2016年02月04日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

依存の代替

 禁煙してから昨日で丸2年が経った。
もう殆ど吸いたいと思うことはないし、
傍らで人が喫煙していても平気である。

 ところが一昨日と昨日、たて続けに
煙草を吸う夢を見た。どちらもレストラン
らしき場所で、「ここは禁煙だろうに」
と思いつつしっかりと煙を味わっていた。
何だかすごくおいしかった。

 大きな円卓の周りには何人もの人が
いたのに誰も注意をせず、そればかりか
隣にいる友人のKもおいしそうに吸っている。
彼女はとても煙草の似合う美人なのだが、
現実では彼女が喫煙しているのを見たことはない。

 こんな夢を見たからといって、起きてから
煙草が吸いたくなったというわけでもない。
現実で吸ったら、夢の中のようにはおいしくない
だろうとも思うし。

 昨日某元野球選手が覚せい剤で逮捕された
という記事を見たからか、昨日の夢ではぼんやりと
「こんなところで吸ってたら逮捕されるかも」と
思った。夢の中では合法と非合法の境目は曖昧に
なっていた。

 法などというのは作り物なのでいくらでも
変えられる。事実酒や煙草が非合法だったり、
マリファナが合法だったりする年齢や場所は
時代によってさまざまだ。

 勿論強弱はあるが、酒も煙草も麻薬も依存性が
あることでは同じだ。中毒症状はすべて人間の弱さ
に根づく。しかしそれは弱い人間だから陥るという
ことではない。

 人間は誰もが弱さをもっている。
それは誰もが病気にかかる可能性をもっているの
と同じである。物質依存は目に見えやすいが、
関係依存や行為依存は見えにくいものもある。

 私の禁煙の代替は何だろうか。
今のところ違法性はないらしく誰も逮捕には
来ないけど、先日来筋肉痛に悩まされている
毎日のウオーキングなんかは結構怪しい。
 
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2016年01月15日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

怒涛の正月

 年が明けてはや半月、正月休みは疾風の如く過ぎ去った。
今年は4日が月曜日だったから、3が日が終わったらもう
仕事始めという向きも多かったのではなかろうか。

 かく言う私も4日には渋谷区の新年会に出席した。
若い区長になったのだから出席者も若返るかと思いきや、
さにあらず、右も左も高齢者のオンパレード。

 古い知り合いの区議会議長をつかまえて、
「全く年寄りばかりだねえ…」と慨嘆したら、
「そんなこと言ってあんたも俺も立派な年寄り」
と切り返された。はあ、その通りだけどね。

 その足で96歳の伯母のところへ年賀に行き、
訪問リハビリと入浴ケアに1時間ほどつき合って
持参した菓子を食べながらお喋りをした。
食欲も旺盛だしこの分だったら100歳までいけるかも。

 …と、変わりない様子に安心して帰ってきたのだが、
あにはからんや、我が家の方に変わりはあった。
何と台所の床に大きな水たまりができてる。
何事かと訝って調べれば、水道管からの水漏れと
判明。正月早々何たること!

 水道管も住人共々年老いてガタがきたんだろう。
とにかくは困ったときの若者頼み。理事のB君に
電話をして点検に来てもらい「何とかしましょう」
という心強いお言葉にほっと胸をなでおろす。

 あくる日からはもうケースが入っていて、
そのまま仕事になだれこんだ。気がつきゃ
精神保健福祉士の国家試験もすぐ目の前。
勉強にもそろそろ追い込みをかけないと間に合わないぞ!

 ってな具合いで年末にも増しての怒涛っぷり。
またぞろ一つ年をとり、老い本番に突入とはいえ、
我が家の水道管みたいにガタついちゃいられない。
元気が漏れ出さぬようにネジをしっかり締め直さなきゃね。



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2015年12月30日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

怒涛の年末

 年末にはいつも何かが起きる。
ある年はパソコンが壊れ、ある年はHPの
リニューアルが終わらず、ある年は給湯器が
故障した。

 今年は特に何事かがあったわけではない。
わけではないが、何だか無茶苦茶忙しかった。
年賀状も書かぬうちあっという間に押し詰まり、
毎日何かしらの仕事が入り、ほっとする間もなく
27日の忘年会へとなだれこんだ。

 今年の忘年会は皆の不評をかいながらも
果敢に銀座で決行した。何故なら恵比寿には
安くておいしい店がない。そこで、銀座で
何回か試食ずみのオーダーフリー中華料理
にしようということになった。

 思惑通り料理も量も満足した。
集まってくれたメンバーたちとのお喋りも花が咲いた。
だけどそんな楽しいひと時もつかの間、翌日もその
翌日も仕事が入り、大車輪で書き上げた年賀状の束を
ひっ掴んで買い物がてら駆け込んだアトレの郵便局は
なんと36人待ちの人でごった返してる。

