2006年10月20日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

ピッカピカ!

 我が家に新しい車が来た。これで何台目だろうか。夫は自営業なので仕事に車が欠かせなかったから、我が家にはいつも車があった。しかし夫が世の定年の歳を越え、少しずつ仕事を手控えていってバイクでも用が足りるようになったことや、維持費の負担が少々きつくなってきたこともあって、何ヶ月か前にフィアットのバルケッタを手放してからはもう車は買わないと思っていた。

 しかし夫は生来の車好きである。知り合った頃乗っていたのは当時でも珍しい「スカイラインGTB」という車ですごくかっこよかった。車のせいで夫もかっこよく見えたのかもしれない。開業してからは、営業用でもあるし予算も限られていたので、その範囲で買い換えるしかなかったから、本当に好きな車には乗れなかったのだと思う。

 私は余り車には興味がなく、特に都心では車で出かけても却って不便だったりするので無くてもいいやと思っていた。その前の4駆ロッキーから乗り換えたバルケッタは、イタリアの車で左ハンドル、ツーシートのスポーツカータイプだった。余り仕事には適さない感じだったが、その手の車に乗りたがっていた夫が中古で手に入れ仕事にも使っていた。しかし寄る年波で運転の勘も若いときのようにはいかず、2度も自損事故を起こしてしまった。人間に怪我がなかったからいいようなものの、もう車はやめて欲しいというのが私の正直な気持ちだった。

 しかし車を売ってしまってから夫は何となく元気がなくなり、仕事も余りせず、外へも出なくなった。「いい機会だから歩いて足腰を鍛えよう」なんて気はさらさら起こらないらしい。「やっぱり車が欲しい」と言い出すまでにさほどの時間はかからなかった。ホント、根っからの車好きなのよね。

061020BMmini.gif  夫曰く「これが人生最後の車」。車種は「生涯に一度は乗ってみたかった」というBMWミニ。色はシルバー、マニュアルタイプ、新車が買える予算はないのでなるべく程度のいい中古。こんな難しい条件を丸呑みして知り合いのWさんがピッタリなのを探してくれた。それも何と400qしか走っていない新車同然のピッカピカのやつ。今日初めて乗せて貰って買い物に行ってきた。中も最新装備でかっこいいの!

 車が来たら夫は俄然張り切り、「週に2回くらいはボーリングに行こう」とやる気満々。来月の初めには我が家の息子2匹連れで車購入記念旅行に行く計画も立てた。楽しみ〜。事故は怖いけど、確かにいろいろ活動範囲も広がるし、こうなったら老夫婦の車ライフ、大いに楽しまなくっちゃね!
 
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2006年10月16日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

第三期交流分析学習講座・基礎コース開講

  当ホームページでもご案内していた「交流分析学習講座・基礎コース」の第3期目が昨日から始まりました。今回は受講生4人、アシスタントが2名と講師の私の計7人のグループになりました。
 
 今回の受講生にはご夫婦が一組いらっしゃいます。交流分析は夫婦や恋人間のトラブルを解明したり、よりよい関係を築いていったりすることにも大変有効です。本場のアメリカでは交流分析の講座やグループワークをカップルで受ける人たちが多くなっていると聞きます。

 アシスタントは「キャリアサポーター養成講座・実習コース」の受講生が志願して務めてくれることになりました。いつもは1人なのですが、今回は2人になったので講座がより運びやすくなることと期待しています。

 昨日は第1回目でしたので、自己紹介、交流分析の概観、エゴグラムテスト、それをもとにした話合い、という流れで進みました。単に理論を勉強するだけでなく、それぞれの日常に生かしていけるツールになることを念頭に講座を進めていきたいと思います。
 
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2006年10月14日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

取材

 昨晩何人かの会員さんたちとお喋りをしていて寝るのが遅くなり、今朝は起床が9時頃になってしまった。寝不足気味のボーッとした状態で目覚めのコーヒーを飲んでいるところへ電話のベル。NPOの番号なので急いで受話器をとるといきなり「毎日新聞ですが…」という声が飛び込んできた。

