2005年12月30日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

それぞれの年末

 今年も残すところあと1日となりました。掃除嫌いのかなりんもさすがに今日はぞうきんを持って家の中をうろうろ。四角い部屋を丸く拭き、それでも「やったぜ!大掃除」と自己満全開の年の暮れです。
 
 昨晩は、今年NPOを手伝ってくれた仲間達と鍋を囲んで忘年エンカウンターグループを行いました。年代は20代2人、30代2人、40代1人、そしてン十代のかなりんの6人、男女も各3名ずつとなかなかバランスのいい構成でした。それぞれが今年1年を振り返り、「みんな結構よくやったよね」と、お互いにストロークを交わし合い、いい締めくくりとなりました。

 話題のキーワードは「家族」でした。多かれ少なかれ誰もが何らかの葛藤を抱えている、古くて新しい課題です。その人にとっての人間関係の原型はいやでもここにあります。「愛」という名のもとに絡みつくしがらみの巣窟。「家庭こそ諸悪の根源」と言ったのは太宰治でしたっけ。
 
 普段は一人暮らしをしているシングルも、この時期たいてい実家に帰るんですね。何だかんだ言っても、「お正月ぐらいは家族とともに迎えたい」という気持ちになるのでしょうか。

 何だかんだ言っても大晦日は必ず「紅白」を見るかなりんも似たようなもんかな…。今年のおおとりはスマップだって♪

 夫は「紅白」が嫌いなので、いつも大晦日は早々に寝てしまいます。「あれはミーハーな奴が見るもんだ」って思ってるみたい。60年代の左翼系の男に多いんだよね。そういう奴。夫は全くのノンポリだった筈なのにぃ。でもエコに走らなかっただけましか…などとぶつぶつ思いつつ今年も「一人紅白」で盛り上がろうと今からワクワクのかなりんです。

 それでは、皆様良いお年を!
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2005年12月26日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

構成的エンカウンターグループ

 12月23日(金)、キャリアサポーター養成講座の合同授業を渋谷区女性センターにて実施しました。今回のテーマは「グループワークの模擬体験」。構成的エンカウンターグループを通して感じたことなどを話し合い、援助者としてのあり方も併せて考える、というものでした。OLA子さんのブログにも感想が書かれていますよ!

051223-1.gif ワーク1「ペンネーム」
自分が素直で自由になれそうなペンネームを考えてカードに書き、胸に下げます



051223-2.gif
ワーク2「聞き合う」
二人一組になり、聞き手と話し手を決め、まず聞き手が、相手を知るために聞きたいことを聞き、話し手は聞かれたことだけに答えます。2分間で役割を交代します。



051223-3.gif
ワーク3「人生時計」
2グループに分かれ、言葉を使わずジェスチャーとアイコンタクトだけで協力し合い、人生を表すユニークな時計を描き上げます。



051223-6.gif051223-7.gifワーク4「トラスト」
2人1組になり、1人が後ろに身体を倒し、もう1人が両手で受け止めます。相手に対する信頼感がベースとなっています。



その他にも「自分へのストローク・私は私が好きです。なぜならば…」「再生のワーク・墓碑銘」なども行いました。シェアリングでは率直な感想を交わし合い、キャリアサポーターには不可欠なファシリテーションのあり方についても学びました。
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2005年12月24日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

クリスマス変遷記

 子どもの頃、クリスマスは、もうすぐ「お正月」という大イベントの前触れとも言うべきワクワクするような日だった。それはまた一年に数えるほどしかないケーキの食べられる日でもあった。今でもあの頃の浮き立つような楽しい気分がどこかに残っているような気がする。

 デモと芝居に明け暮れていた学生時代、クリスマスは「プチブルの堕落の象徴」と相成った。それでもケーキだけには未練がある私は、家の近くの山崎パンの店でホールのケーキを買い込み、一人で全部むさぼり食い、あげくの果てに気持ち悪くなって寝込んでしまった。あの頃のことは…思い出したくもない。

