2008年03月14日


ひろみん <臨床検査技師・ひろみんのラブ&ピース>

忘れもしない広節烈頭条虫

毎金曜日、nekoちゃんの後を引き継ぎブログを書く事になりました。
自己紹介といきたい所ですが、そのうち少しずつ小出しにする事とし、初ブログは寄生虫をテーマにする事にしました。
先週、テレビを何げに点けた瞬間「サナダ虫は絶滅しました。」という言葉が耳に飛び込んできました。その瞬間、えっ?本当に?何を根拠に絶滅と言い切るのかな?と素朴な疑問を抱きながら頭の中は、ドグロを巻いた平べったいウドンで一杯になってしまいました。しかも夕食時にです。あっという間に過去の嫌な記憶が(今では懐かしいです。)甦り…。
その時、私は、某大学病院で他人の汚物を掻き分けながら一生懸命、ある仕事をしていたのです。皆さん想像してみて下さい。約二週間位、毎日、検査室のトイレからイトーヨーカドーの袋に包まれた○○○が出される恐怖を。
サナダ虫とは条虫の総称でサケ、マスに寄生し最終的に人の小腸に寄生します。成虫は最大幅10〜15mm、体長5〜10m、大節数3000〜4000個、恐ろしくウドンにそっくり!
広節烈頭条虫!広節烈頭条虫!それは、余りにも珍しく、標本にするには毎日悪戦苦闘。
ついに上司に向かって「もういい加減、広節烈頭条虫の頭は見つからないから、知らないうちに出たんだと思います。もうこんな臭い仕事は止めにしたいです。」すると上司曰く
「糞の根を掻き分けても探し出せ!」トホホ…。
広節烈頭条虫は小腸に食らい付くとなかなか頭が取れないのです。もう下剤を使って出せば〜!ついに出ず、頭のない広節烈頭条虫をホルマリン漬けの標本にして終わり〜!
リアルなサナダ虫のビーカーでの泳ぎが今も思い出される…。

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posted by CSNメンバー at 23:07 | Comment(0) | TrackBack(0)
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