 年賀状はやっと投函できたものの、
早く買わなきゃと思いつつ、こんなにギリギリまで
買いそびれてしまった手帳、下の階の有隣堂には
気に入ったものがなく、とりあえずカレンダーだけ
買って帰り、玄関の扉を拭いて正月飾りを済ませた。

 翌日仕事が終わるや飛び出して渋谷のロフトへ
まっしぐら。めでたく気に入った手帳をゲット!
それから美竹公園に炊き出しの様子を見に行った。
渋谷の人出も結構なものだったが、美竹もなかなかの
盛況。今年はさほど寒くないので悲壮感が少しは
やわらぐ。みんな無事に年を越して欲しい。

 そんなこんなでやっと仕事が終わった今日。
請求書も出し終えて台所や風呂場の掃除をし、
食料や日用品の買い出しに往復し、片づけて
鍋をつくって食べて、ほっと一息ついたところ。

 はてさて、これで全部終わったろうか?
何か忘れてる気がする…あ、そうだ、今年最後の
ブログ書かなきゃ!というわけで急遽PCあけて
こうして書いてる次第。

 明日はいよいよ大晦日。
きんとんと烏賊人参と煮締めをつくったら
あとはだらだらと紅白をみるのみ。
怒涛の年末もあと僅か。

それでは皆さまよいお年を!


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2015年12月04日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

年年歳歳忙相似たり

 はてさてうかうかとブログも書かずに
いるうちに、世はもはや師走に突入。
気がつけば誕生日も間もなくで、望みも
せぬのに年をとる。
とかくこの世はせわしない。

 精神保健福祉士の規定レポートを終え、
日曜日毎の試験対策講座と模試も終了。
あとは来年の本番を待つばかり…とそう
悠長なことも言っていられない。講座で
一緒の受験仲間は皆真剣な面持ちで、
絶対合格の気迫が漂う。見習わなくちゃ。

 そこで模試前の一週間は勉強に専念。
分厚いワークブック&過去問と格闘した。
しかし、なかなか敵は手強い。
脳の構造と精神疾患と心理と抗精神病薬の
薬品名と法律の変遷と施設機能と統計資料と
あれとこれと…
うわー、頭の中ごちゃごちゃだあ!

 そんなこんなの取り込み中にも拘わらず、
20年近くもだましだまし使っていたガス給湯器の
センサーが遂に作動しなくなった。これからの
季節にお湯も出なくなったら一大事と、大慌てで
交換工事。季節に合わせるかのように懐も寒〜く
なった。

 さてこれからは例年のごとく年末の作業や
イベントが待ち構える。人すべからく元気な
うちが花と、最近つくづくそう思う。



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2015年11月05日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

素晴らしきタンデムライフ

 つい先頃、50t原付バイクを125tに買い換えた。
それ以来、折があればタンデム走行を楽しんでいる。
渋谷、新宿から浅草橋など、手続きや買い物や通院に
ちょっと後ろに乗っかって走るのは誠に便利&快適。
スクーター型なので荷物も結構運べるし、乗り心地も
頗るよい。

 もとはと言えば、恵比寿界隈の物価の高さ。
日々の買い物にイオンと三越しかないんじゃ何とも
不便。バイクでちょっと行けば安いスーパーとか
あるのにぃぃぃ!夫に買い物を頼んでもいまいち
ピタッといかないし、それなら二人乗りできる
バイクを買って私を連れてってよ、ということに
なった次第。

 バイクなんて前も後ろも乗るの初めて。
皆が口々に「後ろに乗るなんてコワイよ、コワイよ」
と脅かすので、どれほど怖いのかと最初はちょっと
ドキドキものだったが、全くそんなことはない。
ライダー歴は半世紀余という夫に運転は任せて、
後ろに乗ってるだけならラクちん、ラクちん♪
スーパーだけじゃなくて、ここもあそこも
連れてってよ状態。

 そこで昨日は、本当に久しぶりのお墓参りに
高尾まで行ってきた。電車で行くと高尾からバスか
タクシーを使うしかない不便なところなので、
ついついご無沙汰していたが、こりゃバイクで
行くっきゃないでしょ。余り寒くならないうちに
ということで、秋晴れの昨日、初の遠乗り決行
ということになった。

 小春日和の陽光溢れる晴れやかな空の下、
突き進めば猛々しい冷風巻き起こり、着込んだ
衣服を何のことなく貫いて肌に染みる。だが
気持ちよさは抜群。特に信号のないバイパスの
走行は格別だった。休憩もせず、1時間半余り
走り続けて無事到着。

 あわよくば高尾の紅葉も楽しもうかと目論んだが、
それには幾分早かったようだ。だけど汚れの積もった
お墓をきれいに清掃して花とお線香を供えたら、
何だか気分も清々しい。これ以上汚れないうちに
来られてよかった。それもこれもバイクのおかげ!

