2011年09月09日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

深夜の古本屋ホリック

 この頃また小説にはまっている。
きっかけはいつも行くスーパーの前の古本屋。
あるのは知っていたけど入ったことはなかった。

 どんなに夜遅く帰って来ても、その店は
営業している。へー、夜中もやってるんだ…と
その度に今度ゆっくり来てみようと思っていた。

 かれこれ2月ほど前、眠れぬ熱帯夜に悶々とし、
ふとその店のことを思い出した。どうせ眠れないなら
散歩がてら行ってみようか。そこで夜更けの街に
ふらふらとさまよい出た。0時過ぎだというのに
結構人が歩いている。夜風にあたれば家の中より
格段に涼しく気持ちがいい。

 目当ての古本屋は思惑通り営業中。
軒先の百円文庫を物色し、店内もじっくり拝見。
あちこちに無造作に本が積み上げられ、愛想のない
おやじさんがその山の向こうに座っている。
古本のデパートみたいなブックオフとかと違って
何かこういう雰囲気っていいじゃん。

 ごちゃごちゃした本の山を眺めつ眇めつ、
ひっくり返して面白そうな本を見つけるのは、
まるで宝探しみたい。すっかり没頭して
一時間ほどを費やし、文庫ばかり全部で10冊ほど
買い込んだ。ぜ〜んぶ小説!

 小説はあたりはずれが激しいからなかなか
新刊では買えないし、文庫になってもよく知らない
作家のは敬遠しがち。でも古本なら思い切って
買えるもんね。おかげで「やっぱ小説ってすごい!」
ということを改めで感じる今日この頃。
 
 この古本屋通い、今ではすっかり恒例になった。
深夜ばかりじゃなく、スーパーへの買い物の帰り
にも寄る。どこまで買い物に行ってたの!と
自分に突っ込みたくなるほど時間がかかるのが難だけど。

 買いこんだ本は2ヶ月で30冊をくだらない。
さすがの愛想なしのおやじさんもこの頃「まいど…」
と言うようになった。さて、今晩あたりまた面白い
小説仕込みに深夜の散歩といこうかな。



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posted by CSNメンバー at 17:41 | Comment(0) | TrackBack(0)
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