「山」というのはスケジュールが立て込んでいて、
精神的にも肉体的にもハードでヘビーな状態のことです。
そういうのが毎週のようにやってきます。
少し前までだったら「山」を回避したり、
スケジュールを調整して「山」の高さを低くしたりしたんですが、
最近は特に策を弄さずに、
そのまんま登って降りることが多いです。
特に意識に変化があったわけではないですし、
「よし、登ってやるぞ!」みたいな意気込みもないですし、
むしろ前と同じで逃げ出したい気持ちの方が強いんですが、
それでもなぜだか登っちゃうんですね。
登ったからには当然降りてくるわけです。
そして降りてきてみると「登ったなあ」って気持ちになって、
感慨にふけるわけでもなく、ただ「疲れたなあ」って、
それだけなんです。そしてまた、登るんです。
登るのが大変そうな「山」でも意外と登れちゃうモンです。
で、登った山を振り返ってみると、まあこんなもんかって。
一見あんまり意味が無さそうな「山」を登って、
降りてきて「やっぱりあんまり意味が無かった」みたいな感じ(笑)
まあ後々になって意味を持ってくるのかもしれませんけれど、
今は「意味があんまり無いから登れる」みたいな気がしています。
「意味が無いなら登らない」なんて思わないし、
登ったあとに特別な見返りを求めることもしないです。
この心境はなんなのかよくわかりませんし、うまく表現できません。
強いて言うなら高村光太郎の「道程」みたいな気分かな?
あまりよくわかっていないのにこういう例えをするのはリスクがありますが。
少なくとも「山のあなた」ではありません(笑)
意味なんてありません
・・・実は「山のあなた」ってそういう意味なのか?
・・・・・・ってな具合に意味を求めだすとタイピングが止まります
「なぜ山に登るのか?」「そこに山があるから」という有名な問答があります。
実はこれ、誤訳なんだそうです。
それでも、そこも含めて、僕の好きな言葉の一つです。
今、実際に山に登るとしたら、
風光明媚な、有名な、登り甲斐のある山ではなく、
平凡で、つまらなそうで、緑もなくて石ころだらけの山がいいなあ。


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