2011年02月18日


かなりん <カウンセラーかなりんの遊々随想>

ココロのお部屋のおもちゃ箱

 思い起こせばもうン十年も前の若い頃は、
私のココロのお部屋には何だかわけのわからないものが
あちこちに飛び散っていた。とりあえずひとところに
まとめてはみるのだが、気がつけばまたぞろ散乱状態。
そんなことがよくあった。

 バカヤローナメンジャネエヨコノイモヤロウガ
 ココデデカイカオスルノハヒャクネンハヤインダヨ

 くわえタバコで渋谷の街を闊歩しながら、からかい
かけてくる男の子たちに胸の中で毒づいた。眉をひそめて
非難めいた眼差しを向ける女の子たちとは口をきく気にも
なれなかった。

 クチベニヌッタクッタバカオンナナンゾトマトモニ
 ナンカツキアエルカヨ

 全身ヤイバ状態だったあの頃。ものすごく沢山人を傷つけて、
ものすごく沢山傷ついた。はね返し、けっとばしては痛みに
顔を歪めつつ誰彼かまわず噛みついた。まるで野良犬。所詮
世間は全て敵。ココロのお部屋に何かが一つ、また一つと
増えていく。苦しかった。もて余した。

 カウンセリングを勉強している途中でフォーカシングという
技法に出会い、そこで私はココロのお部屋に整理箱を持ち込んだ。
はじめの頃は余りうまくいかなかったが、段々にそのイメージが
はっきりしてきた。散乱しているものは少しずつその箱の中に
納められていった。

 今ときどきその箱を開けてみると、中にあるものの正体が
見える。それは全部C(「子ども」)のおもちゃ。ひっくり返して
みても一緒に遊んでくれる人はそうはいない。それでもたまには
全部ぶちまけてみたくなるときがある。


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posted by CSNメンバー at 23:59 | Comment(2) | TrackBack(0)
この記事へのコメント
のったりとした世の中の空気にひらめく雷鳴の様にも思います。
そういうのって世の中全体からしたらバランスをとる役割もあるのかもしれないなあなんて感じたりして・・・。
みんなが平たんになりそれぞれが小さなバランスを保っていく世の中も大切でしょうが、全体としてのバランスをそれぞれの凸凹でもってとっていく世の中も私はいいような気もしたりして・・・
養鶏所が経営している卵売り場には、かごやビニール袋にはいった色々な大きさの卵が時折売っていて、スーパーでは大概は同じ大きさの卵がパックにきれいに鎮座しています・・・ま、最近は あれこれだけ小さいぞとかってのもの混じってますが・・・
ご本人は色々心の中がちらかっていて苦しいのでしょうが、きれいにならされたものも何だかさみしい気がしたりして・・・。
ま、かなりんは両方使いこなしておられるのでしょうが・・^_^
きれいに作られた町、コンクリートで塗られた道、川の底もコンクリ・・・。そこに合わせていく人間・・・。
ちょっとやる気でないなあ・・・
マンモスに立ち向かい 自然の脅威におびえ震える世の中はきついですが、きれいきれいもしんどいものかもしれないなあなんてさっきお風呂入りながら思ったりしたところでした・・・と 関係ないか^_^;

くわえ煙草で町を歩くかなりん それはそれでかっこいいですね(^。^)y-.。o○
Posted by ma at 2011年02月22日 23:22

妙にとんがっていたあの頃の自分に、今の自分が
「バカだねえ」って言ってやれればいいのにって思います。

若い頃の自分に言ってやりたいことは本当に沢山あります。

ガラクタだらけのおもちゃ箱に呆れるときもあります。

抱きしめてやりたくなるときもあります。

だけど今の私の声も腕もどうしたって届かない。

ホントニトオクニキタモンダ!

これからどのくらい遠くに行くんでしょうね。

でもどれほど遠くに行こうとも、おもちゃ箱には
鍵をかけないでおこうと思います。

Posted by かなりん at 2011年03月01日 00:20
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