内臓を支えきれずに体外に出てしまう症状に苦しみました。
筋力が弱いのは遺伝的な体質らしく、私にも受け継がれて
いるようです。
そこで中年期を過ぎた頃からジムに通い、ジョギングにも
精を出し、少しでも筋肉を鍛えようとしてきました。今でも
毎朝ダンベルを使った筋トレに励み、週3〜4回はリビングに
でんと置いてあるウォーキングマシーンで30分以上は歩く
ようにしています。これで晩年になっても自分の内臓くらいは
何とか支えられる程度の筋肉は維持したいものだと思って
いる次第ですが、さてどうなりますことやら。
筋肉といえば、昨日A子さんのブログにあった「キャリア
サポーター養成講座」で「自己愛の筋力」ということが話題に
のぼりました。私が「自己愛は誰にでもあるけれど、ほんの
ちょっとのことで傷ついてしまわぬような筋肉をつけることが
必要」と言ったら、続けてT先生が「今は自己愛が肥大しすぎ
てそれを支える筋肉がひ弱いケースが目立つ」と述べられ、
「やはり身体だけではなく心にも筋力つけなきゃね」という
ことで一致しました。
カウンセリングがその筋力をつける「ジム」のような役割を
することもあるわけで、ただただ傷つかぬように繭でくるみ込む
だけでは事足りぬ場合も多いのですが、だからといっていきなり
重いダンベルを突きつけても、クライエントさんは恐れをなす
だけです。むしろ必要なのはカウンセラー自身の「自己愛」を
鍛えることです。カウンセラーの自己愛がひ弱ければ、相手の
防衛に手もなく巻き込まれて、「怒り」や「嫌悪感」、または
「同情」や「憐憫」といった感情がこころ一杯に膨れ上がり、
相手の自己愛を受け入れる余裕などなくなってしまうからです。
しかし、またここで難しいのは、自分が筋力を鍛え上げて
ちょっとやそっとのことで傷つかなくなったとしても、「傷つき
やすさ」への感性を持ち続けなければならないことです。
そうでないと、幾重にも防衛された相手の自己愛の様相を、
見極めることができません。
而してカウンセラーというのは 「鋼のように強く、硝子の
ように繊細に」という矛盾を綱渡りしているようなところが
あります。いわばサーカスの曲芸師のようなものですね。
こうしてみると、一人前になるのに曲芸師さながらの鍛錬が
必要となるのも頷けますね。
A子さんはじめ「キャリアサポーター養成講座」の受講生諸氏
には、是非とも一人前の曲芸師をめざしてもらいたいものです。
自身の「根源的な課題」に取り組むのも、綱からもんどり落ちぬ
ような足腰の筋力をつけるため。訓練の途中では、目がくらんで
立ち止まってしまったり、失敗して落っこちてしまったりという
ことが何度もあるかと思いますが、めげず怯まずやり遂げられん
ことを願っています。
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