気が付くと、隣の若い女性も、斜め横の大学生も気持ち良さそうにスヤスヤ。
2階、窓際の席から、駅前の街並みと広い空が見え、気分爽快だ。
去年、地元のマックが改装してから初めて立ち寄ってみてビックリ。
以前と違い、フカフカの椅子がとても居心地が良い。
喫煙席と禁煙席が3階と2階に分かれているのも、嬉しい限りだ。
新聞読んだり、勉強したりと長居を決め込んでいる人も多い。
朝起きたら、久々に日中の温度が上がりそうな予感がした。
今日はコートを着ないで出勤した。朝早い為か、周りを見渡しても皆コートを
着ていて、何となく自分が浮いている気がした。
仕事が順調に終わり陽がまだ高い所にあった。
同僚に「今から高尾山に行く」と言って止められた。
「まだ真冬だよ!そんな格好で・・。行くならジャンバーを着て行って!帰りは
夜になるんだから、寒いわよ。」
確かに!・・もっとも!・・。リュックとスニーカーで出勤したのに残念。
仕方なく、諦めて地元に帰り、マックでリュックに潜ませたエッセイを読む事
にした。
最近、原田宗典著のエッセイや短編の小説にハマっている。
つい1週間前、ブックオフで105円という格安で売られているのを見つけた。
タイトルは「0をつなぐ」だった。黄色の表紙が妙に気を引いた。
「0をつなぐ」のゼロにミステリアスを感じた。
裏の解説をみると・・・ごくありふれた日常生活の風景にふと顔をのぞかせる不安
や違和感を題材に、都市に住む人間の乾いた心理を映す13編・・・。とあった。
読んでみると、どの短編も”奇妙な感じ”が残って面白い。
他の作品も買い、読み始めた。オモシロい。愉快。笑える。何故かホッとする。
1959年生まれで「すばる文化賞」受賞というから知っている人も多いのだろうが、
私は、文学賞受賞作品はあまり読まないので知らなかった。
「ヘンさ値」が高く「ヘンさ運に恵まれている」と主張しているらしい。
又、エッセイと小説の内容が同じ軸に無いのが面白い。
マックで「東京困惑日記」を読みながら笑ったりニヤニヤしながら、いつの間にか
フワフワの椅子で眠り込んでしまった。
ア〜。こんなに暖かかったら高尾さんに登ったら良かった〜。と思いながら・・。
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