もともとあった小さな花壇には、何年前かに植えた
アイビーが背を伸ばして葉を繁らせているが、どうも
それだけでは寂しいので、彩に置き始めた鉢植えの草花。
あっという間に増えてしまった。

もともと植物は嫌いじゃない。嫌いじゃないけど、
元来余りまめな方ではないので、育てるのはちょっと苦手だ。
5月に前のカフェがオープンするのに合わせて飾ろうと
買ってきた5〜6種類の鉢のうち、今も残っているのはたった1つ。
それなのに今ある鉢は全部で何と11個。
枯らしてしまった鉢の替りを買い換えるたびに増えていく。
買って来た鉢植えは、大きな鉢に植え替えるのだが、
これが一仕事。なかなか思うようにうまくいかない。
寄せ鉢にしようとイメージしても、植えてみると
合わなかったり、しっくり落ち着いてくれなかったり。
土を盛りながらあれこれ試し植えをしているだけで
時間も食うし骨も折れる。朝の涼しいうちに済ませて
しまわなければと焦って急げば、なおのことうまくいかない。
周りを土だらけにして、蚊に喰われながら奮闘し、
そのうち日射しも強くなって1時間もするとぐったりだ。
でもぐったりするのは人間だけじゃなくて、草花も同じ。
最初は植え替えをせず、買ってきたまま鉢にいれていたので、
根が詰んでいるマリーゴールドなどは、蒸れてしまって
みるみる元気を失った。小さくて赤い可憐な花をつける
ペニュチアも枯れかけて、慌てて植え替え、いっときは
健気にまた花をつけたが、長くは続かなかった。
寄せ植えしていた鮮やかな黄色の百日草も、しばらくすると
花弁に茶色の点々が出てきて、半分の50日も持たなかった。
今は「とにかく夏に強い花を」と言って買い求めてはいるが、
無事にこの猛暑を越せるかどうかはまだ分からない。
病気になっても枯れてしまっても、命あるものを捨ててしまう
のは何とも忍びない。でも玄関先に枯れた草花を置いておくのも
またいやな気分だ。せめて植え替えたものは元気でいて欲しいと、
祈るような気持ちで水やりをする日々である。


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