2015年09月01日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

若き福祉人からのエンパワメント

 昨日の朝、起き端のボーっとしたモードで
新聞を繰っていたら、突然見知っている顔に
出会ってびっくり。このところ何度か渋谷区の
ホームレス支援プロジェクトでお会いしている
駒崎弘樹さんであった。

 数日前から日経朝刊の1面に連載中の
「働き方Next」と題する特集で、それに関連する
コメンテーターの一人として大きく写真入りで
報道され、若者の働き方に関する意見を述べている。
いや堂々たるもんだ。

 彼は病児保育を手掛けるフローレンスという
NPO法人の代表理事で、上記プロジェクトのメンバー
であるNPO法人もやいの大西連理事長と同様に
てっきりまだ20代かと思っていたら、記事には
35才とある。だが若いことには変わりがない。

 プロジェクトのメンバーは、他にやはり
小柄で可憐な感じの若い女性で、NGOの世界の
医療団に所属し、東京プロジェクトという
ホームレス支援を展開する中村あずささん。
若者のなかに入ってまあ幾分年が目立つ中年男性、
首都大学教授の岡部卓先生と、とっても年が目立つ
老年女性の私の5人である。

 駒崎氏は、プロジェクト会議でも率先して
ファシリテーターを務め、会議をリードしてくれる
頼もしい存在だ。若者3人と身近に接していると、
最近の若い才能は、営利企業よりNPOやNGOといった
非営利団体に集まっているんじゃないかと
思えてしまう。

 そして昨日の夜は、もう一人の知り合いの
福祉人にメディアを通してお目にかかった。
NHKテレビ「プロフェッショナル」で放映された
谷口仁史さんである。谷口さんは、佐賀県のNPO
スチューデント・サポート・フェイスの代表理事。
引きこもりや被虐待児の支援に全身全霊で取り組み、
昼夜を問わず駆け回っている。

 彼とは福生の若者支援塾にアウトリーチの研修に
伺ったときにお会いして、「いや、佐賀にはすごい
若者がいるもんだ」と感銘を受けた。その当時まだ
弱冠20代だった彼も画面では38歳。福祉人として
一回りも二回りも大きくなった感じである。

 毎年律儀に年賀状をくださる彼の、相変わらず
とてつもなく頑張る姿を見ながら、私も若い福祉人
たちともうひと頑張り、という気にさせられた1時間。
これぞエンパワメントである。


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2015年08月24日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

日常の崩壊はビルドで防げ!

 芥川賞の2作を読んだ。
今回は又吉直樹氏の『火花』が
何かと話題だが、私はどちらかというと
羽田圭介氏の『スクラップ・アンド・ビルド』
の方を面白く読んだ。

 生きる気力をなくし寝たきり同然に
なっている祖父が、口癖のように言う
「死にたい…」という言葉を、介護を
している孫が至れりつくセリの世話を
してやることで叶えようとし、自分は
おじいちゃんのようにならないために
苛烈な筋トレに励み身体を鍛えまくる。
祖父を日々「スクラップ」化し、自分を
ひたすら「ビルド」するのである。

 評者のなかには、主人公の健斗を
幼稚だという人もいるけれど、まあ見方に
よっちゃ確かに幼稚かもしんないけど、
この心情分かるのよね。介護を経験した
人なら結構こういう心境になるんじゃ
ないかしら。かくいう私もかつて母の
介護で覚えがある。私の場合は「スクラップ」
じゃなく「ビルド」だけど。

 母は異様に筋肉が弱くて、老年になると
自らの内臓を支えきれずに、子宮や腸が
体外に出てきてしまうという事態に見舞われた。
母もこの小説のおじいちゃんのように
「こんなになってしまってもう死にたい」と
よく言っていた。哀れったらしく、そして
押しつけがましく、いつも本当にイライラ
させられた。内臓に疾患があるわけじゃなく、
たかだか筋肉の問題じゃないか。自分の
筋肉くらい自分で何とかしておけ!、と
私は胸中で毒づいた。

 母はほゞ自動的にスクラップ化したが、
それからというもの、私はジョギングと
筋トレに励みまくった。老人は筋肉が勝負
なのである。だから健斗がビルドに励むのは
とてもよく理解できる。「死にたい」を
真に受けるのだって幼稚だというのだろうが、
真に受けて対処するのも一法。イライラして
介護殺人とかしちゃうのとどっちが幼稚か?

 羽田氏は「受賞のことば」のなかで「印象を
よくするため、ひとつの流れへ収束される言葉を
記すくらいなら、“世間から求められる言葉を
言わなくてもいい自由さ”があることを、ここで
提示したい」と言っている。作品の中の一節に
「凝り固まったヒューマニズムの、多数派の意見
からはずれたくないとする保身の豚」という
表現があり、気に入ってマーキングしてしまった。
私も結構幼稚よね〜フフ

 最後に男Nへ─「唐突に崩壊する日常」って
テーマにして書いたら芥川賞とれるかもよ。
お笑い芸人ならぬ本物ニートの初受賞─って
いいじゃん!



