最近のネタであった、事業所のグループ学習も、
今日課題資料を提出し、明日のプレゼンのみとなった。
このグループ学習では、
課題をこなすことと同時に、
事業所だからこその経験を色々味わった。
そのせいか、
グループで課題資料を期限内に提出したことは、
私にとって大きな達成感だ。
課題作成の過程で、
意思伝達の障害を抱えているメンバーとの
コミュニケーションにまつわる出来事がある。
そのメンバーは、話し合いでほとんど発言もなく、
発言するにしても誤字やスライドの見にくさを指摘する
その障害固有の様子が見られた。
私はもう少し話し合いに参加をと思い、
「あなたの意見は?」と聞くことが多くなった。
しかし、それがかえって負荷をかけていたのだ。
ある日、
そのメンバーは自身の沸き上がる感情に制御がきかず、
妄想の言葉を発し、所内の備品を次々なぎ倒し、
大暴れをしてしまった。
暴れたことは数回あったが、今回はかなり動揺をした。
それは暴れた経緯を職員から説明を受け、
そのことから私の行為に問題がとふと浮かんだ。
職員いわく、
そのメンバーは意見を求められても話せないというより、
意見そのものが想像できないということ、
そこへ「意見は?」と聞かれると、
答えたいのに答えられない葛藤があり、
それが鬱積すると今回のように暴れてしまうとのこと。
私は、話し合いでそのメンバーの意見を聞かずに
内容をすすめるのは、無視しているという思考があった。
ただ意見を聞かないことが無視と思った時点で、
私はそのメンバーを無視したい裏返しと同じなんだ。
それが、ぎこちないコミュニケーションと
表面的な配慮を生んでしまった。
別に誰彼が原因ではなく、
そういう傾向があるということだけなのに、
私はそんな気持ちに駆られてしまった。
そのメンバーは、
ご両親からの手解きメモをもち、
「みんなの意見には賛成すると言う」と書かれているとおり、
どんなことにも「賛成です」としか言わなくなった。
そして妄想の言葉に、
いつしか私の名前があがっていた。
胸の下あたりが、シクシクつまる感じがした。
これこそ、脚本手前の兆候だと。
私はどうすればいいのだろう。。
そう、事業所とはいえまず通うんだ。
それしかなかった。
それだけを頼りに迎えた今日、
私はそのメンバーと仕上げの資料コピーをし、
あまりの出来映えに二人でキレイだねと喜んだ。
この学習が終われば、来月から個別作業になる。
このメンバーとの関わりは、どうなるのだろうか。
なにができたかわからないけど、
やってよかったと思っている。
実社会は、
ここで気持ちの推移よりもっときびしいものだろうから。