こんなときはどうも心が外に向かっていかず、
内側に入り込みやすい。
「脚本」にも入りやすいので、ご用心あれ!
私はといえば、昨日から今日にかけて、久々の
オフということもあり、たまってしまった学会誌の
論文や、昔読んだカウンセリング関係の本を
読み返したりして時を過ごしています。
自分の周囲の空気が重く停滞しているような、
そんな感じもありますね。今までがむしゃらに
突進してきた歩みをふととめて、じっくりと見直して
みる時期なのかもしれません。
このところCSNの中でも「関係性」に纏わる
様々な問題が生起しています。人が集まれば
そこに無意識的な転移による感情の応酬が
起こるのは当然のことです。今CSNのメンバー
たちは、果敢にもそのありのままを見つめ、
立ち向かおうとしています。
私もこの2日間をそういった「関係性」への
洞察に使っています。とりわけ、「転移/逆転移」
の様相は注意深く見ていかなければならないと
改めて気を引き締めています。
一昨日のひろみんのブログにあったあように、
「見たくないもの」は誰にでもあります。しかし、
それを見ないまま放置したり、防衛的に合理化
していては、カウンセラーは勤まりません。
こうした「転移」や「抵抗」の感情は、カウンセリング
場面のみに留まらずどこででも起こり得ます。
カウンセラーも一個の人間として、強迫的に衝動的に
無意識の力に駆られた行動をとってしまうことも
あり得るのです。
カウンセリングルームのなかで起こる「転移/逆転移」
に敏感であるためには、普段の生活のなかでも、そういう
ものに気づく感性をもっていることが必要です。私は
そのためによく日常のなかでもフォーカシングをしますが、
どんよりと心まで曇りそうなこうした時期には、努めて
心をクリアにしておくことが大切だと感じています。
というわけで、日頃の「自画自賛」ぶりもどこへやら、
内省モードの2日間でしたが、お陰で雑念に隠れて
見えなかった自分の転移的感情にはっと気づかされる
こともありました。
これからはこういう時間をもっと大事にして
研鑽怠らぬようにせねばと、「自重自戒」しきりの
かなりんでございます。
と、最後だけ「大奥」調なのは、「自戒」の深さを
物語っているのでございます。
(「ただの照れじゃん!」って男Nの声が聞こえた気がした
のは、私の逆転移?)
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