 何でも福岡で起きた「いじめによる中学生の自殺事件」に関して各方面からコメントを集めていると言う。痛ましい事件で気軽に喋れるようなものではない。受話器を握った手が緊張したが、その向こうで福岡からだという記者さんの質問が矢継ぎ早に繰り出される。「何故こんなことが起きるのだと思われますか?」「死のうと思い詰めたときに子どもは何らかのサインを出すものなのですか?」「親はどうしたらそれに気づくことができるのですか?」「いじめをなくすにはどうしたらいいのでしょうか?」「社会や学校に問題があると思われますか?」…。

 以前岸田秀先生の研究室に通っていたとき、何か事件があるたび電話取材が入り、先生がその度「私には何も分かりません」と答えてすぐに電話を切ってしまっていたことが一瞬頭をよぎり、一見無愛想に見えながらそれが一番誠実な答えだなぁと感じたことをふと思い出した。本当はそう答えたい自分がいることをどこかで感じながら、私は寝起きの頭を懸命に切り換えて一生懸命に質問に答えていた。もどかしさと虚しさと空々しさを含んだ言葉がさらさらと砂のように受話器に落ちていく。このところ対面も含めメディアの取材が相継いでいるのだが、これはそういう場でいつも共通して感じる感覚のような気がする。

 お昼頃記事の下原稿がファクスで送られてきた。「惨めな思いをして傷つけられたプライドを守りたいと願うが解決策が見当たらず、死を選んでしまうのではないか」「学校も組織である以上、いじめはなくならない。それを前提に対策を考えるべきだ」「子どもにもプライドがあり、惨めな思いを知られたくないと思う反面、誰か救ってくれる人を待っている。シグナルに気付いたら決して問いつめずに、自然体で接しながら解決策を探って欲しい」

 並んでいるのは確かに今朝自分が言った言葉である。しかしこうして見ると何ともよそよそしい。かなり長い時間喋ったから、もっと他にも色々なことを言った覚えがある。記事はそれをうまく短いスペースにまとめているのだから、当然のことながら話の流れの途中にある矛盾や逡巡を隠し、細かいニュアンスは排除されていかにもさらっと読めるように仕立ててある。話された言葉は自分から発したものだが、その奥にある苦く重いわだかまりは浄水器から出る水のように除去されている。

 もし自殺した生徒の家族がこれを読んだらきっと「どこかのいい気なカウンセラーがしたり顔して意味ありげなことを言っている」と腹立たしく感じることだろう。自分が反対の立場だったらきっとそうだと思う。メディアの取材に応じるとはそういうことである。それを承知で私はまたこの次もきっと取材に応じるだろう。岸田先生のようにきっぱりと拒否ができないどこか節操のない自分もまた自分らしい。自分の中にあるこういう不純さもまた私は好きなのである。 

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2006年10月11日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

合宿エンカウンターグループ

 いやぁ、終わりました!エンカウンターグループ。061007eg03.gif前日までの土砂降り雨はどこへやらの天候に恵まれた3日間。といっても部屋に閉じこもりっきりのセッションだったので余り天気は関係なかったのですが、それでも会場の会議室の広い窓から見える晴れ晴れとした青空は気持ちのいいものでした。2日目には富士山もくっきり。毎日陰鬱な空を眺めながらのセッションにならなくて幸いでした。

 参加者は女性7名男性4名の11名。ファシリテーターの私を入れて総勢12名のグループでした。1日目は午後1時から夕食を挟んで3セッション、2日目は朝の10時から夜の9時までで4セッション、最終日は午後5時までの3セッションと全部で10セッションを行いました。061007eg01.gif昨日のブログで男Nが何だかよくわからないことを書いていましたが、まぁ1日ではなかなか総括しきれるものではありません。今回のグループは大きな山場こそなかったものの一回ごとのセッションにかなり深いテーマが生まれ、皆がそれぞれのスタンスで真剣に関わっていました。「心の血」を流した人だっていたと思います。でも正直言えばもう一日やりたかったですね。仕事を持っていると2泊3日以上は無理なんでしょうが、いつか3泊4日を実現したいものだと思います。