151105お墓参り2.gif
 
 さて、今度は湘南まで初日の出を見に行こうか、
とか来春は伊豆の桜並木の下を走りたいとか、果ては
日本一周だってできそうじゃん、とかもう老夫婦
らしからぬ夢は呆れるほどに膨らむばかり(特に婦の方)。
どこかから「ちっとはオノレの体力のことも考えろ」
という声が聞こえてきそうだ。


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2015年10月20日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

「偏向」の魅力

 この夏に行われた放送大学の単位認定試験問題
が物議を醸しているらしい。科目は「日本美術史」
講師は東大教授の佐藤康宏客員教授。その問題は
画家が戦前・戦中に弾圧されたり、逆に戦争に協力
したりした歴史に関する解説の文章から、画家名の
誤りを見つける問題だという。
 
 「問題視されたのは問題文の導入部5行。
“現在の政権は、日本が再び戦争をするための
体制を整えつつある。平和と自国民を守るのが目的と
いうが、ほとんどの戦争はそういう口実で起きる。
1931年の満州事変に始まる戦争もそうだった”
“表現の自由を抑圧し情報をコントロールすることは、
国民から批判する力を奪う有効な手段だった”などと
あった。」(以上毎日新聞10.20朝刊より)

 670名が受験し、その当日学内のオンライン
システムに学生からの疑義があった。
「現在審議が続いている事案に対して、このような
ことをするのは問題」「思想誘導と取られかねない
愚かな行為」だというものらしい。

 大学側は学生の疑義を受け入れ、学内サイトに
掲載するに問題文から冒頭の部分を削除した。
佐藤教授は納得せずに、今年度一杯で放大の
教授を退任する意向を示したとのこと。

 私も放大で臨床心理を学んでいるが、講師陣の
魅力はなかなかのものだ。学識や知見の高さは
もちろんだが、自身の立場や考え方をはっきりと
表明している先生が多いからだと言える。
そういう色がない講義は面白くない。

 産経新聞は、佐藤教授の問題を「」つきで
「偏向」問題と書いている。上記の学生の意見を
もっともだと思う向きも多かろう。ネット上では
賛否がほゞ半々なそうな。一人の「疑義」の陰には
かなり多くの同調者がいたとみてもいい。私のように
「偏向」を面白がる生徒ばかりじゃあるまい。

 放大の疑義制度というのは、学生を守るうえで
必要なものだと思う。だがもし教授と学生とが
逆のことを言っていたら、大学側はその疑義を
取り上げてそれに応えただろうか…ということに
なると甚だ疑問ではある。

 しかしだ。「言論の自由」を言うのなら、
右寄りも左寄りも併せ呑むくらいの覚悟がいる。
もし教授と学生が逆だったら、その疑義の味は
どうだったんだろうと考えると、今回の話の
苦さはまたひとしおに感じられる。



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2015年09月28日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

「自己分析」再考

「自己分析」という言葉はよく聞かれる。
CSNでも「自己分析とコミュニケーション」と
題する講座を開催していたこともあった。
進学や就職などの進路決定にも自己を分析して
臨むことは必須と言われている。

 いかに行動するかを決定するためには
自分を知らなければならない。しかし自分に
ついては、知っているようで本当のところは
よく分かっていない。そこで心理テストや
性格テストを行って、自分の傾向や特徴を
明確化しようとする。

 「自己分析」などというと何か特別に
難しいことをしている気にもなるが、そんな
こともない。要するに自分がどんな感情に
やられやすく、それ故どんな考えを持ちやすく
そして、何に引っ張られて行動しやすいか
ということを、冷徹非情に追究していけば
いいのである。だが、この「冷徹非情」と
いうのが結構難問なのだ。

 人間どうしても自分に甘い。
自分をとことん切り刻むのは苦手である。
しかし一流のアスリートや勝負師はあえて
それに挑む。

 米国の天才チェス少年と言われた
ジョッシュ・ウェイツキンは、「自分は
局面が大きく変わるときにミスをしやすい」
などといった自己分析を駆使して厳しい戦いを
勝ち抜いた。太極拳をやり始めてからは、
「反則を繰り返す相手への自分の苛立ちの根本
には、反則のダメージへの恐怖がある」のだと
自らの心の底を見定める。ウェイツキンは
対処法を徹底して練習し、その弱点を克服した
という。

 そんな話を読んでつらつらと考える。
私の心の底を「冷徹非情」に眺めれば、
カーッと頭に血がのぼるような激高や、
底なしの沼に引き入れられるような絶望、
といったマグマのような感情が、常にその
深奥でぶくぶくと泡立っている。こうした
マグマをハラワタひっくり返して俎上にのせ、
間近に見据えるにはかなりのエネルギーが必要だ。

 だが、日常に沸き起こる感情の断片に容易に
足元を掬われないためには、そのくらいの
「冷徹非情」な自己分析の覚悟がいる。本気で
取り組もうとするならば、その辺のセミナー
なんかで扱えるほど生易しいものじゃない。


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