2008年06月25日


スイマー <実業男スイマーの世渡り流々>

今週の徒然。

 「文明の利器」なんて言葉が
時代遅れに聞こえてしまうほど
多様な工業製品が溢れ返る現代の生活。
さて、若干の世代の差はあるでしょうが、
想像してみてください。
 
 ・炊飯器のない炊飯
 ・湯沸し器のない風呂
 ・洗濯機のない洗濯
多分究極は
 ・水道のない炊事。(井戸水や用水路からです)


 では
生まれた時にはすでに上記のようなものがあった人向けに・・・


 ・液晶テレビのない部屋のレイアウト
 ・パソコンやワープロのない文書作成
 ・携帯電話のない待ち合わせ
ある意味象徴的なものとして
 ・GoogleやYahooのないインターネット


 最近のCSNの出来事において
無いと困るものは、というと

 ・新幹線のない「東京⇔大阪」の移動


 私にとってちょっと考えられないのは

 ・オデッセイ君とバード君のない生活
  趣味と実益兼ねてますから^^;


 で、
上記のような
モノに溢れていることが
当然と思って生活している私は、
ただ今我が家のハードディスクレコーダーに撮り貯めした
自分にとって大事なテレビ番組をDVDに移す作業にいそしんでおるわけです。
それにしても
『地上デジタルが63時間録れる』という触れ込みのレコーダーを
残り1時間になるまで放ったらかしにするんだから
我が怠惰もここに極まれりです。
おかげでDVDの消費が激しく、
出費がいくらになるか・・・。

 くやしいですっ!!(ザブングル加藤風に)



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 今月の文藝春秋に
美智子皇后についての文章があったんですが、
そのなかで引用されてた童話が次に。
皆様ご存知でしょうか。

「でんでん虫のかなしみ」

かの新美南吉氏の作だそうです。
あえて具体的な感想は述べませんが、
そういえば同じような切なさを
ごんぎつねも湛えていたような気がしますが・・・。


↓↓↓でんでん虫のかなしみはこちら↓↓↓


http://www.alps.or.jp/match/shibai/denden/index.html


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 実業家などと
耳障りの良い呼称を頂戴し
調子に乗っているスイマーですが、
実際に仕事をする段になると
そんな浮き足立ってもいられません。
 私の属する業界は
設備屋と呼ばれる人たちのたむろする建築業界の一角にあります。
例えば
水道とか
下水道とか
エアコンなどの空調とか
建築の本流と違うところにある世界です。
だから
建築を請け負う会社を「ゼネコン」と呼ぶのに対し
この業界の会社は「サブコン」なんて呼ばれたりします。

 建築と設備の大きな違いは
建築は一度建ててしまえばそのまま解体して新築するか
大規模な改修がないと出てきません。
一方設備は
立てている最中から
立てた後のメンテナンスまで
ずっと面倒を見なきゃいけません。
手前勝手な言い方をすれば
食いっ逸れにくい仕事です。
先日、
某上場企業の役員経験者の方とお話したとき
「水を扱ってると死なないからいいよね」
と言われました。
ごもっともです。
家庭に必要な3大インフラである「電気」「ガス」「水道」のうちで
止まって最もクレームと圧力が強いのは間違いなく「水」です。
かつて、都内の某巨大団地にて給水設備が雷でダウンしたとき
私が呼ばれて駆けつけると
そこには市長が来てました(苦笑)
ま、団地って票田ですから自分がしっかり対応してると思わせたかったんでしょう。
勿論彼はあの現場では全く役に立たず
住民との立ち話のみで帰って行きました。
次の市長選で敗れたことは言うまでもありません(爆笑)
市長のくだりは与太話ですが、
水の重要性については疑いがありません。

 そんな私がを置く設備業界にも
建築不振の波は容赦なく襲ってきています。
実はここ3年ほど、私の経験においては非常に良い状態が続いていました。
しかし、今年は本当にダメなようです。
先日大手工具メーカーの営業さんとお話していると、
道具が売れない状態は昨年の春先から続いているとのこと。
もち彼らのお客さんは現場で働く建築の職人さんが多いので、
建築着工の件数が売り上げにモロに反映します。
あまりにも国内が渋いので
経営トップが中東方面に直接営業に出向いているとか。
オイルをはじめとする商品市場にいかにお金が集まっているか
こんな側面から感じるとは思いもよりませんでしたが。

 最も私自身は
この程度の不況で死んじゃう程度の弱体ではございません。
あの(?)笑い声を聞いたことのある方なら
お分かりでしょうが(笑)
ただ、今後どのように経営を持っていくか
ちょっと身の振りを改めて考えねば、と考えているのは事実です。
ごくごく月並みな選択肢なんですが、こんな感じです。
 
 @今までのように少数の相手と密な関係を保つ

 A手を広げる

Aは少々抽象的ですが、
(@)取引先を増やして受注件数の増加もしくは
(仮想ではあるが)受注可能性のある物件を増加させることにより受注件数増加の可能性を探る、
あるいは
(A)現状では手薄となっている分野で、当社が引き受け可能なものを
積極的に取り込んでいく。
この辺を含んでいます。

 恐らく世の経営に関わる者の悩みとして
現状維持か拡大かの二択で悩むケースって多いと思うんです。
どっちを選んでも失敗する可能性はあるわけですから。
ある程度の企業の経営者がプレッシャーを感じながら下す決断と比べたら
わたしのなんてちっぽけだなぁ、って自虐的に思ったりするんですが、
そんなことを言ったってこれをしっかり捌かねば、私の明日も会社の明日もない。

 今日の日経の朝刊に
最後の決断は代表に任せる情けない役員たちの様が出ていましたが、
気持ちは分からなくないですよ。
中にはサラリーマンとしての処世術が上手だっただけの人もいるわけだし、
何といっても自分に責任がかかるのだけは避けたい。
当たり前、ですよね。
時代の気分がこれだから、政治家もしっかりした決断や舵取りができず
かつて「日本株式会社」と言われた強力な経済はどこへやら。

 良くも悪くも「個」を大事にしようとしている時代です。
そのくせ、相も変わらす頭の出た「個」に対する反応は「ハンマー打ち」なんですね。
真面目な話、
どうやればハンマーが打てないくらい突出できるか
日々考えているスイマーです。

 「こっちのみ〜ずはあ〜まいぞ」
って私が言えば、
みんなが振り向くくらいの会社にしてみたいもんです。
それくらいの勢いがつけば
アダム・スミスに挑戦状を叩きつけたい、と思います。
私はジョン・ナッシュ派なもんで(笑)





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posted by CSNメンバー at 23:48 | Comment(0) | TrackBack(0)
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