本日、沖縄にオスプレイが配備されました。
http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/221001049.html
そもそもオスプレイってなんですかというと、
ヘリコプターと飛行機を足して2で割ったようなやつで、
主に海兵隊員とか物資とかを運ぶための輸送機です。
で、こいつはアメリカでは別名「未亡人製造機」と呼ばれており、
開発中から事故を相次いで起こしています。
実線投入されたイラクでも、アメリカ本土でも墜落事故を起こしており、
それなりに人が死んでおります。
つまり今後、アメリカさんはちょっと墜落しやすい(かもしれない)オスプレイ君を
沖縄の市街地のど真ん中にある普天間飛行場から飛び立たせて
色々と訓練を行うわけです。
アメリカさんが明らかにした情報によると、以下の記事の地図にあるルートを
低空飛行して訓練するらしいのです。
http://www.jiji.com/jc/v?p=ve_pol_seisaku-anpoboei-beigun20120723j-01-w360
日本中をちょっと墜落しやすい(かもしれない)オスプレイ君が低空で
飛び回るわけで、学校なんかにうっかり墜落した日には燃料が漏れ出して
大火事になって運が悪いと子供が死んだりするかもしれません。
(そんなことが起きなければ良いんだけれども…)
沖縄の方々はここ数日ずっと交代で基地のゲートの前で座り込み運動を行っており、
29日の夜には基地のゲートを全て封鎖することに成功しました。
基地で働く人の多くは基地の外から通勤したり、物資を運んで来たりするので、
ゲートに人や車が張り付き続けて開けられないようにすれば、
基地の機能を停止させることが出来るからです。
散々オスプレイ配備反対を唱えて続け、無視され続けた沖縄の方々の
身体を張った決死の行動でした。
しかし30日の夜、大量の警察官が現れゲートの前に止めた車を強制的にレッカー移動し、
それでも必死にゲートに張り付く人々を無理やりひっぺはがして
彼らを排除してしまいました。
この一連の動きを私は息を飲んで見ていました。
テレビは台風情報を流すだけでほとんど沖縄の情報を流してくれないので、
PCに張り付いてUstreamと実況ツイートをずっと見ていました。
アメリカの基地を守る日本人の警察官と沖縄の市民が揉みあう姿は異様でした。
そしてこの動きをほとんど報じないテレビも異様でした。
しかし、この異様さが今の日本の一面なのだと思いました。
私には日米安保が正しかったのか間違っていたのかは分かりません。
ただ、私を含めた多くの日本人が無関心という態度を取ることで
沖縄だけに苦しみを押し付けているのは分かります。
根本的には原発も同じで地方に危険なものを押し付けて
のうのうと電力の恩恵を受け続けているわけです。
日本が今後どういう方向へ向かっていくべきかは正直分かりません。
ただ、今の私はこうした歪みの部分を押し付けられ、
踏みつけられた人たちの叫びを聞いて見つめ続けていこうと思っています。
結構しんどいけどね。
強制排除が行われた野嵩(のだけ)ゲートの様子
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/33745
↑ブログを読んだらクリックしてね!
かくいう私もついこの間まではよく知らなかった。
沖縄のデモの様子もフェイスブックから知りました。
学生時代、沖縄から来ていた同級生に
「本土の人は私たちばかりに苦しみを押しつけて平気な顔をしている」と
すごい剣幕で詰め寄られたことがあります。
その時は正直辟易したけれど、苦しみを押しつける側の無自覚さは
今でも変わっていないんだなあと思います。
私は沖縄のデモの様子や記者会見等を見るたびに、
「無関心」という態度を取ることで
沖縄の人を追い込むことに加担してしまった
自分自身について考えています。
そして同時に彼らの怒りにひどく共感する自分自身も在り…
もう、ほんと人間ってスプリットするものですね。