2008年01月02日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

何だかんだでお正月

 皆様、明けましておめでとうございます。

 男Nが珍しく今年は帰省中なので、元旦のブログが
お休みになってしまいました。
そこで急遽かなりんが代筆致します。

 とはいえ、昨年中にリニューアルする予定だったホームページが
未だ上がらずやきもきする一方で、年末の紅白から元旦の隠し芸大会と
久々のTVライフを満喫している私、ただ今は箱根駅伝を観戦中。

 今日のブログ番のスイマーも、明日の405も帰省しております。
そこで業務連絡。ブログ忘れないで書いてね!

 普段は何だかんだ言っていても、みんなこぞって家族のもとに帰るお正月。
「お正月は一家揃って過ごすもの」。この日本民族のP3、強固ですねぇ。
これがホントの「ナショナルビリーフ」?!

 …なんてお正月早々エリス先生に叱られそうな駄洒落を飛ばしていないで、
お雑煮でも食べながらまた箱根を応援します。
画面で見る真っ白な富士、きれいですねぇ。

 完成がずれこんでいるCSNの新HPも一両日中にはアップできる
と思います。

 今年もよろしくお願いします。

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2007年12月31日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

年末ジャンボストローク!

 いよいよ今年も本日限り。
例年の年賀状発送、忘年会、大掃除などに加えて、
今年はホームページリニューアルに関するあれやこれやが加わり、
いやがうえにもバタバタと慌しく過ぎてしまった年の暮れでした。

 さて、本年最後のこのブログは、一年間頑張ってくれた
ブログライターの皆さんに感謝の気持ちをこめて、
かなりんからの「年末愛のストローク特集」です。

>男N
 このブログでニートから旅立つこと早や2年。
よくぞ長い間書き続けてくれています。その間に
フリーターへの華麗なる(?!)転身も遂げ、
「腹ドッカン」など幾多の危機を乗り越えて、
晴れて迎える新年ですね。
「引きこもり」への誘惑と戦い続けてたゆまず
「ゴール」をめざしてください。

>スイマー
 人呼んで「CSNのお助けマン」。
「困ったときはスイマーに頼め」は我がNPOの
合言葉となっています。
その機動力と才知は「実業男」ならではのもの。
年の終わりにあれこれまとめて「スペシャルサンクス」を捧げます!

>405
 「マイノリティーを自然に生きる」という境地は
なかなか得がたいものです。
あなたはそれを一歩一歩我がものにしつつあります。
このまま「魅力の階段」を上り続け、
人間としての成熟を獲得してください。

>nekoちゃん
 ブログ連載一年半ありがとうございました。
終わってしまうのはとても残念だけれど、
成長著しいその足跡がなくなるわけではありません。
事務ボランティアとしてのnekoちゃんには、
今年も助けられること大でした。
願わくばこちらの方は来年も続けてくださらんことを!

>mocoちゃん
 新米主婦から新米ママへと初めてづくしの体験記。
ときには感動や喜びを、そしてときには戸惑いや悩みを、
揺れ動く心のままに飾ることなく伝えてくれました。
はらはらしたり、安心したりの読者には「また来週!」が
待ち遠しい思いです。

>OLA子さん
 今年のCSN流行語大賞は、「ナショナルブリーフ」、
「私物化」など並居る強力なノミネートをおさえ、
かなりんの独断にてあなたの「ナンデナンデ」に
決定しました!
振り返れば昨年の大賞もあなたの「要回答」でしたね
(これもかなりんの独断)。
きっとあなたには隠れた才能があるのです。

>最後に自分自身に
 いやぁ、かなりん、今年もよく頑張ったねぇ!
ごほうびにケーキ食べちゃお♪

 と、こんなところで、それでは皆様、良いお年を!

