「予定前行動」ってちょっと変な言葉ですが、
一般に「5分前」とか「10分前」に代表される
あの行動のことを伝えたくて
無理やり新しい表現を作ってみました。
先日、
私がお世話になっている方のお話を伺っていた時のこと、
ひょんなことから、いわゆる“お稽古事”の話題になりました。
その方は幼少の頃より日本舞踊を習っていらしたとのことですが、
ある日のお稽古の時、師匠がその方の上達度の速さを褒め、
同時にこんな事をおっしゃったそうです。
“あなたは時間より早く来て、他の人のお稽古を見ているからね。”
考え方としては至極単純で、
前の人のお稽古を見ていればその人良い部分が見れる。
そして同時に失敗も目にするから、
それを自分の舞に反映させられるのだ、というのです。
実際に習っている全ての人が同じようにできないから
師匠もおっしゃったのでしょうが、
幼少のご本人はその時はピンとこないまま
数十年が経った今になってその言葉の意味を知り
重みを感じる、とおっしゃいました。
私流の勝手な解釈だと
早起きは三文の徳、という言葉に通ずるのかなと。
人より早く目覚め、
人と違う時間を過ごし、
違うものを見聞きすることで
得られるものがあるのかな、と思うわけです。
もちろん、時間の余裕というものも排除できませんが、
上のような側面も持ち合わせているのだろうと考えるわけです。
その師匠はこんなこともおっしゃったそうです。
「お稽古は本番のつもりで、本番はお稽古のつもりで舞いなさい。」
偶然ですが、昨日のNHKの番組「プロフェッショナル」で
羽生義治さんがこんなことをおっしゃっていました。
「平常心でいようと思った時点でもう平常心ではない。」
こんなことを皆さん感じながら
日々のチャレンジをなさっているわけですが、
何が起こるかわからないのはいずれの世界も同じです。
それを舞踊の世界では
その長い歴史の中で伝えられてきたものの一つとして
流儀の中に溶け込ませているのでしょう。
今日、
我が愛すべきオデッセイ号を
ガソリンスタンドで洗車してもらいました。
作業が終わってスタンドを出たとき、
雨が降り始めました・・・。
平常心、
難しい問題です(苦笑)。
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