2006年10月31日


男N <男Nのニートからの旅立ち>

Nの恋

最近、「文章うまいね〜」みたいに褒められることが多い。
とても嬉しいし、ありがたいと思う。
だけれども、なんだかへその下が痒くなる。

中学3年の頃、班で新聞を作った。
当時から、真面目で一生懸命であることには抵抗があったことを思い出した。
格好悪い思いをすることを恐れ、避けること人一倍な性格だった。
努力とか根性とかいう言葉が大嫌いで、
間違っても人前でそんなものを見せたいとは思わなかった。

初恋の女の子とたまたま同じ班だった。
修学旅行の感想みたいのを書いて欲しいと頼まれた。
手を抜いてテキトーに書いたら我ながら面白いものが書けた。
そのままその子に見せた。

「こんなんじゃダメだよ〜」
「え〜、そうかな〜」

そんなような会話を交わした記憶がある。
仕方がないので真面目にそれっぽいことを書いてみた。
今度は望外にいたく気に入られてしまった。
嬉々として、飛び跳ねながら、
まるで自分が書いたかのように担任の先生に見せに行った。
先生もどういうわけか、困るくらい美人だった。

「N君、すご〜い!」

2人して絶賛だった。
早く家に帰って布団を被りたいようないい気分だった。

「真面目で一生懸命はキライ」

そう思いたがる自分は僕の中にきっと一生居続けるのだろう。
だけれども、
生まれ育った環境と出来上がった「ココロの骨格」は変えようがない。

その子のことが好きだった事を知っていたのは多分1人だけだった。
ただひたすら、思い煩い続けた。
自分勝手な空想ばかりで、リスクなんかとても冒せず、
当たり前のように何にも一言も打ち明けられなかった。

ひきこもり。
Nの恋。

胸から腹にかけて何かがいっぱい詰まっている。
呼吸するたびに違和感がある。
苦しい。
切ない。
いっそのこと、吐きたい。

そういうのを最後に患ったのはいつだったか?

今、まさに、そういう状態。
これをどうにかする術を、僕はいまだによく知らない。

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posted by CSNメンバー at 23:13 | Comment(0) | TrackBack(0)
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