彼女とは会社の同期入社。
ただし彼女は結婚を期に退職。
去年の夏に旦那さんの転勤で関東に来ていたのだった。
子供も産まれ、すっかり「お母さん」になっていた。
彼女との出会いは会社の内定式の日。
東京で開かれる内定式に出る為、大阪から新幹線に乗った
私の隣の席に、彼女が京都から乗って来て座ったのだった。
新幹線の中では、まさか相手も同じ内定式に向かっているとは
思わず、東京で集合場所に着いて、初めて気付いた。
彼女以外にも同期は沢山いたのだけど、その多くが早くに
辞めてしまった。
小売業(特にスーパーマーケット業界)は離職率が極めて
高いと思う。
店に配属され、肉体労働をしていると 「大学を出て何をしているんだろう」
と思うのかもしれない。
確かに休みも不定期で取りにくく、シフト制のために生活も
不規則になってしまう。
私も店にいる時は、仕事が嫌で嫌で、いつも辞めようと思っていた。 辞めなかったのは、
「嫌で辞めてしまったら次に就職しても同じことを繰り返してしまう」
と思ったのと
「辞めてしまった後のことが不安」
だったからだ。
私の就職の時は超氷河期で、ことごとく入社試験に落ちていた。
私の力不足も大いに関係あるけれど・・・。
今の会社から内定が出た時も、入るつもりはなかった。
が、就職活動がうまくいかず、迷いに迷った末、入社することにした。
勿論、就職浪人になることへの不安が大きかったからだけど、
「とりあえず今出来ることをしよう」と思ったのもある。
その時、ある友人から言われた。
「大事なのは、どこにいるか、じゃなく何をしているか、だよ。」
就職活動の時の私は「どこに入るか」ということばかり気にして、 「何をするか」なんて二の次だった気がする。
私は今でも、この言葉をよく思い返す。
そして今の自分に当てはめてみる。
まだまだ「どこにいるか」という表面的な部分に気を取られている
自分がいる。
きっとそれは仕事だけではなく、私自身の性格上の傾向にも
当てはまる。
嫌々就職をして、初めは辞めたくて仕方のなかった私だけど、
気がつけば入社して7年が経つ。
本当の意味で自分の仕事に自信が持てて、「これが私の仕事です」
と言えるようになりたい。
今の私は・・・。まだまだかな。