しかし夫は生来の車好きである。知り合った頃乗っていたのは当時でも珍しい「スカイラインGTB」という車ですごくかっこよかった。車のせいで夫もかっこよく見えたのかもしれない。開業してからは、営業用でもあるし予算も限られていたので、その範囲で買い換えるしかなかったから、本当に好きな車には乗れなかったのだと思う。
私は余り車には興味がなく、特に都心では車で出かけても却って不便だったりするので無くてもいいやと思っていた。その前の4駆ロッキーから乗り換えたバルケッタは、イタリアの車で左ハンドル、ツーシートのスポーツカータイプだった。余り仕事には適さない感じだったが、その手の車に乗りたがっていた夫が中古で手に入れ仕事にも使っていた。しかし寄る年波で運転の勘も若いときのようにはいかず、2度も自損事故を起こしてしまった。人間に怪我がなかったからいいようなものの、もう車はやめて欲しいというのが私の正直な気持ちだった。
しかし車を売ってしまってから夫は何となく元気がなくなり、仕事も余りせず、外へも出なくなった。「いい機会だから歩いて足腰を鍛えよう」なんて気はさらさら起こらないらしい。「やっぱり車が欲しい」と言い出すまでにさほどの時間はかからなかった。ホント、根っからの車好きなのよね。
夫曰く「これが人生最後の車」。車種は「生涯に一度は乗ってみたかった」というBMWミニ。色はシルバー、マニュアルタイプ、新車が買える予算はないのでなるべく程度のいい中古。こんな難しい条件を丸呑みして知り合いのWさんがピッタリなのを探してくれた。それも何と400qしか走っていない新車同然のピッカピカのやつ。今日初めて乗せて貰って買い物に行ってきた。中も最新装備でかっこいいの!
車が来たら夫は俄然張り切り、「週に2回くらいはボーリングに行こう」とやる気満々。来月の初めには我が家の息子2匹連れで車購入記念旅行に行く計画も立てた。楽しみ〜。事故は怖いけど、確かにいろいろ活動範囲も広がるし、こうなったら老夫婦の車ライフ、大いに楽しまなくっちゃね!
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