2008年04月21日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

「かなりん」という生き方

 私が「かなりん」と呼ばれるようになったのは、
NPOを開設してからのことです。

 どうして「かなりん」と呼ばれるようになったかというと、
自分で「私はかなりん」と言いふらしたからです。

 どうして言いふらしたのかというと、
そう呼ばれたかったから・・・というわけでもないんです。

 以前アサーティブのグループワークに参加したとき、
「呼ばれたい名前を書いてください」と名札を渡され、
私は「カナエさん」と書いたのだけれど、ファシリテーター
のアシスタントが「キャサリン」と書いているのを見て
「ゲッ」と思ったことがありました。

 「キャサリンなんて呼びたかねー」という私の気持ちなど
おかまいなく、ファシリテーターは、「キャサリンはどうなの?」
とかのたまう。
そのワークでは、私は徹底的に無口になりました。

 「キャサリン」と「かなりん」は似たようなもんじゃないか
とおっしゃる向きもあるでしょうが、私の中では違います。
違いますが、まぁ「同じようなもん」と言われてもしゃーないとも
思います。だから「呼ばれたい」というわけでもなかったんですね。

 NPOを立ち上げたとき、ホームページなどのウェブ上での
発信にハンドルネームが必要だというので、「かなりん」と
しました。アイドルなんかを「〜りん」という愛称で呼ぶのが
流行っていた頃でもあります。「NPOのアイドル、かなりん!」
の乗りも、まぁ半分くらいあったんですね。

 昔の私だったら確実に「げっ」と言ってるところです。
でもその頃はそんな乗りでもなきゃやってられなかったと
いうところもありました。何しろこれでもかというくらい、
次から次へと難問が降ってくる、そんな時期でしたから。

 そういうわけで、何とも安易に、はずみで誕生した如き
「かなりん」なんですが、設立以来次々に持ち上がる
大小様々な問題を、「私はかなり〜ん」と言いながら
乗り切ってきた、今振り返るとそんな気がします。
思えば「かなりん」とは、私のFC(フリーチャイルド)を
喚起する呼び名だったのですね。

 サンプラザ時代は「シンチさん」とか「シンチ先生」とか
呼んでいたメンバーたちも、この頃では「かなりん」と
呼ぶようになりました。「こんなおばさんを『かなりん』なんて
呼びたくねー」などと言う輩は、我が心優しきCSNのメンバー
にはおりません。
(内心では思ってても怖くて言えないだけかもしれないけど)。

 ここでやっているカウンセリングもグループワークも講座も
言ってみれば「かなりん流」。既成の法則を度外視したやり方
は危険も孕むのは承知の上。
「何があってもリスクは私が背負う」という覚悟はできている
つもりです。かなりんは「腹」も鍛えているのです。

 今軌道に乗りつつある「パーソナルサポートグループ」
ホームページ「講座・グループワーク>サポートグループ」参照)も、
そんな「かなりん流サポート」の一つです。「その人に最も
有効だと思われるサポートを提供する」というCSNの理念
から生まれたサポートの形です。

 その「パーソナルグループ」をはじめ、講座や事務仕事に
関わってくれて、CSNの活動を担っているのは、私を
「かなりん」と呼ぶメンバーたちです。私も彼らを愛称で
呼んでいます。「呼んで呼ばれること」が日々見えない絆を
編んでいくようです。

 しかし、「かなりん」は私であり、私ではありません。
変なことを言うようですが、何かそんな感じなのです。
「かなりん」は私の中にあって、私に内側から力をくれる、
今やそういうものになっています。

 「かなりん」は、CSNを来訪してくれた多くの方たちから
力をもらい、私を助け、成長してきました。
それはCSNの成長とも重なります。

 「かなりん」は束縛や権威や支配が大嫌いです。
どんなに苦しくても自由をめざすエネルギーを失いません。
これからも、ともすれば挫けそうになる私を支えてくれる
無二のパートナーであり続けることでしょう。

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posted by CSNメンバー at 21:14 | Comment(0) | TrackBack(0)
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