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2007年12月24日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

チェアワークを終えて

 先週の土曜日(22日)に渋谷区女性センター・アイリスで
チェアワークを行いました。
これは「空椅子のワーク」とか「ホットチェア」とかとも呼ばれる
ゲシュタルトワークの一つで、過去の「未完の体験」を「今、ここ」
のこととして再体験することによって、新たな気づきや意味づけを
得てその体験を完結することをめざすものです。

 「未完の体験」とは、過去に言いたくても言えなかったこととか、
納めきれない感情が残ってしまった出来事とかをさします。
それは気づかぬうちに内面の葛藤や対立を引き起こし、
今の自分の行動や思考に影響を与えています。
不快感を伴うので余りはっきりとは思い出したくない、
ということも多いのです。

 思えば私たちの過去はこの「未完の体験」に溢れています。
納まらぬ思いを押し殺し、何とかやり過ごして、表面の平静を
装いつつ日常を過ごしています。
しかし心の奥に追いやられたこの思いや感情は、決して消えて
しまうことはありません。意識にはのぼらずとも、いつまでも
くすぶり続けて私たちを苛むものとなってしまします。

 ワークはまずその主人公が過去の体験のなかから場面を選び、
相手を設定するところから始めます。
そして向かい合って置かれた椅子の片方に座り、目の前の空の椅子に
向かって語りかけ、その後に相手の椅子に移ってそれに答えるという
対話形式で進行します。
この日は3人のメンバーが挑戦してくれました。

 相手はもう一人の自分だったり、母親だったり、職場の同僚だったりと
様々でしたが、それぞれが果敢に自分の課題に直面しようとしていました。
ワークをやってみると事前に想像していた成り行きと違ったものになったり、
思いがけない感情に気づいたりして、それがまた新たな自分の体験と
なっていたと思います。

 「未完の体験」を完結するのはそう簡単ではありません。
この1回のワークでそこまで至らなくても当然のことです。
しかし今自分がどんなところにいるのかということは改めて確認でき、
今後の自分の生き方や行動に変容をもたらすきっかけとするには
十分なワークとなっていました。

 CSNには何回もこのワークを体験し、一つづつ課題を乗り越えてきた
メンバーもいます。ゆっくりと確実に歩むことを大事に、
またの機会をつくろうと思っています。

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2007年12月17日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

一期一会の富士

 かれこれ10年ほど前になるだろうか。
箱根路の小さな峠でかつて見たこともない見事な富士山に出会った。
まるですぐそこにあるかのように近く、頂上から3分の2あたりまで
雪で化粧を施した優雅な姿を惜しみなく晒して私の眼前に悠々と
聳え立っていた。空は雲ひとつなく晴れ渡り、空気は澄み切って
いた。眼下には遠く房総の海が臨めるパノラマが、富士をひときわ
引き立たせて広がっていた。

 その時の感動が忘れられず、その後何回も峠を訪れているのだが、
一度としてあの日のような富士を見ることはできなかった。
靄のなかにボンヤリと見えるだけだったり、厚い雲に半分近くを
覆われていたり、濃霧に包まれてチラとも姿を現さぬこともあった。
その度に私は落胆し、そして「今度こそは」と勇んで出かけて行く
のだが、いつも期待は裏切られた。

 勿論それ以前も富士を臨んだ事は幾たびとなくある。
湖を渡る遊覧船から、東海道線の車窓から、湘南の海辺から、
或いは都心の高層ビルのレストランの窓からも。
その度に何故だか心が躍って晴れやかな気分になった。
私にとって、そして恐らく多くの人々にとっても、富士は
そうした魅力を湛えた唯一の山だ。
しかしあの日から私の富士はあの富士だけになった。
他の所からは決して見られぬ富士。
低地から仰ぎ見るのでもなく、遠くから眺めるのでもない、
圧倒的な存在感をもって眼前に対峙する富士。
あれこそがまさしく富士であった。

 そしてこの週末、総勢6名でまた富士に会いに出かけた。
今回はあの日と季節も同じ初冬の昼前、宿を出発するときの空は
快晴だった。否が応でも期待は膨らむ。
「どこかを回って行きましょうか?」という運転手さんの申し出も
断ってあの峠にまっしぐらに向かってもらった。
しかし…車を降り立った私の目に度込んできたのは、頂上を隠して
広がる大きな雲の塊だった。あいにく風はそよとも吹かず、
その雲はまるで性悪な娼婦のように私と富士の間に居座っていた。