 1日目と2日目の夜は9時過ぎから一室に集まってのアフターセッション。061007eg02.gifお酒も入って本セッションとはまたひと味違ったお喋りが繰り広げられました。これが楽しみの一つでもありますが、お陰で寝不足になりがちで今回も3日目は皆疲れた顔をしていました。全部終わった後の打ち上げでは、大いにはじけ飛んでましたけどね。

 それでも今回は宿泊施設もとてもきれいだったし、会議室も立派で椅子の座り心地も抜群でした。合宿所の和室に何人もで雑魚寝したこともある私にとっては天国でしたね。上大岡という交通の便のいいところでおまけに駅から0分。スーパーやレストランにも事欠かないという環境で本当に便利でした。紹介の労をとってくれた会員のNさん(男Nではありません)に感謝です。

 エンカウンターグループで得た実感や気づきはじわじわと日常の中に生きていくものです。隔離された非日常的空間の中での体験がそこの中だけで終わってしまうのでは意味がありません。密度の濃い3日間を過ごしてまたいつもの日常に戻っていったメンバー達が、少しでも新たな自分を生きてくれることを願っています。
 
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2006年10月02日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

初鍋!

 世はあっという間に10月。めっきり日も短くなって、秋の気配が濃厚になってきました。秋の長雨も一向にやみませんねぇ。今日などはやけに肌寒いので慌てて冬物を引っ張り出したところ。夜具も一枚重ねなくっちゃ。

 この寒さに誘われて我が家の夕食は鍋にしました。今年初の試みです。しかし材料の買い出しに行ったら野菜が高いのにびっくり。白菜なんか去年の2倍もしている!その他の物価も何かじわっと上がってるみたい。いよいよインフレの波がひたひたと押し寄せてきているようで嫌な感じでした。

061002_192729_M.gif  何はともあれ土鍋一杯の鍋をつくり、「さあ、食べるぞ!」と意気込んで箸をつけた我ら夫婦。最初のうちこそ「おいしい〜」「うん、やっぱり鍋はいい」などとはしゃぎつつ食べていたのですが、往年の健啖ぶりにも些か鈍りが出てきた今日この頃の初老夫婦二人では半分も食べられない。そのうち両方とも段々無口になり、ウィスキー片手に黙々と頑張ってた夫も、次から次へと私が具を足してちっとも減らないもんだから、ついに「つくりすぎだ」と一言苦しげにのたまって箸を置いてしまったのでした。

 というわけで「完食ならず」の我が家の初鍋でしたが、明日またスープ代わりに食べる楽しみもあるというのが鍋のいいところです。とはいえやはり鍋というのは大勢でわいわい言いながら食べてこそのものですね。今年のCSNの忘年会もまた去年に続いて鍋といきましょうか。いやぁ、今から楽しみです♪
 
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2006年09月29日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

どうしたら・・・?

 昨日nekoちゃんがブログに書いてたメールの送信機能停止の原因が分かった。結局はサーバー側の問題。19:30頃ビッグローブからメールが入っていて、何でも「迷惑メール防止のための措置を強化したため、ビッグローブ以外のサーバーで送信しているメールが送れなくなる恐れがある」といったような内容。「それならそうと早く言ってくれよ!」と思わずパソコンの前で毒づいちゃった。夜になってのこのこメール送ってくるなんてッタク!nekoちゃんと二人でああでもないこうでもないと悩みまくったあの時間を返してくれ〜!と言いたい。

 メールに書いてあったアドレスにアクセスしたら「どのようにしたらそのトラブルが回避できるか」という方法が書いてあって、その通りにしたらあっけなく送信機能は回復した。別にアウトルックエクスプレスのご機嫌が悪かったわけではないらしい。それにしてもあんなに試行錯誤して出来なかったのが、「こうしてこうしてこうして下さい」という画面の提示通りにすれば見事解決。何故こうすると解決するのかなどということは私のような素人には考えても分からないし、無理に考えなくてもいいようなシステムになってるのね。

