今度は三次面接で、一体いつまで続くのだろうと思うほど、
回数をかけている。
おそらくこれで最後だろうと考え、
それなりに対策を立ててみようかとツールをあさった。
最終面接の心構えとして、
これまでの経歴アピールではなく、
その経歴がいかに深く具体的であるかを話すよう心がけましょうとのこと。
経歴を深く具体的にとはなんだろうか考えつつ、
それなりにいくつか書き出して、当日を迎えた。
面接官は二人いたが、キーマンは一人だと察しがついた。
そのキーマンから開口一番
「なんで働きたいの?私はもう働きたくないのにねぇ」と、
いきなりの言葉に、ややドン引きしてしまった。
隣にいたもう一人の面接官も笑っていた。
そういえば顔がやつれ気味かなと思って、
私は「そうですね。。」と濁した答え。
こういうときに「お疲れですか」とか「働きたいです」と、
はっきり言わないところが私の弱点のように思っていたが、
いざ面接の場面では出にくいもの。
次々に繰り出される質問に、
ツールに書いてあった「最終面接への心構え」へと結びついたのだろうか。
私は「収入が目的です」と言いたいものだが、
面接の場を考えると何か言葉の工夫がいる。
とっさの場面や相手のペースに巻き込まれているとき、
自身が安定した気持ちで居られるかは、
日ごろの態度や意識が問われているように思う。
どんなに対策を練っていたとしても、
気持ちや場に呑まれていてはチカラが発揮できないも同じだ。
どんなに省みたとしても、あとは結果だけ。
あいにく台風26号が影響し、
交通機関や面接の延長など余計な心配が重なってせいか、
面接の帰り道はしばし呆然としていた。