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 落胆を隠せない私たちに、何とか雲のない
 富士を見せようと、 頑張って御殿場の富士の
 裾野にある自衛隊の演習場まで車を走らせてくれた
 運転手さんのおかげで、今回はもう一つの素晴らしい
 富士に出会えた。戦に備えた演習をするための
 だだっ広い荒野から見上げる富士は、雲を払って
 勇壮にそそり立ち、人間たちの愚かな行為をただ
 淡々と睥睨しているかのようであった。

 思えば富士はこれまで一度として同じ姿を見せたことがない。
もうはるか昔になるが、エンカウンターグループに参加した
山中湖半の合宿所では、部屋の窓から富士がくっきりと眺望できた。
何時間も同じ場所に座ったままその姿を眺めていると、
雲の動きや光の強弱、色などが絶え間なく変化するにつれて、
一刻一刻に富士はその姿を変えていくのであった。
一瞬前の富士は次の瞬間にはもう消えて、また新たな富士が
現れるのである。僅か1日にしてそうなら、10年も前の
富士と同じ姿に出会えるわけはないのだ。
まことに富士は一期一会である。

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2007年12月10日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

あの日、あの時…

 「あの日、あの時、あの人に/言いたかったことを、感じていたことを/『今、ここ』のあなたで表現してみませんか」

 これは、来る12月22日に当NPOが開催する「ゲシュタルト体験ワーク『エンプティー・チェア』」のチラシに書かれているキャプションです。私が書いたわけじゃないけど、ちょっと気に入っているのよね。だって人は皆、あの日、あの時言いたかったことを懸命に呑み込んで、何くわぬ顔で生きているんじゃないか、ってそんな気がする今日この頃。クリスマスの華やかな飾りで賑わう街を歩いていると、雑踏の中でふと胸をよぎる孤独感。慌しく行き交う人の波を微かに掠める空ろな気分。こんな今の季節の雰囲気にもぴったりでしょ。

 私にとっての「あの人」は誰でしょう?思えばこの半生余の人生で本当に沢山の人と出会いました。しばらくの間ともに歩いた人も、ただ通り過ぎた人もあったし、後味の悪い争いも数限りなく、思いがけない別れに呆然としたことも幾たびかありました。その中で「あの人」を特定するのは思いのほか難しいですね。

 「今、ここ」で思い浮かぶあの顔、この顔。でも本当に何かを言いたいのは「あの時の自分」だったりするのかもしれません。エンプティー・チェアに座らせる「あの人」を決めるまで、もう少し今の自分の心の内を辿ってみたい気がします。

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2007年12月03日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

ドラマの効用

 昨日のブログでA子さんが「サイコドラマ」の実習体験に触れていますが、「あまりうまくいかなかった」と感じているようです。そして「まだまだ見たくないことがいっぱいあるなー。。。」と書いています。でも「見たくないことがいっぱいある」ことに改めて気づいたのは一つの収穫ですし、「うまくいかなかった」のなら、自分にとって「うまくいく」というイメージはどういうものかを探る手がかりにもなるでしょう。

 今回のサイコドラマは、「キャリアサポーター養成講座」の一環として行ったものなので、受講生の皆さんには「内面の問題をドラマで扱う」ということはどういう意味があるのか、ということを深く感じてもらうことを主眼としていました。一般からの参加は募らなかったので、ちょっと参加者が少なかったきらいはありますが、他のメンバーに自分の役をやってもらって、客観的に状況を俯瞰することができたのではないでしょうか。

 「ドラマ」の持つ非日常性と、そこに生まれるある種の高揚感は欠かせぬ要素なのですが、私は「曲者」でもあると思っています。「ドラマ」は「虚構の世界」であることは確かなのですが、それが全く現実につながっていなければ、単なる独りよがりになってしまいます。これが劇場でやる「演劇」であるならば、観客をひと時の夢に酔わせる、というのもありでしょうが、サイコドラマにはそれとは違った意味合いがあると思います。

