「私は自宅ででも迷うんですよ。玄関を開けて出かけようとしたらビデオテープ
の山が出てきて・・自分の控え室だと思って開けたら鍵がかかって開かない。
それでガチャガチャやっているとマネージャーが、『水谷さん、こっちですよ!』
と言うのでハタと名前を見ると違う俳優さんの控え室だったり・・。」
上の語りは俳優の水谷豊さんが先週の、あるトーク番組で話していたものだ。
そして、昨夜「とんねるずのみなさんきわず嫌い」の中で、方向音痴、味音痴、
お店音痴、人音痴・・など色々並べ立てていた。
思わず笑ってしまった。ニンマリ。
私も並べようと思うと幾らでも並べられる。ブランド名音痴、社会情勢音痴・・。
私が自分の空間認知能力が低いとハッキリ自覚したのは、さかのぼる事、約20年
位前だ。14年間の通勤で何べんとなく往復していた道中に交番が有った事に全く
気が付かなかった。えっ?何?自分は今まで何を見ながら何を考えて、この道を歩
いていたのだろうか?愕然としながら呆れてしまった。
電車の乗り間違い、地図の読み間違い、待ち合わせ時間の勘違い、ATMでの現金や
キャッシュカードの取り忘れ、挙げたらキリがない。
アルツハイマーだと言われそうだが、自分では、そうではないと思いたい。
方向音痴が女性に圧倒的に多いのは周知の事実だが、その理由は脳梁が男性に比べ
て大きいという事にあるらしい。詳細は(話を聞かない男、地図が読めない女/
主婦の友社)に載っているので興味のある人は読んで頂きたい。
私の方向音痴は街並みや景色、建物などを頭の中に記憶してイメージマップを作れ
ない事と、方向意識が無く、目印になる物を記憶す気がない事によるのだと思う。
水谷豊は上記のトーク番組の中で娘に「ダッドは今を生きていないからね。」と言わ
れたと述べていた。妙にその言葉が私の脳裏に残ってしまった。
水谷豊と私が数々の○○音痴を持つ理由は興味の対象が極めて限定され、一つの事に
集中すると他の事が視野に入ってこない不器用さにあるように思う。
視線はテレビ、景色、人、食べ物などに向いていても意識は違う事を考えているので
記憶に残らない。そしてあまり緊急を要さない事はボンヤリ聞いていたり、見たりし
ているので時間、場所を懲りもしないで間違える。
そして、この現象は一種の逃避だという事に最近、やっと自分自身で気がついた。
気がついた、この瞬間から「今を生きよう」と心がけようと思っている。
しかし長年の癖は中々抜けがたく、今日も男子トイレと女子トイレを間違えそうにな
って友人に止められた。
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