「○○さんは、縁結び?」と、不思議に思った私はポツリと独り言。
すると、○○さんがENISHIのドアを開けて現れた。
男性Aと○○さんは閉店間際のENISHIで、どうやら仕事の打ち合わ
せをする為に待ち合わせをしたようだ。
エッ?これから打ち合わせ?・・と思いながら洗い物をしたり、閉
店準備をしていると、男性Aと○○さんは、私にも話に参画して欲
しいのか?・・突然、私の意見を求めて来る。
しかし、私は殆ど二人の会話は、聞いていない。
私の頭は単細胞で、何かをやりながら人の話を聞くなんて事は出来
ない。
とにかく「縁結び」と言う言葉だけが何回も耳に入ってくる。
『「縁結び」って何の事ですか?「縁結び」の形をしたドーナツの
事?』と、問う私を視る二人の眼差しは・・・。
何だか急に恥ずかしく成ってしまった。
少し、間をおいて・・男性Aが「縁を結ぶ事だよ!」と、ニヤリ。
○○さんは、男性Aに、彼が必要としている人材を紹介するという
「縁結び」をしていた様だ。
成る程・・最近、「縁結び」なんて言葉は暫く聞いた事が無かった
し・・と自分自身に弁解しながら、その日は終わった。
ところが、やけに「縁結び」が脳裏に残って、消えない。
消えて、消えて、と思えば思う程「縁結び」の言葉が浮かび上がる。
困ったな!と思っていると、友人Kからメールが届いた。
私と友人Kにとって、共通の友人Fを連れてENISHIに、来たいとい
うメールだった。
30代半ばという若さで蜘蛛膜下出血になった友人Fの闘病生活は壮
絶だった。後、数カ月もすれば、作業療法士の受験資格が取得でき
るという時期に倒れた。本人の苦悩を考えると胸がざわついた。
そんな友人Fの闘病生活は、約3年続いた。
そして、やっと症状が落ち着いた様だ。いつも前向きで直向きな性
格に忍耐強さが加わり、コツコツと着実に日常生活を取り戻しつつ
ある。
いつも気に掛けていながら友人Fとの縁が遠く成っていた。
その事が時々気がかりでもあった。そんな中、届いた友人Kのメール
に対し、感謝と懐かしさの思いで一杯になった。
今日は、縁遠くなった縁を身近な縁に結び直してくれた友人Kに感謝
する一日となった。
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