 クリスマスにデートをして、まずくて高いフランス料理(冷え切ってた!)を食べ、ワインとムードに酔ったはずみではまった幾つかの恋も、やがては料理と同じように冷え切った。あの頃のことも…余り思い出したくない。

 ここ何年かは、仕事帰りに恵比寿の「動く歩道」を埋め尽くすカップルに苛立ちつつ、「右端あけてよ!」と喚きながら、真ん中を引き裂くようにしてかきわけかきわけ、「いやなおばさん」という幾多の白い目にも負けず怯まず帰宅するのが恒例となっていたクリスマス。

 それでも「今日はどこかに食べに行こう」という夫の言葉をあてにして、ちょっとワクワク気分で帰宅した我が家の食卓には、寿司折りがポツンと2つ。それを前に「どこも2時間待ちだと!」と憮然とした顔の夫。出かけると思ってケーキも買って来なかった。ッタク!。
「寿司屋ガラガラ」「そう…」と会話もはずまぬ侘びしい初老夫婦のクリスマス。

 そして今年は…一日中家にいて、動く歩道もガーデンプレイスのイルミネーションも目にせず、すっかり脳裏から消え去っていたクリスマス。夕食のとき夫がかけていたクリスマスソングのCDを聞いていてやっと気がついた。今日の献立は豚のショウガ焼き。
「鶏肉にすればよかったかな」「別に何肉でも食っちゃえば変わらん」
と会話の貧しさは相変わらずの老夫婦。もちろんケーキも買ってない…。

 でもいいのさ。クリスマスイブには明日がある。明日ならケーキも割引きで買えるかもだし、厳密に言えばクリスマスとは明日のことだし、今夜からクリスマス気分を盛り上げて、フライドチキンも買って豪勢にやるのさ、と年を重ねるごとに立ち直りが早くなる私。

 「クリスマスを何だと思っているのだ!」とキリスト様から怒られそうな聖しこの夜…。


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2005年12月21日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

真夜中のブログ・美味しい思索

 こうして真夜中にブログを書いたりしておりますと、ついあらぬ方向に筆がすべり書かずもがなのことを綴ってしまいそうです。
朝読み返してみたらとても投函できないラブレターみたいに。
「夜」のなかには何か「媚薬」のようなものが潜んでいて、夜が更けるほどその媚薬は濃密になり、冬山で旅人をたぶらかす雪女みたいに朝日とともに溶けて消えてしまうのではないかなどとつらつら考えたりしてしまうわけです。
しかし「人生」とか「死」とか「自分」とかについて思いをめぐらすには、こんな「真夜中」が最適なのではないでしょうか。

 先日の日本経済新聞「シニアがつくるこころのページ」シリーズに、哲学者の池田晶子さんが「思索が老いを美味にする」というテーマで語っていらっしゃるのを読みましたら、「内省と思索のおいしさ。肉体的快楽しか追わない人には決して分かりません」と言ってらして、まさに「我が意を得たり!」という思いがしました。
「人生なんぞについていくら考えたって腹のたしにもならん」とお思いの方、あなたは確実に損をしています。
「思索を上回る快楽はない!」とかなりんはここで断言しちゃいます。

 少なくとも思索に没頭していれば、夜中にお腹がすいて眠れずにコンビニに走る必要もない。簡単に答えの出るようなものではないから、2時間の映画のビデオのようにすぐ終わっちゃうということもない。甘美な陶酔のうちに眠りに誘われるから睡眠薬もいらない。何と良いことずくめじゃありませんか。これをものにしない手はない、とは思いません?

