私も20年前は私塾を営んでおり、毎日5〜6名の生徒が通ってきていました。「いじめ」「不登校」「家庭内暴力」といった子どもたちをめぐる問題が顕在化してきた時期で、そうした悩みを抱えたお子さんを頼まれたりすることも多くなり、塾に「親と子の相談室」を併設し、親御さんの相談に乗り始め、傍ら本格的にカウンセリングの勉強を始めたのもこの頃です。
その頃は私もシューレを立ち上げた奥地圭子さんのように、我が塾をフリースクールにしたいと考えていました。それがいつしかカウンセリングの勉強にのめりこみ、自分の問題がぼろぼろと出てきて格闘するうちにフリースクールどころではなくなって、気がついたらカウンセラーとして働いていました。そして有為転変の果てにこのNPOを立ち上げるに至ったというわけです。
今回フェスティバルを訪ね、本当にその自由で闊達な雰囲気に魅了されました。一緒に行ったメンバーたちの目も生き生きと輝いて、まるで子どもに戻ったみたいでした。午前中を担当した2人は、社会評論家でシューレの顧問でもあるという芹沢俊介さんの講演に感激しまくってたし(私は所用で午後から行ったので聴けなかった、残念!)、お昼から参加した男Nは、405さんとともに鉄道の模型に夢中になり、「爬虫類の部屋」で蛇を抱っこしてご機嫌でした。
もう大分高齢になられた奥地さんともご挨拶を交わしました。私たちのNPOのことをかねてからご存知だとおっしゃってくださって感激でした。それにしてもこういう活動を何十年も続けて、文部省にも正規の学校として認めさせた手腕には脱帽です。この辺りは「ぱれっと」の谷口さんとも通じるものがありますね。私たちの世代の先輩はすごいです。不肖かなりんも足元くらいには及びたいものですね(今日は謙虚?!)。
「自分たちの時代にもこんな場所があったらなあ…」とは、参加したメンバーたちから口々に漏れた感想でした。私もあの頃の夢をもう一度見たくなりました。思えばCSNだって大人の「フリースクール」みたいなところが大有りです。やはりかなりんには「フリー」がお似合い♪ 子どもたちの方は是非次代を担う面々に花咲かせてもらいましょう。頼んだよ、男N!
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