2011年06月17日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

「縁(ENISHI)」閉店

 この一週間、小川のせせらぎに揺られている
笹舟に乗っているような心地で過ごした。長かった
一年の航海から港に戻り、ひとまず船をビットに
つないで停泊。ほっとしたような、しないような。

 船は乗組員がいなければ動かない、ということを
思い知らされたこの一年。それでも残った数少ない
水夫たちで懸命に漕いではきたが、この船でこれ以上
大海に乗り出すのは無理だと見極めて帆を畳んだ。

 時化あり嵐あり、楽ではなかったが、この航海は
面白い景色や体験の宝庫でもあった。やらなければ
分からないことが分かり、出会えなかった人たちとも
出会えた。新たな出発に至る道筋としても通らなければ
ならないものだったのだろう。

 古い船には新しい水夫が 乗り込んで行くだろう。
 古い船を今動かせるのは 古い水夫じゃないだろう。
 何故なら古い船も新しい船のように 新しい海へ出る。
 古い水夫は知っているのさ 新しい海のこわさを。
           
               (吉田拓郎・イメージの歌)

 そう、古い船には既に新しい水夫が乗り組む準備を
始めている。私たちも新しい船をつくらねばなるまい。
その新しい船に乗り込むのは果たしてどんな水夫たち
なんだろうか。

 
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2011年06月10日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

鷗は鷗、亀は亀

 実はついさっきまでパソコンがダウンしていた。
今週はそれをいい口実にブログをさぼろうかと
思っていたら、直前に直ってしまった。

 まあ、ずっと壊れっぱなしにしておくわけにも
いかないので、喜ばしいことではあるのだけれど、
解放感が一気にしぼむのも事実である。

 ほんの4〜5日のことなのに、メールは山のように
たまっているし、スケジュール表もつくらなくちゃ
いけないし。パソコンが直った途端に仕事がわっと
押し寄せてくる感じ。

 それでもやはりパソコンがないと不便だ。
仕事だけではなく、生活上も滞りが出る。
買い物もできないし、調べ物もできない。
レポートの下書きもうまくいかないだろう。

 しかしよくよく考えてみれば、一昔前は買い物も
調べ物もパソコンなんかなくてもちゃんとやってた
わけだし、レポートの下書きごときは紙に書きゃあ
いいだろうって話だよね。あゝ、私っていつのまに
パソコンがないと生きていけない体質になったんだ
ろうか。

 この間の震災のときはいやというほど電気に
依存している我と我が生活を痛感させられ、しばし
情けなくなったばかりなのに、全くねえ。
でもパソコンだって電気がなきゃ動かないんだから
パソコン依存は結局は電気依存にもつながるんだよね。

 それにしても機械っていうのは精密であればあるほど
短いタームでよく壊れる。性能がいい分知らない間に
依存度も高くなる。精巧な分故障した原因も素人には
分からない。突然にパタッと止まっちゃったときは
途方にくれる。

 それでパタッと止まっちゃったときのために
色々と予防線を張っとかなくちゃいけない。
バックアップは定期的に、大事な書類はいちいち
プリントアウト。あゝ、ストレス!

 私は基本的に自分で原理が分からない機械にすごく
弱い。理科で習った有線電話までは何とかついて
いけたけど、ファックスあたりからもうだめになった。

 それでも何か家電が故障したときは、メーカーに
連絡すれば修理の人が来てくれるけど、パソコンだけは
そうはいかない。電話で聞こうにも製品サポートだけで
何千円もの料金がかかる。畢竟故障なんて見てみなくちゃ
分からないわけだから、梱包して送らなくちゃならない。
それで見積もってもらってやっと修理ということになるが、
殆どの場合データは全部消えてしまう。そのうえやたら
お金も時間もかかる。

 そういうあれやこれやを考えると、やってみる前から
うんざりして、結局は身近の精通していそうな人に
頼ることになる。今回なんか単にコンセントの接触が
僅かに緩んだだけだったらしい。それなのに彼らに
貴重な時間を使わせてしまった。それもストレス!

 今やパソコンは当然のごとく必需品だし、今後は
もっと複雑精緻になっていくだろう。現に私には
操作さえもできなさそうな何とかパッドとかいう
携帯の機械も出回ってる。
 
 手紙は郵便で、買い物は現金で、って世代の
人間がおいそれと順応できる時代じゃない。
なのに全く我ながらよく生きてるねえ。
直ったパソコンに向かいつつ、あゝ感慨!
 