 しかし池田先生は「根源的な問題と取っ組み合うには体力がいるから、頭脳が柔軟なうちから考える習慣をつけておいた方がいい。」ともおっしゃっています。恐れ多くもかなりんが補足致しますと「考えるためのツールを持った方がいい。」とも言えると思います。つまり多くの偉大なる先人の考え方を吸収するということですね。
かの古代ギリシャの哲学者ソクラテスの周りには、その言葉を聞こうと常に沢山の若き学徒が集まっていたと言います。今はソクラテスの代わりを果たす本が溢れている時代ですから、その気になれば自分に合ったツールは必ず見つかると思います。

 などと長々書き綴ってしまいましたが、これもまた真夜中のなせる業なのか…?
 朝日の下で読み返すのはよそうっと。
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2005年12月18日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

人気ブログランキング

このところアクセス数が目に見えて増えてることに有頂天になってしまったかなりんは、ブログ界新参の身で、見境もなく某大手プロバイダーヤフーの「人気ブログランキング」に登録なんぞをしてしまい、これも見境もなく下のバナー画像をぺたぺたと過去ログにまで貼り付けたのでした。

 「こんなことをしているよりブログを更新する方が先だろ!」
 「エーッ、だって前の日記を気に入ってくれた人だっているかもしれないじゃん」

と、これは心の中で葛藤する「かなりんA」と「かなりんB」の会話です。

 「もっとましなことで葛藤しろ!」

「かなりんA」の叱咤は無視して、またいそいそ貼り付ける「かなりんB」なのでした。
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かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

タロット占いカウンセリングについて

  今日カウンタが初めて100アップを記録しました。クリスマスあたりかなと踏んでいた一万のキリ番もあと一両日くらいで達成しそうな勢いです。どなたがゲットしてくださるか、私もすっごく楽しみです。

 そこで、キリ番の賞品になっている「新地加奈枝のタロット占いカウンセリング」について、この場を借りてご説明しておきます。

 「かなりん」こと新地加奈枝は、カウンセラーとして仕事をする一方、10年くらい前からタロットに興味を抱き勉強を始めました。深い象徴的意味に満ちているタロットの持つ世界は、人間の深層的内界につながるものとして、私の心を捉えたのです。カードの語る言葉は示唆に富み、私たちの無意識的な欲求や願いを言い当て、真の解決への扉を開いてくれます。

 私が普段使っているのはいわゆる普通のタロットとは違う、独特なカードなので、皆さんが持っている「タロット占い」に対するイメージとは、内容を異にするものかもしれません。今までお受けになった皆さんは、「怖いほど当たる」と言ってくださいますが、それは「これからこうなる」といった具体的な「予言」のたぐいではありません。あくまでも皆さんの心の内奥に抱かれた「懊悩」へのメッセージとして語られるものです。「当たる」という言い方は、その言葉が「心の奥深く響く」ということを意味したものだと思います。

 カードの言葉をどう聞くか、そしてそれを日常にどう生かすかは、あくまでその方次第です。でも今まで何だかよく分からなかった「心のもやもや」のようなものを解き明かす「鍵」となるケースが非常に多く見られます。

 どうぞ皆さん、カードの神秘な世界をこの機会に体験してください。
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2005年12月13日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

夜桜お七

 「夜桜お七」、好きな歌で、カラオケでよく歌います。
ところで、この歌の作詞が歌人の林あまりさんであることは余り知られていません。(少なくとも私の周りの人たちは誰も知らなかった!)

私は彼女の歌が大好きで、歌集も何冊か持っています。
同時期にデビューした俵まちさんの方がメジャーになってしまったので、彼女の名は一般にはそれほど広まらなかったのかも。それに歌風もまちさんに比べると濃いというか、非常に創作的で独特です。

「マース・エンジェル」という彼女の歌集のなかに、「夜桜お七」というサブタイトルがあり、そこに何句か収められています。
     
「なにもかも 派手な祭りの夜の夢 
火でも見てなよ さよならあんた」

〈「マース・エンジェル」林あまり歌集・(株)沖積舎・1986〉
 
 私の一番お気に入りの歌です。
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