2011年06月03日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

悪党の目

 一昨日は川崎の「介護ヘルパー2級養成講座」で
講義を担当、グループワークもして、帰りにその勢いで
アメリカ橋の伯母の家に寄った。92歳の伯母は、元気に
ひとり暮らしをしているが、耳が遠いので大きな声で
喋らなくちゃならない。こちらも元気がいるのである。

 伯母は夕食を終えてTVでニュースを見ていた。
管首相の不信任案提出の話題で、色々な政治家が
画面に登場する。それを見ながら伯母が「O沢さんと
T垣の目はいつ見てもいやな目だね。感情がない。
ありゃ悪党の目だよ」と言った。「そうだね、そうだね」
と私が喜んでいうと、伯母が「キライ、ダ〜イッキライ!!」
と唄うように言って、画面に向かって「ベェ〜ッ」と
舌を突き出した。ちょうどT垣さんが映ってた。
次にO沢さんが映ったので、今度は私が同じように
「ベェ〜ッ」と舌を出した。

 伯母が食べ残した海苔巻きとイカのオイル漬けを
つまんで、私の土産の水羊羹を食べた。今度は
件の管総理が画面で何かを喋っている。私が
「菅さんは?」と伯母に尋ねると、「あの人の目は
くるくるしていたずらっ子みたい。でも今は痛々しくて
見てらんないねえ。何だかかわいそう」と言う。
私が「かわいそうだたあ〜惚れたってことよ〜」と
江戸っ子口調で茶化すと、伯母は「やだ、あたしが
惚れたのはこの人だけよ〜」といつもテーブルに
置いてある伯父の写真に「ねえ」と話しかけ、
少女のように「フフッ」と笑った。

 そんな伯母が私は大好きだ。


blogranking.gif

ブログランキング・にほんブログ村へ

↑ブログを読んだらクリックしてね!


posted by CSNメンバー at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック