人生でも指折りの数奇で素晴らしい体験。
書きたいことは山ほどあるし、全て書き切ってしまいたい。
しかし譲られたものに素直に乗っかるのはシャクだし、
どんな風に書いても書き切れないのはわかっているし、
携帯からの読者に負担のかかるものにはしたくない(笑)
なので、
かなりんブログのフォローとかは意識せず、
重要度とか順番とかは考えず、思いつくまま書き連ねることにする。
福生の青少年自立援助センター(以下YSC)での宿泊研修体験記【快適な部屋からは逃げる気にもならない】
きれいなフローリング。冷暖房完備。コンセント6つ。アンテナ線2つ。電話線1つ。
これでユニットバスでも付いていれば超優良物件。
家賃は食費、光熱費、その他管理費諸々込みで12万くらいなのかな?
ひきこもりでなくても住みたい人はいっぱいいるだろう。
難点は駅から少し遠いこととプライバシーの保護に少し工夫がいることか?
ワンルームマンションだったらね。寮にしては十分過ぎる。
ていうか、寮の良さをもう少し出してもいいんじゃないの?
これが噂のYSCの寮!?門限もその他の規則もユルユル。
逃亡し放題だがする人は一人もいないだろう。驚きを通り越して戸惑い。
【他人に出会う危険性大! ひきこもり流リスクマネージメント】
それでもひきこもるには若干の工夫がいるようだ。
「ひきこもり」というよりは「対人恐怖症」と言ったほうが正確か?
この辺は個人的経験もあるので自分に過剰に引き付けて書いてみる。
部屋には鍵が付いているので安心できるが、
廊下に出れば人に出くわす危険がある。これが重要な問題。
バス、トイレ、洗濯機、自販機等々は廊下にあるのでやむを得ない。
まず聞き耳を立てる。気配を確認。次にドアをほんの少し開けて目視。
人がいないことが確認できたら素早く行動。
ミッションが遂行できたら素早く帰還。鍵を閉めて一安心。
洗濯&乾燥は時間を見計らうことが肝要だろう。
シャワールームは音が外界をシャットアウトしてくれるから安心できるが、
トイレでひきこもるのは残念ながら諦めるしかないだろう。
大きい用を足しながらのんびりひきこもりたい僕にはこの点が少し不満。
あと、気配の漂わない人もいるので要注意(爆)
臨時宿泊者もウザイ。今回のかなりんとか男Nみたいな。
もの珍しそうに廊下をフラフラしていたりする。さすがにノックはしないが。
とにかく人に出会ってしまったら挨拶めいたことをして一目散に逃げるに限る。
すでに長文。こりゃまとめて書くのは大変だ。【咀嚼は必要 作業は不要】
食堂の窓から作業場がチラリと見えるという絶妙な位置関係。
これが計算して作られたものだとしたら相当な策士だが、
おそらく感性と感覚とアバウトさの三位一体の産物と思われる。
とにかく、エコ作業とやらが目に入ると妙な罪悪感を覚えるタイプは、
食事の時間と場所と方法にも気をつかわなくてはならない。
ごはんと汁物、おかず二品。普通に食えれば問題なし。
食欲が無いとか食うのが面倒臭いとか洗い物が苦手とかいう場合は工夫が必要。
丼にごはんを盛ってメンチカツを乗せるだけ。メンチカツ丼の出来上がり。
皿にごはんとサラダと何かを乗せて食う。これは僕の感性とは合わないヤツ。
食パンにベーコンとレタスとトマトを挟む。皿も使わない。実はこれ、職員(笑)
レギュラーな食べ物は部屋に持ち込めない(持ち込まないだけ?)ので、
持ち込みたい人は自販機でカップ麺、カロリーメイト、菓子の類を買えばよい。
外出規則がユルユルなのだから買い置きしてもいいかもしれない。
とにかく咀嚼だけできればいい。作業は・・・無かったことにしてしまえ!
タバコは残念ながら中には売っていない。外で買うしかない。
ただ食堂の休憩所に限らず部屋でも吸えるのだからありがたい。
今どき食堂でタバコを吸える寮があるか?最後のタバコ天国かもしれない。
タバコが良いものだったなら・・・という話ではあるが。
【究極の二択】
・・やっぱ無理。
まとまりのある文章を書くことにようやく諦めがついた(爆)
さて・・作業についてか・・・
・・・昨日の
かなりんブログを読めばわかるよ(丸投げ)
夏の漁港の倉庫みたいなニオイの中での単純労働。
キツイっちゃあキツイが、脳みそは要らない。
それより何より、する必要がない。
研修という名目が無ければ僕も部屋にひきこもって寝ていただろう。
TVゲームやパソコンを持ち込んでいれば、快適なひきこもり生活。
永遠に続けられそうな気がする・・のだけれど、
やっぱ飽きるんだよね。ひきこもりって(経験者は語る)
あと、やっぱ独りって寂しいんだよね(経験者は語るU)
そんなときはどうすればいいのか?
エコ作業をすればいいじゃないか!
そんなふうに思ったと思われる人達が数人。
実際に目撃したから間違いない。
キツくて永遠に続きそうな単純労働でも、いつか終わる時が来る。
実際に体験したから間違いない。
次の日もその次の日もあることは体験していないけれど・・・
でも、ひきこもりが得る、その経験値の大きさは推して知るべし。
こういうことを書くのは嫌いだけれど、労働の喜びは確実にある。
究極の二択のように思えても、選択肢は実は一つしかないのかもしれない。
【自立とは親元を離れて生活することである】
結局長文。携帯読者に負担をかけ、なおかつまとめられない書き切れない。
この辺で強引にまとめて終わることにする。
YSC的な定義では(あくまで個人的推測、というより個人的断言だが)、
自立とは、親元を離れて生活することである。
身一つ。家族がいなくて他人がいるひきこもり生活。
何にも強制しない。てめえの思うとおりに生活しやがれ!
そうやって(見守りつつ)放っておけば、あとは勝手に動き出す。
ひきこもりよりエコ作業。エコ作業よりアルバイト。
そんな法則性を、工藤理事長は試行錯誤から偶然に(必然に)見つけたのではなかろうか?
たいした計算はない(おそらく)。親元を離れればそれでいい(おそらく)。
だからアウトリーチ(寮に来てもらうこと)には力を入れる。
別にしょっぴいて連れてくるわけではない。
渋々でも自分の足で歩いてきてくれればそれでいい。
過去ログで「ひきこもりは状況を独力で打破することに強いこだわりを持つ」と書いたけれど、
同時に「誰か助けてくれないかなぁ」とも思っていたことを思い出した。
白馬に乗った王子様はさすがに来ない。それは妄想だけれど、
軽トラに乗った工藤定次はやって来る。それは現実に起こりうる事。
僕の見てきた現実は、小説よりもはるかに面白かったよ!っていうこと。
また書くかもしれないけれど、今日はこれでオシマイ。
【余談】
帰り際に理事長に会った。ていうか、見かけた。
受付兼事務室の中にいた。テンション低そうだった。
タバコを吸いながら疲れたような顔をしていた。
「ヒトの子なんだな〜」なんて思った。
怖くなかった。なぜだか嬉しかった。
でも今どき、タバコが吸える事務室なんてあるんだなぁ・・・
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