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2011年06月03日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

悪党の目

 一昨日は川崎の「介護ヘルパー2級養成講座」で
講義を担当、グループワークもして、帰りにその勢いで
アメリカ橋の伯母の家に寄った。92歳の伯母は、元気に
ひとり暮らしをしているが、耳が遠いので大きな声で
喋らなくちゃならない。こちらも元気がいるのである。

 伯母は夕食を終えてTVでニュースを見ていた。
管首相の不信任案提出の話題で、色々な政治家が
画面に登場する。それを見ながら伯母が「O沢さんと
T垣の目はいつ見てもいやな目だね。感情がない。
ありゃ悪党の目だよ」と言った。「そうだね、そうだね」
と私が喜んでいうと、伯母が「キライ、ダ〜イッキライ!!」
と唄うように言って、画面に向かって「ベェ〜ッ」と
舌を突き出した。ちょうどT垣さんが映ってた。
次にO沢さんが映ったので、今度は私が同じように
「ベェ〜ッ」と舌を出した。

 伯母が食べ残した海苔巻きとイカのオイル漬けを
つまんで、私の土産の水羊羹を食べた。今度は
件の管総理が画面で何かを喋っている。私が
「菅さんは?」と伯母に尋ねると、「あの人の目は
くるくるしていたずらっ子みたい。でも今は痛々しくて
見てらんないねえ。何だかかわいそう」と言う。
私が「かわいそうだたあ〜惚れたってことよ〜」と
江戸っ子口調で茶化すと、伯母は「やだ、あたしが
惚れたのはこの人だけよ〜」といつもテーブルに
置いてある伯父の写真に「ねえ」と話しかけ、
少女のように「フフッ」と笑った。

 そんな伯母が私は大好きだ。


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2011年05月27日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

犬と人間

 ようやく私の体調が元に戻ってきたと思ったら、
今度はフータの調子が悪い。この数週間下痢と
嘔吐を繰り返す。

 最初は私の風邪がうつったのかな、とか
夫が落としたハンバーグのかけらを食べて
玉ねぎにやられたのか、とか推測していたが、
どうもそんなことではないらしい。

 そこで先日夫が獣医さんのところに連れて行き、
検査をしてもらった。その結果、肝臓がかなり
弱っているらしいことが分かった。お腹にしこりも
あるとかで、腫瘍ができている公算が強い。
もしかしたらガンかもしれない。

 サンタが死んでからフータは急に甘えん坊に
なった。動作もまだ元気で幼い感じがするが、
考えてみればもう今年で13歳だ。立派な老犬で
ある。内蔵機能に故障が出てもおかしくはない。

 初めて飼ったのはシェットランドシープドッグの
ゴロー、それからミニチュアダックスのサンタが
来て、その何年後かにゴローが亡くなり、何だか
うつ病のようになってしまったサンタを案じて、
珍しいモカ茶の毛色をしたトイプードルのフータを飼い、
去年の夏に18年も頑張ったサンタが逝った。
この間約25年。何と四半世紀も犬と暮らして
きたことになる。

 「生き物は死ぬのがイヤ」という人がいるが、
生き物は皆死ぬのだ。そのことを私はゴローや
サンタに実感させてもらった。ゴローもサンタも
最期は苦しそうだったが、それでもただ堪えて
命を終えていった。生と死が一続きであることを
彼らは私にみせてくれた。死を看取ってこそ動物を
飼う意味があると私は思う。

 動物は勝手な人間の投影を引き受けて
無心に生きる。自分の寂しさや愛情の肩代わりを
身勝手に動物に求める人間に、文句の一つも
言わずに、与えられるままに一生を過ごす。
人間の子どもだったらこうはいかない。
動物を飼うと人間のいやらしさがよく分かる。

 飼い犬の死を看取るのはフータが最後だろう。
これから少し辛い日々が続くかもしれないが、
死は生の最後の仕上げだ。できるだけ苦しまない
手立てを尽くして、その日を迎えさせてやりたい。


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2011年05月20日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

ココロに効く偏向読書

 先週に引き続き「ココロに効く」シリーズと
勝手に銘打ち、今日はその第2弾。それは読書。
それもかなり嗜好的な読書じゃないと効かない。。
 
 この数週間でかなりの冊数を読み漁った。
I文庫から物色したり、新しく買ったりして
朝に晩に読み耽った。その数ざっと10冊。
 
 まずは私には欠かせぬ曾野綾子もの。

@『都会の幸福」(PHP研究所)、A自分の始末(扶桑社)
B「アバの再会」(朝日文庫)、C二月三十日(新潮文庫)
D「老いの才覚」(KKベストセラーズ)の5冊。

@、A、Dはエッセイ、Bは2007年出版の長編小説、
Cも同年出版の短編集である。

「都会の地価には魂の自由代が含まれている」

「都会は個人を温かく埋没させる。このことが、人間に、
自分に過信することもなく、思い上がることもなく、
常に健全な一人の個人の感覚を持たせるのである」

「内心はどうあろうとも、明るく生きて見せることは、
誰にでもできる最後の芸術だ」

「信じないことが節度と愛の第一歩」

「人生を喜ぶという才能は、深く傷つかないと身につかない」

「言語的に複雑になれない人は思考も単純なんです」

 
 そこかしこにグッと胸にくる言葉がちりばめられている。
これぞ堪えられない読書の醍醐味だ。

 さて、次は井上荒野。井上靖の娘さんで、最近「切羽へ」と
いう小説で直木賞を取った作家。日経の「プロムナード」欄に
エッセイを連載中に面白い人だと注目していた。読んだのは
受賞作「切羽へ」と「不恰好な朝の馬」(いずれも新潮文庫)
の二冊。不思議な雰囲気の作品で、特に後者は堪能した。