 グループがカリスマ的なファシリテーターによって「集団カタルシス」のような状態になることが好ましいことではないように、「内面への気づき」や「創造的な人間関係」を得ることを目的としたサイコドラマが、過剰なカタルシスに彩られるのは避けたほうがいいと考えます。カタルシスは一歩間違えると非常に喜劇的になってしまいがちだからです。A子さんがあえて自分の役を他のメンバーにやってもらったのは、そういう余計なものを排するという意味では良い選択だったのではないかと思います。

 「ドラマ」を使ったワークでは必ず事前に参加者の緊張をほぐすようなゲームを入れるのが常ですが、昨日は十分関係のできているメンバーのみの参加だったので割愛して、代わりに少しエンカウンター風の話合いをしました。「ドラマ」の進行も現実的な状況を踏まえて、「結末」はA子さん本人に任せました。苦い現実をどうにかしていくエネルギーは彼女自身のなかに必ず存在するからです。それを阻むものは何か、それもまたA子さんが直面するしかないものです。そのことを実感し、スッキリとはしない思いを抱えていくことも、「キャリアサポーター」をめざすA子さんには必要なことだと思います。

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2007年11月26日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

夢よ再び!

  先週の金曜日の祝日に「全国フリースクールフェスティバル」というイベントがあって、会員さんたちと参加してきました。その名の通り、全国のフリースクールに通う子どもたちのお祭りです。場所は新小岩にある東京シューレ葛飾中学校。東京シューレと言えばフリースクールの草分け的存在ですが、20年以上も前にビルの一室を借りた小さな塾から始まった活動が、今やこんなに大きく実を結んでいることに驚かされました。

 私も20年前は私塾を営んでおり、毎日5〜6名の生徒が通ってきていました。「いじめ」「不登校」「家庭内暴力」といった子どもたちをめぐる問題が顕在化してきた時期で、そうした悩みを抱えたお子さんを頼まれたりすることも多くなり、塾に「親と子の相談室」を併設し、親御さんの相談に乗り始め、傍ら本格的にカウンセリングの勉強を始めたのもこの頃です。

 その頃は私もシューレを立ち上げた奥地圭子さんのように、我が塾をフリースクールにしたいと考えていました。それがいつしかカウンセリングの勉強にのめりこみ、自分の問題がぼろぼろと出てきて格闘するうちにフリースクールどころではなくなって、気がついたらカウンセラーとして働いていました。そして有為転変の果てにこのNPOを立ち上げるに至ったというわけです。

 今回フェスティバルを訪ね、本当にその自由で闊達な雰囲気に魅了されました。一緒に行ったメンバーたちの目も生き生きと輝いて、まるで子どもに戻ったみたいでした。午前中を担当した2人は、社会評論家でシューレの顧問でもあるという芹沢俊介さんの講演に感激しまくってたし(私は所用で午後から行ったので聴けなかった、残念!)、お昼から参加した男Nは、405さんとともに鉄道の模型に夢中になり、「爬虫類の部屋」で蛇を抱っこしてご機嫌でした。

 もう大分高齢になられた奥地さんともご挨拶を交わしました。私たちのNPOのことをかねてからご存知だとおっしゃってくださって感激でした。それにしてもこういう活動を何十年も続けて、文部省にも正規の学校として認めさせた手腕には脱帽です。この辺りは「ぱれっと」の谷口さんとも通じるものがありますね。私たちの世代の先輩はすごいです。不肖かなりんも足元くらいには及びたいものですね(今日は謙虚?!)。

 「自分たちの時代にもこんな場所があったらなあ…」とは、参加したメンバーたちから口々に漏れた感想でした。私もあの頃の夢をもう一度見たくなりました。思えばCSNだって大人の「フリースクール」みたいなところが大有りです。やはりかなりんには「フリー」がお似合い♪ 子どもたちの方は是非次代を担う面々に花咲かせてもらいましょう。頼んだよ、男N!

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