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2015年08月07日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

虫愛ずる婆さん

 この暑さのせいかは定かではないが、
今年は心なしか虫が多い。
毎晩のように勾玉色のカナブンがトイレの
窓から入ってくるし、大きな蛾や茶色の
コオロギ、瑠璃色をした小さな虫(ルリハムシ
というらしい)や、大小のクモ、もちろん
ゴキブリも闊歩している。コバエや蚊も
多いみたい。

 去年は夫が散歩の途中でセミをとって
来たものだが、今年はさすがに寄り道をせず
涼しいうちに帰ってくる。
子どもが喜びそうなカブトムシやクワガタは
いないし、バッタやカマキリにもお目にかかれ
ないけれど、台所の窓の裏にときどきヤモリが
へばりついて白いお腹を見せていることがある。
すっごくかわいい!
それがこの間は居間の床をサササッと這ってた。
ちょっとつかまえてみたかったけど、すばしっこ
すぎて無理!

 子どもの頃は狭いながらも庭があり、
イチジクの木や夏みかんの木があった。
黒い縞蛇が何匹もいて、かえるもいたし
カタツムリもいた。夏みかんの葉には
青虫がいて、それが蛹から羽化して
美しく見事なアゲハになるのを息を殺して
見ていた記憶がある。

 虫は嫌う人も多いけれど私は大好き!
一時はこの辺りに蚊も出なくなって殺伐とした
感じがしたが、ここ何年かで随分戻ってきた。
花壇に大きなミミズなんかを発見すると、
ちょっと嬉しくなってしまう。虫というのは
FC(自由な子ども心)の好奇心をくすぐる
恰好な生き物だ。


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2015年07月20日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

過ぎてしまえば「地獄」もなかなか

 世の中いよいよ猛暑の盛りへと歩を
進めんとしているが、何を隠そうこの
かなりん、老体に鞭打って地獄の一週間を
過ごし、先ごろめでたく無事の帰還を
果たしたばかり。さすがにまだ何となく
疲れを引きずってる感ありありの昨日今日。

 言わずとしれた(?)精神保健福祉士講座の
スクーリング。先週の日曜日から土曜日まで
びっしり連続の7日間。朝の9時から午後5時半
まで、昼休みも45分のかなりタイトな時間割。
欠席遅刻早退いずれもご法度。その暁には再履修。
それも何と1年後になるという。何事もなく終了
できるか、否が応でも緊張強いられる日々。

 とにかく連日びっしりの講義と試験。
本当に疲れたけど、中身が濃くて面白かった。
ストレングスとかエンパワメントのところで
「だけど強いってそんなに大切?弱くちゃ
いけないのかねえ」と若い受講生に尋ねる
女性講師や、「働くのが当たり前だ、って
価値観はどうしてこんなに根深く浸透してる
のかなあ」と提起する男性講師やら、さすがに
国家資格化を遅らせてまで「医師の指示」を
突っぱねて「指導」を勝ち取ったPSだけの
ことはあると妙に感心。

 それに何といっても収穫は、一週間の濃密な
苦楽を共にした若い仲間ができたということ。
皆で合格を祝える祝賀会が今から楽しみだ。


150718スクーリング打ち上げ@.jpg



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2015年07月09日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

軒下ショップ恵小箱リニューアルオープン!!

  去年の11月にオープンした「軒下ショップ・恵小箱」。
店番不在という事態に陥り、随分長い間閉じたままだったが、
ようやくリニューアルオープンにこぎつけた。

 あれこれ考えたあげくの苦肉の策。
店番のいない無人ショップにして、商品が欲しい人は
くくりつけのポストに代金を入れ、勝手に持って行って
もらうという、そうそう、あの道端農家の野菜売り
システムをちと拝借した次第。

 店に並べたのは、会員さんからの寄贈でたまりに
たまった本、フリマなどで集めた洋服、前の開店の際に
買い集めた造花や小物類、新たに会員さんが持ってきて
くれたバッグ類などである。新品もあるが、殆どが
リサイクル品。値段も50円〜300円くらいが主流だ。

150708恵小箱リニューアル.gif
 
 まだ開店して一週間もたっていない。
このところ余りお天気がよくないが、開けていると
結構立ち寄って見ていく人がいる。代金もちゃんと
入れてくれている。世の中捨てたもんじゃない。

 人気なのはやはり本、特に絵本はすぐに売れちゃう。
衣類も子ど用を置きたいけれど、なかなか仕入れるアテがない。
もし不要になったものがあれば是非ご一報を!!