 それからこれも日経の「プロムナード」に現在執筆中の
作家姫野カオルコ。すごく面白い!と思って探してみたら、
I文庫に一冊「すべての女はやせすぎである」(集英社文庫)
というタイトルのエッセイがあった。I子姐さんも好きなのかな、
ちょっと嬉しい。

 何せこの人、ペンネームを本当は「姫野オ××コ」
(それも××のところを伏字じゃないやつ)に
したかったけど、出版社に「当社は言論の自由なんかで
戦いませんよ」と冷たく言われて仕方なく諦め、本名を
カタカナにして使ったという感性の人。面白くないわけがない。
特に高校時代の著者が一面識もない吉行淳之介に電話をかけ、
三ヶ月に一度くらいお喋りをするのが何年も続いたという
エピソードは絶品。著者のユニークさと吉行の洒脱さが
憎いくらいかっこいい。それで本屋でもう一冊、
彼女の「ブスのくせに」(前同)を購入して読んだ。
今度は小説も読んでみたい。

 最後にこれもI文庫から、吾妻ひでおの「失踪入門」。
インタビュー形式で構成してあり、インタビュアーが
かの精神科医香山リカの弟、中塚圭骸。漫画を描くのが
苦しくて嫌で、突然失踪してホームレスになり、「失踪日記」
を書いた吾妻も面白いけど、この香山弟がまたものすごく
ユニーク。

 歯医者の免許もちながら精神の病気(本人曰く躁鬱)が
ひどくて、いつも死にたくて、薬山ほどのんでて、仕事
できるわけもなくお姉ちゃんに養ってもらっている。
お姉ちゃんは自分の変なところを弟に引き受けてもらう
代わりに、自分は社会的に仕事して稼ぐ役割を引き受けてる
らしい。弟が結婚したときは「これで死ぬのを止めてくれる
人ができた」と喜んでくれたのに、最近子どもができたら
手のひらを返すように冷たくなって、経済的援助もして
くれなくなった。「弟が真人間になったら、今までうまく
いってた役割分担はどうなるのよ」ということらしい。
まあ、こういうことは普通は無意識にあるものだけど、
さすが精神科医、よく分かっていらっしゃる。

 さて、今週はそろそろヤク切れ。
明日あたりまた本屋で物色しなくちゃ。



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2011年05月13日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

ココロに効く料理

 先日来我と我が心を覗き見るに
「これウツじゃない?」って思えてきた。
「ウツ」は大げさにしても、ココロのバランスが
崩れかけているのは確か。何かもう一つ気分が
冴えず食欲もない。最大の楽しみである
「食べること」に意欲がなくなるのは
明らかにイエローカード。

 そこで昨日は近所の八百屋さんに行き、
目に付く野菜をどっさり買い込んだ。
春キャベツに青首大根、水菜、チンゲン菜、
生椎茸に新たまねぎ。しそに筍、それから
バナナにイチゴまで。こんなに買ったのに
何と千円ちょっとのお勘定。安さに感激。

 新玉ねぎをやまほどスライスして、キャベツ
や大根の千切りと縮緬ジャコ、かつおのたたきと
ニンニクをあわせ、水菜のざく切りを盛った
大鉢サラダ。筍と若布の煮物。たまねぎと人参
椎茸のみじん切り入り入りひき肉とキャベツの
スープ煮。「何ておいしいんだろう!」と
自画自賛しながらの夕食。デザートにイチゴを
パクつきながら、「ねえ、あたしって料理の
天才だと思わない?」と夫に無理やり「他賛」
を求めてストロークゲット。

 年をとると身体のバランスはなかなか
とれなくなるけど、こういう日常的な
営みでココロのバランスを取り直すことが
できるようになる。これぞ年の功ってやつね。
ホントのところはどうあれ、その都度を
楽しむ感覚が老いていく身には大事なのだ。

 嗚呼実感!


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2011年05月06日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

皐月蛇月憑依月

 やけに長引く体調不良。
風邪っ気はほぼ抜けたと思われるのに、
身体の芯からだるさがぬけない。

 Fさん(会員)の見立てによれば、
「これぞまさしく安珍清姫!」
これまでの長きに渡ってとりついた
さまざまな邪念、怨念のなせる業。

 いやあ、なんとおどろおどろしい。
しかし信田さよ子氏ののたまわんところによれば、
「虐待問題に関わる若い優秀なカウンセラーが
何人も亡くなっている」とのことなので、
ありえないわけでもないか。

 おのれにっくき清姫化身の大蛇め。
ベンザブロックがだめなら××100錠か?
いや、もっととりつかれそう。。。

 
 ♪今宵眠れぬあなたに贈るエンドレスのリフレインソングをどうぞ♪



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