 もし「ご機嫌が悪い」ということなら、どうしてそうなったのかを考えて、「じゃあこんなことをして機嫌取り結んでみようか」なんていろいろやってみてもどうもうまくいかないなんてことはざらにある。機嫌の悪い当人にも何故か分からないことだって多いのよね。

 科学の世界は「こうすればこうなる」っていうことを追求していくものだから、こんなに科学万能な時代にはそういう思考パターンが蔓延するのも無理ないのかもしれない。しかし「どうすればこのトラブルは解消するの?」という問いはパソコンには通用しても、男N好みの「心の問題」には通用しないのよね。

 「どうしたらこの落ち込んだ気分が良くなるんでしょう?」「どうしたら自分や他人を受け入れることが出来るんでしょう?」「どうしたらやりたいことが見つかるんでしょう?」「どうしたらもっと自由になれるんでしょう?」etc、etc…。

 「はい、それにはこの画面を開いて、こうしてこうして、ホーラ、気分よくなったでしょう?」なんていうのができりゃカウンセラーも楽なんだけど。ん?それもどきみたいのはもうできてるか。心理学に関してだって沢山のハウツー本が巷に溢れてるし。今どきはカウンセリングにしても「問題解決志向」だとか「ブリーフセラピー」だとかが全盛だしね。「メール送れないのはパソコンのご機嫌が悪いのよ」なんて言ってるようじゃ、そのうち失業しちゃうかも。私も頭切り換えて「心の問題即刻解決システム」でも構築しちゃおうかな♪
 
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2006年09月25日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

会員M君と刺身を食べる会

 CSNのグループワークのなかでは異色のイベント「M君と刺身を食べる会」は、23日の夜M君の地元である彼の地のとある居酒屋にて開催された。参加メンバーは各地からはるばるこのためにだけやってきた5名の会員さんと私とM君の総勢7名。

 都心から電車を乗り継いで1時間余り。着いたのは私鉄単線の小さな駅。周辺には繁華街らしき町並みもなくひっそりとしている。果たしてここでM君の言う「メッチャメッチャうまい刺身」にありつけるのか。一瞬心配になるほどの寂しいたたずまい。

 そもそもこの異色のイベントが実現したのは、釣り好きで料理上手なM君が私の前で「とてもかなわないくらい刺身のうまい店が近所にある」と口走ったのがきっかけである。日頃から好奇心の旺盛さでは右に出るものがないと自負するかなりんのこと、そんなことを耳にしようものなら「行って食べてみた〜い」という欲求がむくむく湧いてきてもう止まらない。「是非きてくださいよ」というM君の言葉に大喜びで乗っかったという次第である。

060923sasimi.gif  寂しい駅で一瞬感じた心配が杞憂にすぎないと分かるまでに、そう時間はかからなかった。表面を薄くあぶった厚切りのかつお、鮮やかなピンク色に輝くサーモン、ぶつ切りにした濁りのない淡紅色のまぐろ、どれも活きの良さを証明するように生臭さやクセがなく、それでいてこくがある。一緒に頼んだ馬刺しも、柔らかくて舌の上でとろけるような食べ心地。「ニシバイガイの刺身」というのも食べたけど、こりこりしていて甘みがありアワビよりおいしいと感じるくらいだった。

 その他に肉豆腐(これも絶品)やサラダ、ライスピザ、ほっけの焼き物などたらふく食べ、大いに飲んで何とお勘定は一人5千円でお釣りが来る安さ。電車賃かけても来た甲斐大ありの至福の夜となった。

 さて「このイベントどこがグループワークなのか、単なる呑み会じゃないか」と言われる向きは、昨日のA子さんのブログを参照あれ。CSNのイベントは、大小問わずどこでもいつでもグループワークであることがお分かり頂けると思う。
 
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