 何はともあれ、新恵小箱、どうぞ皆さまご贔屓に♪



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2015年06月25日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

未だ消えぬ苦いテーマ

 今日のヤフーニュースを開けたら、トップに
「10か月ぶりの死刑執行」の文字があって
ドキリとした。以前カウンセラー仲間であった
Iが、常日頃「死刑制度があるようじゃ、日本
もまだまだだ」と言っていたのを思い出した。

 遠い昔、大学のフランス語の授業で、若い女性の
フランス人講師が黒板に何かを記し「このテーマで
話をしなさい」と言った。勿論フランス語で。黒板に
記された言葉の意味を誰も分からず、皆慌てて辞書を
繰り、そして絶句した。「死刑…」。まだ習いたての
拙いフランス語で、どうやってこの難しいテーマを
話し合えというのか。皆は顔を見合わせるばかり。
だが件の講師は厳しい顔をして教壇から私たちを
睨むように見ていた。

 当時は4年制の大学に行く女性など珍しい存在で、
「こんな高等教育を受けているあなた方がこういう
テーマで意見を言えないなんてことはない筈!」と
講師の目は言っていた。「だってフランス語で?」
と誰かが言い、「日本語で言ってそれを翻訳しよう」
とまた別の誰かが言った。しかしその提案も虚しく、
日本語でさえまともに意見が言える学生はいなかった。
講師は、その目に落胆と軽蔑の色を浮かべて無言で
教室を出て行った。

 いやはや苦い思い出である。
因みにこの講師の試験判定はかなり厳しく、
受験者の3分の1くらいしか単位がとれなかった。
第2外国語は必須だったため、卒業に間に合わずに
内定した就職を棒に振ったクラスメートもいた。
彼女のために皆で講師のところに頼みに行ったのだが、
どうしても「ウイ」と言わなかった。

 思えば「死刑制度」が存続する国の、それも
最高学府で学ぶ自分と同じ女性学徒が、そのことに
ついて何も考えていない、という事態に彼女は
絶望と怒りを感じていたのかもしれない。

 講師の国フランスはもう30年以上も前に
死刑制度を廃止している。しかしあの当時はまだ
日本と同じように死刑が存続する母国に対し、
彼女はどのような意見を持ち、何を主張しようと
していたのだろうか。それを理解できるほどの
フランス語をついぞマスターできなかった私たちは
誰も彼女の思いを聞くことはなかった。だが、あの
厳しい目の色が物語る思いは、いかなばかな私たち
でも何となく感じることはできた。

 翻って今の日本。
あれからもう半世紀が経つというのに、未だ
死刑制度は健在である。死刑執行の報に接する度、
あのフランス人講師の目に浮かんだ軽蔑の色と、
元同僚のIの「日本もまだまだ」という言葉を
思い出して苦い気持ちになる。


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2015年06月08日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

リニューアルの中身

 近くのスーパーイオンが、3日間の休業で
がらっと内装を変え、賑々しくリニューアル
オープンをしてからほゞ1か月。当初は物珍しく
何だか品物も豊富になった感じで、お客さんも
多かった。これで今までパッとしなかった
恵比寿のスーパーライフも改善されるかと
期待したのもつかの間、早くもこの頃は客足が
いまいち。それにつれて商品の棚も隙間が
目立つようになってきた。

 いつもここで買う定番の商品というのは
大体決まっている。まあ、季節や時期によって
変ってはくるんだけど、この頃のお気に入りは
CCレモンのゼロカロリーバージョン。これは
他のコンビニとかに売ってないので以前から
イオンで500mlのを買っていたんだけど、
リニューアル後は代わりに1.5lボトルが置いて
あったのでそれを買ってた。

 この間中暑くて飲み物の消費が激しく、何本か
買ってあった在庫が切れてしまったので、イオン
まで買いに行ったのだが、いつも置いてある棚が
すっぽりと空いていて商品がない!通りかかった
おじさんの店員に「CCレモンのゼロない?」と
聞いてみる。「あゝ、切れてますね」とおじさん。
「えーーっ、せっかくかいにきたのにい!」と私。
「すみません」とおじさん。「いつ入るの?」
「さあ…ちょっと分かりません」とおじさん。
「何よお、分かんねえのかよお!」切れる私。
あれ?これデジャブ。リニューアル前にあった
アーモンドスカッチの在庫切れのときと同じ。

 いくら外見をいじっていかにも中身ありげに
変えても、結局意識が変わんなきゃ元の木阿弥
中倒れ。ちょっと目をぱちっとさせてかわいく
なったけど、相変わらず頭は空っぽな整形の
お姉ちゃんみたいなもんね。しょうもない。

 因みにCCレモンはアマゾンでイオンより安く
売っていることが判明したので早速注文。
値段が安いのに配達してくれて送料はかからず、
重いボトルを持ち帰る苦労もないし、わざわざ
出かけて行って在庫切れでがっかりすることも
ない。全くいいとこだらけのネット買い。

 こんな風にしてリアル店舗は席巻されていく
のかと思えば、ちょっと複雑な思いもよぎる。
かつてスーパーは圧倒的な品ぞろえで個人商店を
駆逐してきた。今度は同じような理由でネット
商店に駆逐される時代がきているのだとしたら
何とも皮肉なものだ。


 
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