
しかし他部門の検査は別人の様に素直に受診したと後で聞かされ驚いた。
何故?どうして頑なに私の担当検査は拒否したのか?何が問題だったのか?
仕事を終え、帰宅しても気になり考えた。

出した結論は受診者の真意が汲み取れなかった自分達の思い込みに間違いが有っ
たのではないだろうか?という事だった。
何故なら、私の担当する検査が受診者Aの通院目的になっている疾患に大きく関与
している項目だったからだ。

「○○病で通院しているから検査は受けない。」という受診者Aの申し入れが有った
事を、散々こちら側の説明をした後に検査受付事務に聞かされた。
本当は検査の悪い結果を受診者は認めたくなかったのではないか?
検査機器がどうのこうの・・なんて関係無かったんでは無いか?
本当は、どんなデーターが出たにせよ、「大丈夫ですよ。」と言って欲しかっただけ
なのでは?

相手の立場になって、ものを考えるという事の難しさを思い知らされた一日だった。

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