土砂降りの雨も上がり、何気なく満員電車に飛び乗った。
電車が動きだした直後、チーズの臭いにも似た悪臭が漂った。
えっ。まさか?と思った瞬間、周りがざわついた。
後ろを振り向くと、座席に座っていた女性の胸から脚にかけて吐物が吐かれて
おり、その前に、吐いたと思われる若い女性が座り込んでいるのが目に入った。
あまりの事に目を覆いたくなりながら、何をどうしてあげたらいいか・・。
座っている女性は60歳前後の優しい女性でモクモクとティッシュで汚物を処理
していた。
満員電車で身動きができないながらも、次の停車駅で若い女性は降り、残された
被害者の周りは見事に空席と足元に広がった汚物を中心に半径1M位の空間がアッ
という間にできた。
少し離れた場所にいた私は、まだ花粉症が続いていたお陰でティッシュをゴッソリ
とバッグの中に持っていた。それを被害者に渡すと、受け取ってくれた。
被害者は服を拭きながら「オチオチ座ってもいられないですね!」と、私に向けて
語りかけてくれた。「気の毒ですね!」と言うと「大丈夫です。洗えば奇麗になり
ますから!」と床の汚物まで処理しようとした。
ものの5分もしない出来事だったが、色々考えさせられた。
まずは、汚物の悪臭と汚さにも関わらず、被害者は加害者に罵声を浴びせなかっ
た上に冷静に対応していた。柔和で優しい被害者の人間性に感動しながらも何故か
腑に落ちずモヤモヤが残った。何故モヤモヤするのだろう?
次に自分自身も飲み過ぎに気を付けようと思った。
さすがに、電車の中で吐いた事はないが、武勇伝は多種多様にある。
日頃のストレスを脳レベルで発散するのに、お酒の威力は最高だと思っている。
去年の暮、職場の独身男性が酒に酔い駅の階段から落ちて左腕を骨折。最近ギブ
スがとれた。全治5ヵ月。飲み過ぎて不慮の事故に遭う人もいるから要注意。
酒に酔うに当たっては、ある程度、知識を持っていた方が良さそうである。
酔いの状態は爽快期(軽い)〜昏睡期(重い)まで6段階に分かれ、アルコール
血中濃度は0.02%〜0.5%まで変化する。4段階で千鳥足、吐き気、嘔吐。6段階で
の昏睡期ではアルコールによる麻痺が脳全体に広がり呼吸中枢が危ない状態になる。
急性アルコール中毒は急激に大量のアルコールを摂取した結果、解毒・排泄が間に
合わずアルコールの麻酔作用によって酩酊状態になる事をいう。
意識不明、呼吸の異常(浅い呼吸、深いゆっくりした呼吸)、激しい嘔吐、吐血など
は6段階(昏睡期)の危険兆候にあたり、救急車を呼ぶ必要がある。
そして救急車が到着するまでの応急処置は以下の通りである。
@酩酊者をうつむきに寝かせる。
A顔を横に向けて口の中をタオルでふく。
B衣類をゆるめ、毛布などで体を温める。
CSNの皆様、私が酩酊状態4の時は大変ご迷惑をおかけしました。
特にスイマーさんと男Nさん有難う!!かなりんも見捨てないでくれて有難う。
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ハンスさんの「我が身を考えさせられはじめたキッカケの大事ないっこになっています。」という言葉が何故か心に響き、妙に嬉しいです。