終わった。
レポート発表の日は、1人2時間半の時間を与え
られ、レポート内容の説明、受講生からの質疑応答、
クライアント役の人が記入したフィードバックシート
の読み上げがある。
当日は2人の研究生も検討に参加。
そのうち1人から厳しいコメントがどんどん飛んでくる。
その言い方が嫌でたまらない。
でも、内容は的を得ていると思い、泣きそうになり
ながら聞いていた。
その人と私は似ている。
相手に自分自身が分かっていないこと、気付いていない
ことを分からせようとするところが。
相手に分からせたいという衝動。
それを私も持っている。
いざ、それを自分に向けられると、憎しみすら覚える。
自分でもロールプレイに問題があることくらい分かって
いる。
それを相手の価値観で押し付けられることの不快さ。
たとえ、その人の言っている内容が的を得ていても、
絶対この人の言うことは受け入れたくない、という思い
になる。
余計なお世話以外の何ものでもない。
似ているからこそ、反発する。
でも、相手が気付いていないことを気付かせようとして
も、相手には不快でしかないということが身をもって
分かった。
きっと私がその人と同じようなことをした相手も、同じ
ような思いをしたんだろう。
自分は、加害者にもなるし、被害者にもなる。
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