雨の日が続くと気分も鬱陶しくなるものですが、
かといって梅雨なのに雨が降らないというのも拍子ぬけです。
そのかわりなのか、蚊の飛来がいくぶん早いように思います。
深夜、さぁ寝ようかとベッドに入ると、
耳元で「プーン」と聞こえる蚊の飛ぶ音。
嫌ですね、あの音。
音はなくても、いつの間にか刺されてかゆくなるのも嫌です。
こうなると、寝るより退治が先になります。
一度暗くした部屋を明るくし、目を凝らして蚊の存在を突き止める。
苦闘の末ようやく退治をしてこれで眠れると思いきや、
この一連の動きによって眠気がやや覚めてくる。
これも嫌な感じです。
退治しないと刺されるし、退治するなら眠気が覚めるし、
どのみち不快なのは残るんですよね。
かといって、いなくなれというのも無茶な話です。
蚊の言い分にしてみれば、私が蚊に不快感を覚えるのは自己中で勝手だ。
むしろ、蚊の役割を把握してからにしろと。
もし蚊にこんなことを言われたら、もっともだと考えるかもしれません。
刺されたくないなら、蚊取り器をつける。
刺されたら、効き目のいい薬をつける。
ただ、私は蚊を一方的に非難し退治できるだけであると。
人間関係でも、似たようなことはありますね。
どのみち不快になるけど、いなくなれとは言えないとき、
どうすればこの不快を緩和させられるのかということ。
私はまだこの術を見出していないです。
なぜなら緩和したいという気持ちがあり、
気に留めたくないと思っているうちは気に留めているからです。